残奏 (中公文庫 さ83-3)

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  • 中央公論新社 (2023年7月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784122073906

作品紹介・あらすじ

人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。殺人事件として、警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子ともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校吹奏楽部を訪れたふたりはそこで、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし。

みんなの感想まとめ

多様なテーマを扱いながら、ミステリーとしての緊張感を保った作品が展開されます。音喜多弦と鳴海桜子のコンビは、シリーズを通じて進化を遂げ、特に桜子のユニークなキャラクターが読者を引きつけます。彼女の観察...

感想・レビュー・書評

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  • 音喜多弦と鳴海桜子のシリーズ3作目。

    相変わらず桜子のキャラクターが楽しい。
    いつまでも読んどきたい。

    多様性の問題やヤングケアラーの問題が絡み読みごたえがあってページをめくるスピードが速くなります。
    それにしても無責任な大人たちに腹が立つ。自分もそうじゃないか確認しながら読みました。

    続編も早く出て欲しい。

  • 佐藤青南『残奏』中公文庫。

    『音楽隊採用刑事・鳴海桜子』シリーズの第3弾。今回も文庫書き下ろし。

    前回の事件から1年後、再び捜査一課の音喜多弦が、警察音楽隊志望で採用された変わり種の所轄署刑事・鳴海桜子とコンビを組む。鳴海桜子は相貌失認で他人の顔を判別出来ないが、類稀なる観察力で次々と事件の謎を暴いていく。

    今回の鳴海桜子は一味違う。恐ろしく変わり者の女性刑事を演じながらも、しっかりと刑事の職務を全うし、音楽家として後輩たちを成長させるのだ。何よりも、ラストで鳴海が犯人に語り掛ける言葉の一つ一つにもの凄く重みを感じた。


    人気ロックバンドでトランペットを担当する古溝裕樹が、何者かによりマンションの屋上から突き落とされ、殺害される。警察は捜査本部を設置し、捜査一課刑事の音喜多弦は特別招集された所轄署刑事の鳴海桜子と共に捜査に加わる。

    鳴海の洞察力により古溝が殺害されたマンションの借主から、殺害された古溝と同じ高校で吹奏楽部に在籍していた宮城和雄という男が被疑者として浮かび上がる。

    北海道苫小牧市に飛んだ音喜多と鳴海は被害者の古溝と被疑者の宮城の2人の母校を訪れる。音喜多と鳴海は次々と関係者を当たり、縺れた謎を紐解きながら、少しずつ事件の真相へと近付いていく。

    やがて明らかになる驚愕の事実と感動の結末。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • シリーズ3

    人気ロックバンド・ツートーンズのトランペット担当、古溝祐樹が、自宅近くのマンションから、転落死した。
    捜査の結果、殺人事件の可能性が高いと判明。

    捜査一課の音喜多弦は、一年ぶりにコンビを組む、鳴海桜子と再会する。
    最上一雄がふざけて、音喜多の山高帽を被っているところに出会して、相貌失認の鳴海が、音喜多と間違えて挨拶すると言うハプニング付きで。

    事件の内容より、30歳にもかかわらず、食いしん坊で、天然で、それでも、キャッチするところはすると言う、鳴海に目が離せない。

    最終章では、鳴海の、異母妹と出会うと言う、ハプニング。
    しかも、その事は、音喜多しか知らない。
    次回作があるか?
    是非追いかけたい。

  • シリーズ3作目。

    人気ロックバンドのメンバーが殺され、捜査の一環で北海道に鳴海&音喜多が飛び、捜査を開始しました。鳴海の直感や嘘発見は変わらず、食に対する貪欲さなどとても楽しいです。

    事件の真相は悲しい展開です。被害者側に同情はできないですが、昨今のイジメや貧困など世相もからめて嫌な世の中だなぁと思います。

  • 鳴海桜子シリーズ第3弾
    文句なしの星5つ!

    今回の主な舞台は北海道
    鳴海の超人的な聴覚と洞察力が冴えわたる!

    全日本吹奏楽コンクール
    言わずもがなの吹奏楽の甲子園
    昔は「普門館に行こう!」が合言葉だったけど、今は名古屋国際会議場とか宇都宮市文化会館とかが会場になってるのかな
    いずれにせよ、その舞台に立ち演奏するということは残影を残すほどの「強烈な光」であり、刺激的な経験であることには間違いないでしょう
    その残影と興奮に囚われた宮城がなんとも切なくて泣けてきた

    鳴海の旺盛な食欲がほっとさせる
    ラッキーピエロのハンバーガー食べたくなった
    ハセガワストアのやきとり弁当も美味しいよね!

  • シリーズ3冊目ですが、これまでの犯人役と比べると役者が足りないかな。ちょっとだけ胸糞悪いお話。
    今作では音楽隊への異動を迷う桜子の葛藤も描かれます。ある意味衝撃的なラストですが、今後に繋がるんでしょうか。

  • 音楽隊採用の変わり者刑事、鳴海桜子シリーズ第三弾。
    前二作同様、サクサク読めるし、次回作もぜひ読んでみたいのは確かなのだが‥‥。

    ロックミュージシャンの古溝や校長の性格がもう少し詳しく書かれていた方が、殺人の動機としては納得できたかも。自殺の動機としては充分過ぎるのだが、校長がしたことは言語道断なのだが、古溝はまだ中学生で、よくありうることかもしれないし。
    また、細かいことだが、鳴海が音大卒というだけで、 吹奏楽部の顧問がプロ扱いするなんて。ちまたに音大卒なんて掃いて捨てるほどいるでしょうが。もっとも鳴海は本当はプロ顔負けの実力者なんだけど。
    北海道の食べ物描写は、とっても楽しい。

  • シリーズ、第三弾。
    捜査一課の音喜多刑事と、音大出身で音楽隊志望の鳴海桜子が活躍する作品です。

    人気ロックバンドのメンバーが何者かに殺害された。
    その原因は、被害者の母校にあるとのことで、2人は北海道へ飛ぶ。そこで、明らかになった驚愕の真実とは?

    最後、ギリギリのところで加害者も救えたのは、やはり音楽の力なんですね。

  • シリーズ3作目。
    ロックバンドのメンバーが殺害された。
    1年ぶりに顔を合わせた鳴海と音多喜が事件の真相に迫っていく。
    全国大会に出たある北海道の高校の吹奏楽が謎を解く手がかりになっていく。
    全国大会に出た栄光の影で起きていた悲劇。
    その真実が20年ぶりに明るみになり、殺人事件の引き金になる。
    明らかになる犯人の動機に胸が痛くなる。
    吹奏楽部が舞台と言うことで、今までうやむやだった鳴海の音楽に対する思いも少し描かれる。
    所轄の鳴海と、捜査一課の音多喜。
    次作ではどんなハレーションを起こしてくれるのか、楽しみ。

  • 面白かった〜。今のところシリーズ最高作かなと思う。
    事件のプロットはしっかりしているし、キャラの立ち方も良く、そこに音楽という個性を上手く絡め合わせた三位一体の作品だと思う。
    いじめる側はまず集団だから大して考えずノリでやってるんだろう。だからいじめてる意識なんてないんだよな。
    加藤みたいな教育者もどきは早々に退場していただきたい。
    クライマックスに見山高校の吹奏楽部を出してくるとはやられました!

  • 元吹奏楽部で道産子の私にはたまらない一冊!
    それだけではなくストーリー展開が秀逸!
    登場人物がそれぞれ悲しくて優しい
    「残影」を宿しながらも前を向いていってほしい

  • 音楽隊採用の鳴海桜子と、捜査一課刑事の音喜多弦がバディを組み、難事件を解決するシリーズの第3弾。
    他人の顔が見分けられないながらも、顔以外への観察力で名推理を働かせるが、食べ物に目がない大食漢、桜子のキャラで、この小説クセになる。
    今回は、殺人事件の遠因があるということで、桜子と音喜多が北海道に飛ぶ。北海道の食の名産品に貪欲なまでに目がない桜子の行動に思わず笑い。
    事件の背景に「いじめ」があり、登場人物の一人が吐く言葉は著者による告発だろう。
    「私、思うのよ。見て見ぬふりとか、しかたなくとか、結果的にいじめに加担した・・・っていうほうが、わかりやすい悪意を持っていじめをする人間よりよほどたちが悪いんじゃないかって。後になって大丈夫?って気遣ったり、酷いことをするねって文句を言うぐらいなら、そのときに止めてくれればいい。それをせずに、後になって気遣いを見せる人って、やさしい人を演じているだけだよね。マジでタチが悪い。むかつく」

    同一の著者によるそれぞれのシリーズものでは、主人公役はどこかしら似た風貌を見せる。しかし、このシリーズの鳴海桜子と、行動心理捜査官シリーズの楯岡絵麻とは、同一作者とは思えないほどのキャラの隔たりが。

  • 捜査一課の音喜多刑事と音楽隊採用の鳴海刑事の二人が音楽に纏わる事件で活躍するシリーズ3作目!人気ロックバンドのメンバーが殺害され被害者の故郷である北海道まで飛び事件の背後に隠された驚愕の事実が明らかに……最後の最後に意外な事実が!!

  • 刑事に必要な素質って何だろう。
    悪を憎む正義感?己を律する精神力?鋼のような頑丈な身体?
    このシリーズにはおよそ「刑事」に向いていなさそうな主役鳴海桜子が出てくる。
    声楽専攻の音大卒、しかも小柄だし、人の顔を覚えられない障がいをもってるし。
    刑事にとって必要な素質が何もなさそうなこの設定よ。
    そんな女性が、というか、そんな一見刑事に向いていなさそうな彼女だからこそ見つけられるひずみがあるのだろう。

    常に食べ物のことしか考えていなさそうな鳴海桜子の面倒をなんだかんだと言いながらちゃんとみている音喜多刑事。いいよね、このコンビ。読んでて楽しい。すごく楽しい。楽しいからこそ、今回の事件の切なさが胸に迫る。
    刑事物を読んでいて時々であう、この思い。ネタバレになるから書けないけれど、思わず叫びたくなる、「やっちまえっ!」という言葉。
    教師っていう仕事に対するその資質を問いたい。

  • 人気ロックバンドのメンバーが殺害された。捜査一課の音喜多と音楽隊採用の変わり種刑事の鳴海は、被害者の故郷・北海道苫小牧へ飛ぶ…

    読めば読むほど苦しい展開で、いじめの加害者が成功者になってるのも、やるせなかったです。

    被害者の母校で異母妹に会った鳴海とのセッションだけは唯一の救いでした。

  • 音大卒の絶対音感刑事・鳴海桜子シリーズの第3作目。

    事件と音楽が絡んでくるのが、シリーズの特徴でもあり、独特の面白さがあります。

    今回、鳴海と音喜多の二人は、捜査のために北海道に行きます。
    本筋とは関係ありませんが、読んでいて北海道に行きたくなりました。

    私は、シリーズ4作目を先に読んでしまっているのですが、本作のエピローグから4作目のあれに繋がるのかと思いました。

    今作では鳴海桜子が歌うシーンがないので、そのことが、小説であっても少し残念でした。

  • シリーズものと知らず最新作から借りてしまいました。
    読みやすかったですが、音喜多&鳴海ペアに馴染みがないので話の展開が上手くいきすぎてる気が。

  • 人気ロックバンドのメンバーが、何者かに殺害された。警察は捜査本部を設置。捜査一課刑事の音喜多弦も、特別招集された音楽隊採用の変わり者刑事・鳴海桜子とともに捜査に加わる。北海道苫小牧へ飛び、被害者の母校の吹奏楽部を訪れたふたり。そこで彼らは、事件の背後に隠されていた驚愕の事実を知る……。慟哭のミステリ。文庫書き下ろし

  • 大事なのはハーモニー

  • 辛かった。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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