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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784122074897
作品紹介・あらすじ
今もって英国情報部はフィルビーのトラウマから脱していないと言われている。
この伝説的スパイについては多くの書物が書かれ、数々の小説のモチーフともなってきたが、本書はまったく新たな視点――フィルビーと無二の親友だったMI6同僚のニコラス・エリオットとの関係に光を当てること――で、厚みのあるフィルビー像を描き出している。
読めば読むほど、スパイ活動の知られざる実態とともに、人間心理の不可解さに驚愕すること必至。
巻末にジョン・ル・カレによる「あとがき」収録。
みんなの感想まとめ
スパイ活動の裏側と人間関係の複雑さを描いた本作は、キム・フィルビーという伝説的な二重スパイの生涯を中心に展開します。彼はMI6の長官候補にまで上り詰めながらも、周囲の人々を裏切るという衝撃的な選択をし...
感想・レビュー・書評
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ソ連とイギリスのスパイ、つまり二重スパイとして長年暗躍したキム・フィルビーの評伝本。キム・フィルビーの名前の由来は、ラドヤード・キプリング『少年キム』の主人公からである。彼の性格は、ささやかな誠実さがあり、心が広く、職場の権力闘争を毛嫌いしていた(本書p56)。このように、周囲から敬愛されるほど、好印象であった。またインテリジェンスに関しても非常に優れていた人物であり、MI6の長官候補になるほど優秀であった(ちなみに本書で言及されているが、MI5(保安局)とMI6(秘密情報部)はアメリカでいうFBIとCIAのような関係であるが、前者は元警官、元兵士出身で地方なまりが多い。それに対して後者はオックスフォードやケンブリッジ出身が多く、発音も洗練されている)。しかし、実はMI6に入る前の段階、具体的にはケンブリッジ大学に進学した頃にソ連側に誘われてスパイとなっていた。実際、フィルビーは第二次世界大戦時、マンハッタン計画、ノルマンディー計画、イギリスの対ポーランド政策、イタリアでのOSSの作戦、トルコのイスタンブールにおけるMI6の活動などの情報をソ連側に送った。それだけでなく、このようにキム・フィルビーの活躍によって、イギリスは知らず知らずのうちに被害を受けた。
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誰からも愛されながらその全員を裏切っていた男は、MI6長官候補にしてソ連側の二重スパイ。衝撃の亡命までの三十年を同僚との血塗れの友情を軸に描く。
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「A SPY AMONG FRIENDS: Kim Philby and the Great Betrayal」の翻訳(2024/02/25発行、1650E)。
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