私の作家評伝 (中公文庫 こ62-2)

  • 中央公論新社 (2024年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (768ページ) / ISBN・EAN: 9784122074941

作品紹介・あらすじ

彼らから受け継ぐべきものとは何か――
近代日本文学の代表的な文豪十六人の作家と人生を、独自の批評精神で辿り直し、彼らが現代に残した文学的遺産の正体をさぐる、異色の評伝集。

本書は、著者の代表的な長篇小説『別れる理由』と同時期に連載(1968-81年)された評伝シリーズの日本文学篇(海外篇はのちに『私の作家遍歴』として刊行された)。
世界文学にも造詣の深い著者が、いかに深く日本文学を読み込み、その達成を受け継いだかを最も示す評論であり、〈その作家自身の内面にもぐりこんで作品を読み直す〉〈特に、男女関係に鋭く着目する〉など、余人に真似のできない、著者ならではの躍動的な批評眼が発揮された著作でもある(連載中に芸術選奨文部大臣賞)。
また完結時には、本作で試みられた〈評伝中の作家自身の内面にもぐりこむ〉〈自分を評伝の登場人物のように外面的に書く〉という往還的な筆法が、のちの後期コジマ・ノブオの特異な作風=メタ私小説の領域を切り拓いたことを自身、語っている(中野好夫との対談「伝記文学の魅力」1975より)。
そうした重要作でありながら、本作は長らく、『別れる理由』などの派手な経歴の陰に隠れ、注目されてこなかった。
本文庫版は、新潮選書版全三巻(1972-75)を合本にした潮文庫版(1985)を底本とし、さらに、書籍初収録となる柄谷行人・山崎正和との貴重な鼎談を巻末に収録。
日本文学における近代の遺産と現代の基礎づけ、そして彼/女ら=我々と世界文学との接点を再考する上で、いまなお重要な観点を豊富に内蔵した一書として復刊する。

【目次】
永遠の弟子(森田草平)/順子の軌跡(徳田秋声)/狂気と羞恥(夏目漱石)/美貌の妻(森鴎外)/女の伊達巻(有島武郎)/東京に移った同族(島崎藤村)/男子一生の事業(二葉亭四迷)/不易の人(岩野泡鳴)/其中に金鈴を振る虫一つ(高浜虚子)/平坦地の詩人(田山花袋)/明治の弟とその妻(徳冨蘆花)/渋民小天地(石川啄木)/闇汁(正岡子規)/多佳女の約束(続夏目漱石)/神をよぶ姿(泉鏡花)/同じ川岸(近松秋江)/ひとおどり(宇野浩二)
〈巻末鼎談〉「漱石と鴎外の志と現代」柄谷行人×山崎正和×小島信夫(1973)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

近代日本文学の文豪たちのプライベートや人間関係に焦点を当てた評伝集で、著者の独自の批評眼が光ります。漱石や鴎外、有島武郎など、十六人の作家の内面に迫ることで、彼らの文学的遺産や現代への影響を探求してい...

感想・レビュー・書評

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  • 明治から昭和初期の文豪のプライベートをメインに書かれた本。漱石、鴎外、有島武郎ete。文豪たちの人物像、異性関係、すごく興味ある。ワクワクして読み始めたが、すごく読みにくい。私の読解力がないのもあるだろうがが、それでも主語がなかったりで半分も理解できず途中で読むのを止めた。興味深いことが書いてあるから知りたい、と思って読み始める。でも理解できず読むのを止める、を繰り返し。図書館本だったので購入して、気力、時間のある時に読もうかと考え中。

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  • 彼らから受け継ぐべきものとは何か――近代日本文学の代表的な文豪十六人の作家と人生を、独自の批評眼で辿る評伝集。〈巻末鼎談〉柄谷行人・山崎正和

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著者プロフィール

小島信夫
一九一五年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。五五年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、六五年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、七二年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、八一年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、八二年、『別れる理由』で野間文芸賞、九八年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。他に『菅野満子の手紙』『原石鼎』『こよなく愛した』『寓話』『残光』など多数。二〇〇六年十月没。

「2023年 『小説作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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