七人の鬼ごっこ (中公文庫)

  • 中央公論新社 (2024年7月22日発売)
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本 ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784122075412

作品紹介・あらすじ

「だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ」



自殺しようとしたえいくん――多門英介を襲い、連続殺人をはじめた《鬼》は誰?

瓢箪山の達磨神社。桜の木の下で遊んだ子供時代の仲間が次々殺されていく。その一人でホラーミステリ作家となった速水晃一は神社を訪れ、あの日、記憶に封じた忌まわしい《鬼》と、連続殺人犯を推理するが……。

〈解説〉若林 踏

感想・レビュー・書評

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  • 「だれまさんが殺した」という不気味なフレーズに怖さとゾワゾワ感が増し、犯人は意外な人物だったが、お堂の中の達磨が本当に人間の仕業だけなのか疑問に持たせる結末・・・。童謡と昔の遊びを結びつけているのも不気味で怖い。

  • 子供の頃に達磨神社で遊んでいたメンバーが、大人になってから順番に殺害されていく。
    読んでいくうちに、殺される理由が見えてくるが、子供の頃なら仕方ないのではって思ってしまった。
    結末はモヤモヤした感じで、続編があるのでは?と匂わせる部分がある。
    続編出たら読む・・・かもしれない。

  • 最初から最後まで程よくゾクゾクして読めた!
    犯人も、人なのか人ならざるものなのか…どんどん読め進めていった。
    犯人も意外な人で、満足な1冊だった。

  • 一つ一つの要素が上手く組み上げられ物語として綺麗に構築されているホラーミステリ小説。同作家の他作品(刀条言弥シリーズ)を読む前の入門書的なイメージを抱いた。というのも、作家お得意のどんでん返しが控えめだし意外性も少ない、そしてホラー要素やオカルト知識も控えめだからである。刀条言弥シリーズ好きからしたら物足りなく感じはするが、ホラーミステリ作家として有名なこの作家の作品を味わってみたい初心者には是非オススメしたい。評価は4にしてるが、正直3.5くらい。

  • だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ

    この不気味なフレーズ
    だるま、神社、幼い頃の遊び

    一人、二人、三人……
    一人多い??
    あれは誰?

    七人目は誰なのか?

    次々起こる事件。

    とても興味のひかれるフレーズや構成で
    不気味なホラー要素もあり、
    でもちゃんと現実として解決していくミステリー。

    すごくおもしろかった!

    達磨にはまだまだ謎があるように思う。
    達磨の中身が気になる…

    続編も読みたい!

  • 面白かったです。
    ホラーとミステリでおすすめです。

    だるまの中身は誘拐された子供たちなのかなと思ったけど、話の中では明かされなかったです。

  • ミステリーとしては少し不思議な本。各登場人物の記憶を思い出すシーンが多くて途中までは話の進みがゆっくりだなぁとムズムズした。最後の最後で怒涛にクライマックスになったからそこは集中して読めた。他のシリーズも読んでみたいとは思うけどリピートはしにくいかも。
    童話をモチーフにしてちょっとオカルトなホラーも入ってるところは好みでした。

  • ホラー要素はほぼ皆無。
    ミステリーとしては最高だけど、何処となく終わりがスッキリしない。
    とある一族に関しては、もっと掘り下げても良かったんじゃないかと、思ってしまう。

  • 怖いような感じだけれども。

  • 「だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ」生命の電話にかかってきた自殺志願者からの一本の電話。福祉センターの職員は電話主を保護に向かい襲われた痕跡を見つける。その後、電話主の多門英介が電話をかけた小学校時代の友人達が次々に殺されていく。多門の友人でホラーミステリー作家となった速水晃一は調べ始めるが、小学校時代の出来事が関係あるようで…。
    ホラー要素は薄め。30年の時を超えて、閉じ込めてしまった記憶、忘れてしまっていた出来事がよみがえる。子供って怖いと思ったこと忘れることあるから、本当にありそうといえばありそう。表紙の印象とタイトルからホラーっぽいのかなと思ったけれど、わりとちゃんとミステリーものだった印象。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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