- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122075542
作品紹介・あらすじ
ストーリーとプロットの違いは? 平面的人物と立体的人物の役割とは? 小説の未来はどうなるのか? のちにイギリス文学界の長老となった著者が、小説をかたちづくる諸要素とその魅力を、独自の観点からユーモアたっぷりに語る。一九二七年の初刊以来、世界中の小説家・読者に読み継がれてきた、愉しい名講義にして小説論の古典。
【目次】
まえがき
1 序論
2 ストーリー
3 登場人物
4 登場人物(つづき)
5 プロット
6 幻想
7 予言
8 パターンとリズム
9 結び
訳者解題
人名・作品名索
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
小説とは何だろうか。それを考えるために、著者は小説の主要な要素7つについて、具体の作品を例にしながら論じていく。その要素とは、ストーリー、登場人物、プロット、幻想、予言、パターンとリズム、以上の7つ。
〇 ストーリー
ストーリーとは、「時間の進行に従って事件や出来事を語ったもの」と定義されるが、それからどうなるんだろう、という好奇心を読者に起こさせる。
〇 登場人物
登場人物は、平面的人物と立体的人物に分けることができる。平面的人物は、ディケンズ作品に登場するような「あ、またあいつが出てきた」とすぐに分かるような類型的人物。これに対し、説得力をもって読者を驚かせることができるのが立体的人物。
〇 プロット
事件や出来事の因果関係に重点を置いたものがプロットで、「王様が死に、そして悲しみのために王妃が死んだ」がその例。
というように、それぞれの要素について、実際の作品をベースにして具体的に説明がされており、また元々が大学の記念講座における講義であるので、とても読みやすい。著者の言わんとすることも良く理解できると思う。
小説を読む楽しみ方を教えてくれる一冊。 -
当時の感じで小説とは? を語ったもの。
当時から凄い作品は凄いというのが垣間見える。
基本的な部分で小説とは? を語っている。
読んでおくとこれはこれで一定の補助線になり読む面白さが増すかもしれない。 -
ストーリーとプロットの違いは? 平面的人物と立体的人物の役割とは? イギリス文学界の重鎮がユーモアたっぷりに語る愉しい名講義にして小説論の古典。
E.M.フォースターの作品





