天祐は信長にあり(一) 覇王誕生 (中公文庫 い138-9)

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  • 中央公論新社 (2024年9月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784122075573

作品紹介・あらすじ

尾張の織田弾正忠家の当主信秀は、小嶋日向守信房の娘・雪を見初め継室とするが、雪は出産直後に儚くもこの世を去るのだった。母の命と引き換えに生を受けた子は吉法師と名付けられる。吉法師は負けん気の強い少年へと成長し那古野城の城主となるが、たびたび城を抜け出しては城下の子供たちを家来にして遊び回っていた。そして、短袴に小袖を羽織り、茶筅髷を赤い紐で結い上げ、腰に巻いた荒縄に瓢箪や袋をぶら下げるなど、奇抜な装いや振る舞いから「大うつけ」と呼ばれるようになる。だが、吉法師の師となる沢彦宗恩や津島の大橋重信など、蛮行の陰に見え隠れする才に気づく人物も。信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説の幕開け! 大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。全八巻、隔月発売予定。

みんなの感想まとめ

戦国時代の織田信長の生涯を描いたこの作品は、信長の幼少期から元服し初陣を迎えるまでの成長を描写しています。主人公吉法師は、母の命と引き換えに生まれた後、負けん気の強い少年として那古野城の城主となり、周...

感想・レビュー・書評

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  • 文章が軽くて元気で読みやすい。それにしても豊臣兄弟の影響で読む本が偏っているせいで、3日に1回くらい信長が死ぬ。この本は8巻まであるので、しばらくは死にそうになく安心できる。

    尾張の織田弾正忠信秀と正室お雪の間に吉法師が産まれるが、母は産褥熱で亡くなった。その後信秀は土田御前を娶りその間に子が産まれる。

    その頃今川氏豊の居城だった那古野城を信秀は襲って手にし、信長を那古野城に置いて、自分は土田御前と弟たちを連れて古渡城に移転する。松平清康が討たれた守山崩れ、小豆坂の合戦などを経て、織田は大きくなったり押し返されたりしながら、斎藤道三の娘帰蝶を信長の嫁に貰い受ける。

    信長は鉄砲を手に入れて、鉄砲部隊500人の編成を夢見る。まだ鉄砲は2丁しか手に入っていない。

  • 『桶狭間で死ぬ義元』を読んだので、今度は信長サイドから桶狭間を知ろうと思った。本作は信長出生以前から書き起こされ、吉法師と呼ばれた幼少期、そして元服して信長となり初陣を経験し、美濃の蝮の娘を娶るまでを一気に描く。戦国武将の名前をいちいち名字+仮名+諱で表記するのは著者のこだわりのようだが、敵味方のややこしい登場人物の関係性が余計にややこしくなる。それでも信長の大うつけ振りに隠された、大将の片鱗を見せる言動に惹かれて読んでしまう。

  • 僕は、岩室忍さんの作品は好きだ。変な言い訳じみた記述が無くて、解りやすいからだ。この作品は「信長公記」に基づいて描かれている、とのことで、史実に近いとは思うけれど、「信長公記」さえも、徳川幕府の意図で家康の都合の良いように改ざんされている可能性があるから、どこまで真実か解らないけど、小説は面白いのが一番だから、今後の展開に期待している。

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著者プロフィール

岩室忍
『信長の軍師』(二〇一七年)で小説家デビュー。以降、〈信長の軍師外伝〉シリーズとして『天狼 明智光秀』上下、『本能寺前夜』上下、『家康の黄金』ほか、〈初代北町奉行 米津勘兵衛〉シリーズなどがある。

「2023年 『剣神 心を斬る 神夢想流林崎甚助7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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