第三帝国の愛人 ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家 (中公文庫 ラ4-1)

  • 中央公論新社 (2024年9月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784122075641

作品紹介・あらすじ

出口治明氏推薦!

〈ナチ台頭の時代をこれほどまで見事に描き切った秀作は稀である〉



1930年代、駐独大使としてベルリンに降り立った米国人一家は、ヒトラーが権力を掌握する過程で何を目撃したか。

歴史学者の大使ドッドと、社交界の華としてゲシュタポの幹部やロシア人外交官らと浮名を流した長女マーサの視点から、大都市を侵食する狂気と陰謀をスリリングに描く。

ニューヨークタイムズベストセラー第1位のノンフィクション。〈解説〉辻田真佐憲

感想・レビュー・書評

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  • 日本の様に苦手、という訳ではないのだろうが、アメリカがいかに外交を軽視する期間が長かったか、と感じさせる一冊だった。

    そもそもドッドからして研究に費やす時間を確保する為に大使職を望んだのであって、当初は本業の片手間で出来る副業(一種の名誉職)程度の感覚だったのだろう。

    流石に駐独後はみるみる独裁化するナチスに危機感を敏感に察知し奮闘するが、後世からするとアメリカは勿論、ヨーロッパ諸国が余りにもナチスを甘く見すぎていた事に怒りと情けなさを感じる。

    ドッドの奮闘ぶりは素人外交官なりに大使の責務を果たしていたと思うが、娘のマーサの交遊遍歴がまあ酷い。本人が望んだ地位ではないとは言え、大使の家族は極めて公人に近いポジションだと思う。そんな立場の人間があの様な行動を取り続けた事には激しい嫌悪を感じる。そしてそれが外交の社交界では常識であるのなら、そんな世界は世の中に全くの無用の長物であり、害毒ですらある。

    ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。

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