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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784122075719
作品紹介・あらすじ
「十手持ちってな、因果な商売ですぜ」無残な屍骸をみるたびに臨時廻り同心の長尾勘兵衛は虚しくなる。そろそろ隠居しようかとも思うが、この世の中、理不尽で腹の立つことが多すぎる――。そんな勘兵衛のもとに、二十年余り失踪していた恋女房の静が戻ってきた! しかし記憶を失っており……。傑作捕物帳「十手裁き」シリーズ、堂々開幕!
みんなの感想まとめ
人情味あふれる物語が展開され、主人公の勘兵衛は失踪した恋女房の静との再会を果たし、さまざまな事件に巻き込まれながらも心の葛藤を抱えます。物語は三つの短編から成り、各話で異なるキャラクターの思いや背景が...
感想・レビュー・書評
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坂岡真の本は 鬼役以来です。
おまけに 第二弾からのスタート!
坂岡真は 新潟出身の作家で 郷土の作家は大事にしなくちゃ。
題名 蓑虫は 主人公の勘兵衛と同じ歳くらいの
蓑田源十郎 のこと 56歳
抜け荷を調べ それを訳ありで上役に邪魔され
一人娘まで襲われ その子は口が聞けなくなってしまった。
本人は暇職に追いやられ 蔵の中で 事件簿の整理をしている。
けれど 蓑虫にも 意地はある。
勘兵衛が 事件の相談をすると
俺の骨を拾ってくれ!
という。
最後に上役との斬り合い
蓑虫は逝ったけど 蓑虫の家族には 春が来るかもしれない。
人情 思いっきり 優しさのあるところは
やっぱり坂岡真だなあ!
という本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
3話からなる。
このシリーズで、虫の声、鳥の囀りが、今まで 聞いたこともない言葉で、表現している。
聞き方によって、なるほど!と、思われる。
犬が、ワンワンと日本で聞こえても、アメリカでは、バウバウと、同じだろう。
そして、第一話の「降りみ降らずみ」と言う言葉も、余り耳にしないでいた。
鶍(いすか)のちゅちゅ、ちゅいーん。の鳴き声も。
残忍な凶悪な盗人に 両親も姉妹も殺され、店も没落。
その上、嫁いだ先からも、離縁となったおくず!
10年、ひたすら、その仇を討ちたいために、丁稚の隆三と、仇の頭目をおびき出す。
勘兵衛も、危機一髪!
どう裁く?
殺しをしたおくずを、お白洲に引きずり出すか?……
おくずが、両親の墓の前で、観念していたのに、勘兵衛は、敵討ちは 侍だけで無いと……。
「ぼんぼんぼんは今日明日ばかり、明日は嫁の萎れ草、萎れ草。萎れた草を櫓にあげて、下からみれば木瓜の花、木瓜の花」
この盆歌は、どのような意味があるのだろう?
二話、三話、勘兵衛の友人、知人が、亡くなる。
自分に罪もないし、悪事を発覚させようとしただけなのに、無念の死を……
勘兵衛が、それを暴き出して、獄門へと………
しかし、薊のご隠居こと、根岸肥前守鎮衛は、手込めにされそうになったおたほが、簪で 主人を傷つけたのは、たまさか、髪に簪を挿してあったからと、おたほは、お構いなし。
簪を遠島に処すると……
粋な計らい!!!
こんな裁きを、期待したい! -
うぽっぽのシリーズで一番面白かったかも。
人情味のある話はいつも通りで安定した良さですが、今回は会話の掛け合い、運び具合がリズムがあってとっても面白かったです。
読んでいてにんまりしてしまいます。
いつも以上に、うぽっぽと仁徳が特に。
長い間幼い子供を置いて消えた静が戻ってきて喜ぶ勘兵衛に対し、許せずいつものように酒呑んで静を認めようとしない頑固さをみせる仁徳。 腕のいい医者と、人情暑いうぽっぽ同心。 次も期待です。 -
この「うぽっぽ」シリーズも好きだ。あと30年早ければ、中村梅之助さんの主演でドラマ化して欲しいくらいだ。普段は、周りからバカにされていても、いざとなったら、颯爽と悪者をやっつける、昔の時代劇の良いところである。最近、そういう時代劇が無くなったのが残念。
著者プロフィール
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