- 中央公論新社 (2024年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (584ページ) / ISBN・EAN: 9784122075795
作品紹介・あらすじ
〈大坂の陣410周年〉
徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。
亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本刊行時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!
【目次】
家康の疑
逃げよ有楽斎
南条の影
名こそ又兵衛
政宗の夢
勝永の誓い
真田の戦
解説 大矢博子
みんなの感想まとめ
戦国時代の大坂の陣を舞台にしたこの作品は、真田幸村を中心に、家康や他の武将たちの視点から語られる歴史ミステリーです。各章で展開される武将たちの物語は、彼らの信念や絆、そして夢を描き出し、読者を引き込む...
感想・レビュー・書評
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大坂の陣をベースとした歴史ミステリー!
幸村が家康の本陣まで突っ込んだ際、家康が難を逃れたところから始まる幸村をめぐるミステリーです。
家康を含む6人の武将の視点で大阪の陣が語られ、最後、幸村がこの戦いで果たしたかったものが明らかになるという展開。
大阪の陣での真田丸をはじめとする幸村の活躍の話、家康との対峙は知っていましたが、その裏側の、様々な武将たちの物語は知りませんでした。
どこまでが史実で、どこまでが創作なのかが分かりませんが、このストーリで楽しめました(笑)
■家康の疑
本陣まで攻め入った幸村。しかし、幸村は意図的に家康を討たなかった!
なぜなのか?真田は何をしたいのか?
■逃げよ有楽斎
信長の弟の織田有楽斎は戦いの最中に大阪城を脱出。その意図は?
■南条の影
忍び同士の戦い。南条元忠は切腹に追い込まれる。
■名こそ又兵衛
これが最後の戦いと思い、名声を上げたい後藤又兵衛。しかし、裏切られることに..
■政宗の夢
伊達政宗が目指していた夢とは
■勝永の誓い
毛利勝永が守り続けた約束
■真田の戦
大阪の陣が終わった後、信之VS家康
ここですべてが明かされます。
真田家が守りたかったもの..
時代小説としても、ミステリーとしても、とても楽しめました。
それぞれの章で、武将が叫ぶ
「幸村を討て」
なるほど...
これはお勧めです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2025年度、大阪ほんま本大賞受賞を機に手に取った。
大賞発表後すぐに買いに行ったのに、数ヶ月積んでました…( 'ᵕ' ; )
大阪ほんま本大賞仕様の本書は著者近影が、めっちゃかっこいいんです♡
大阪近郊にお住まいの方、見掛けたら是非手に取って見てみてください(*ˊ ˋ*)
舞台は大坂夏の陣。
真田幸村の企みを読めず、翻弄される諸将たち。戦を終え、ある疑問を持った家康は真相を探り始め…。
戦国最後の戦いを通じて描かれる、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
戦国時代って、理解するのがすごく難しい…!
名前変わるし、寝返るし、婚姻関係複雑すぎるし…( 'ᵕ' ; )
全体像を把握するのに、序盤はかなり苦戦したのですが、「南条の影」あたりから、私の好きな今村翔吾さん作品の要素が入ってきて、一気に引き込まれた。
なんといっても、構成がすごく好きだった。
まず読者に提示された大きな謎があって、各章にもそれぞれ謎が散りばめられていて、章間にも仕掛けがあって(タイトルが凝ってる) 、最終章では全部それが繋がっていくのですが、それだけじゃないんです。
とにかく、最終章が本当にすごすぎて、痺れた…!
戦国時代の諸将たち、それぞれが自分の正義を信じて戦っている姿、主従関係や兄弟、親子、朋友…それぞれの絆の強さ、尊さに胸を打たれた。
絆って、やっぱり人を強くするなぁと。
そして、それと同じくらい、夢も人を強くするんだなぁと感じた。
現実には到底叶わぬ夢。
しかし、それを最後まで信じ抜いたことで、自分はもちろん、周りの人の生き方さえも変えていく。
人の絆と夢の力ってすごいですね。
歴史小説は数多く読んでいるわけではないけれど、今村さんの他作品や他の作家さんの作品に出てきた武将がチラッと本書に登場して、ちょっとテンション上がった(*ˊ ˋ*)
歴史小説って、こういう楽しみもありますね♪-
どんぐりさん
今はいろんな文学賞が増えましたよね♪
今村翔吾さんの作品は歴史ものや時代ものが苦手でも、読みやすいのでおすすめですよ(˶'...どんぐりさん
今はいろんな文学賞が増えましたよね♪
今村翔吾さんの作品は歴史ものや時代ものが苦手でも、読みやすいのでおすすめですよ(˶'ᵕ'˶ )︎
もし読まれるなら、「塞王の楯」か羽州ぼろ鳶組シリーズの「火喰鳥」から入るのがおすすめです( ˊᵕˋ* )♩
私も積読も読みたい本も、溜まる一方です…!2025/10/30 -
makiさん
いろんな文学賞が増えましたよね♪
もしかしたら、他の県にも似たような賞があるかもしれませんね(˶'ᵕ'˶ )︎
こちらは...makiさん
いろんな文学賞が増えましたよね♪
もしかしたら、他の県にも似たような賞があるかもしれませんね(˶'ᵕ'˶ )︎
こちらは、本格ミステリ好きはきっと好きですよ(´艸`)
私も歴史ものや時代ものは得意ではないし、詳しくもないので、理解するのに時間はかかりましたが、最終的には楽しく読めました♪
機会があれば是非手に取ってみてください(*ˊ ˋ*)2025/10/30 -
Super8さん
おぉー!
大阪来られるのですね(˶'ᵕ'˶ )︎
是非!覗いてみてください( *˙˙)bSuper8さん
おぉー!
大阪来られるのですね(˶'ᵕ'˶ )︎
是非!覗いてみてください( *˙˙)b2025/10/30
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真田家は人気のある武将ですがなぜ最後に幸村に名前に変えたのかが、ミステリーとして描かれておりとても新鮮でした。最後の攻防もハラハラさせられますが家族愛がベースにあり読み終わった後にはこれで良かったんだとほろっとさせられました。
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戦国最後の戦いを通じて描く、真田家の親子、兄弟、そして「家」をめぐる、手に汗握る歴史ミステリー。
真田幸村という戦国武将は、これまでも多くの作品で魅力的に描かれていると思いますが、幸村だけでなく、真田家をめぐる親や兄弟の思いを見事に描いた作品として、とても秀逸だと感じました。
しかも、大坂の陣の中の敵、味方をの目を通して、幸村の真の野望の謎に迫るミステリー形式なっており、歴史小説の新たな醍醐味を味わいました。
また、一つ一つのエピソード自体が一つの作品として十分に堪能できる内容となっていて、歴史好きにはたまらない作品でした。
大阪城にこもる武将たちのそれぞれの思惑から対立する人間関係など、いつの時代にも通じる普遍的なテーマもとても興味深かったです。
昔から気になる人物ではありましたが、改めて幸村という戦国武将の魅力を再認識することができました。 -
戦国乱世、最後の戦い「大阪の陣」を舞台に
武将たちが、口にする。
「幸村を討て」
全6章、間に幸村の兄、真田信之の回想を挟み
なぜ、真田幸村は徳川家康を討たなかったのか。
なぜ、真田幸村は日本一の兵と呼ばれるのか。
真田家の戦いとは何なのか。
というミステリー要素のある戦国物語となっている。
徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛
伊達政宗、それぞれが挑む大阪の陣
それぞれの物語もしっかりと読み応えがあり
様々な場面から大阪の陣を見ることが出来た。
そして、物語の軸である真田兄弟、真田親子の絆は
描写が少ないからこそ、笑顔や涙、泣き笑いや苦笑いが目に浮かぶようだった。
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真田幸村とは一体何者なのか?大坂夏の陣で、二度も家康の本陣に突入したのに、なぜ討たなかったのか?そんな疑問を、徳川家康、伊達政宗など、七人の人物の証言から、当時の幸村の行動が、徐々に明らかになっていくお話。同時に、真田家の家族愛も描かれています。ミステリー仕立ての戦国物という感じです。
各々の武将達の、戦国最後の戦、大坂の陣に賭ける想いが非常に熱いです。命の賭け方に、それぞれの凄まじい生き様が強く反映され、胸に響く一冊です。 -
凄い。史実を描いているので、当然結末はわかっているのに、ここまで読み進めたいと思えるものだとは思わなかった。序章ではほぼ史実通りに全体像がざっと描かれるが、その後に続いていく武将たちの章、そして最終章全てに繋がっていく伏線だらけだとは……。構成が無茶苦茶上手く、これが伏線か!と思えるものがそれだけでは終わらず都度驚くし、単に上手いだけではなく、戦国武将の熱さも響いてくる。最初から最後まで、存分に楽しませていただきました。素晴らしい。
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キャストは大河ドラマ『真田丸』のメンバーで再生されました❗️
500ページを超える歴史ミステリですが、真田一族の予備知識がなくても、十二分に楽しめる秀作です
恥ずかしながら毛利 勝永を殆ど知らなかったのですが、本書を読んで非常に好感が持てました❗️
歴史小説というと、何やら小難しい漢字や言い回しが出てきて、とても読み難いイメージをお持ちの方がいらっしゃるかも知れませんが、今村 翔吾作品はそんなイメージを見事に払拭してしまう、オススメの時代小説作家さんです❗️ -
6編からなる短編小説。
徳川家康の章を読んだ。
他の章も読もうとしたが、どうもしっくり
こなかったので、途中でやめてしまった。 -
戦国最後の戦いの大坂の陣。その攻防の道程で、
真田家に関わった者たちは一様に叫ぶ。幸村を討て!
これは歴史ミステリーであり、家族の絆を紡ぐ、短編連作。
家康の疑・・・かつての真田昌幸の策を思い出す、家康。
儂は誰と戦っているのだ?幸村とは何者なのか?
逃げよ有楽斎・・・決戦前での大阪城内での不穏。暗躍する真田。
真田の道とは?これは厄介な家だ。そして有楽斎は動く。
南条の影・・・忍び同士の裏の戦い。南条の影・弥之三郎と
真田の草・庄九郎の対峙。南条の運命はドミノ倒しの如く。
名こそ又兵衛・・・戦国最後の武士としての名を挙げたい又兵衛。
しかし悉く幸村相手では裏目に。兄上、見ててくだされ!
政宗の夢・・・回顧する家族の事。自分の夢。真田兄弟との交流。
勘違いするな!そうだ紅蓮の夢を真田の夢が見たい。
そして、再び自分の夢も!
勝永の戦い・・・大昔の約束を果たす!それは勝永を見つめてきた
妻子の願いでもあった。それぞれの難題に挑む勝永と幸村。
真田の戦・・・大阪の陣は終わった。だが真田の戦いは続く。
家康と本多正信と対峙しての信之の攻防戦は手に汗を握る。
解説 大矢博子
連作短編であれど、中身は重厚。
それぞれの主人公たちの半生が簡潔なれど丁寧に描かれている。
親子、家族、亡き兄への思い。竹馬の友の如くの主と影。
加えて、大坂の陣の城内や戦場での幸村との関係。
或る者は翻弄され、惑わされ、或る者は友に、同士となるのが
丁寧に進行してゆく。更に迫力ある戦闘シーンも盛り込まれる。
そして六文銭に仕上がってゆく信之の回想の語りは、
真田家の親子の兄弟の絆。真田の家を守りつつ天下に名を残す。
加えて信玄の影響も。
最終章のミステリー解明への攻防と
“幸村”にはゾクゾクさせられました。信之スゴイなぁ~。
読み応え抜群で大いに楽しめました。 -
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大河の真田丸をがっつり見てたので脳内は大泉洋と堺雅人な真田兄弟で読みました。テイストズレちゃったか?
でも面白かった!関ケ原の戦いに関わる其々の視点に胸が震える。
歴史がどうあれ「真田の戦」をしたのは事実でしょう。楽しめました! -
大坂夏の陣で、あと一歩のところに迫りながら、真田幸村は大御所徳川家康を討たなかったのはなぜか?という謎に迫っていく作品。どちらにしても家康と、さらに後方にいる秀忠を討たないと豊臣の勝利はないため、幸村はわざわざ討たなかったのだと家康は思っている。
二条城で秀頼と謁見をすませて以来、家康は最後の大仕事、妥当豊臣を目指して着々と豊臣恩顧の大名たちが減っていくのをまっていた。そして遂に、方広寺の鐘の銘文「国家安康、君臣豊楽」に難癖をつけて戦まで持ってくることができた。
とはいえ大坂城は天下の名城である。なかなか攻めるのは難しい。以前から大坂城を研究していた家康からすると、平野口のあたりが多少守りが緩かったはずだ。と軍議の際口に出したところ、正信が「真田丸という出城が築かれてございます」と注進してきた。かつて家康が苦戦を強いられた真田安房守の息子が守っているらしい。
前田利常隊と真田の間で激戦が行われるが、前田隊ははかばかしくない。家康はひくように伝えたが、退き戦は難しくなかなか引けない。踏み込みすぎだと利常に訊いてみると、内応して砦を空けるという偽伝令がきていたことがわかる。家康はどうしても真田安房守を思い出してしまう。信繁改め幸村という男、一戦もしていないと侮っていたが、こちらに引き込む工作をした方が良さそうだ。幸村の叔父にあたる信尹を呼ぶ。信濃10万石、裏切りの対価である。
寝返り工作は不調に終わった。この間に天守に大砲をぶち込む。和議がなされ、堀を埋め真田丸を破却することにする。和議はすぐに破られた。堀の復旧や、浪人たちの乱暴狼藉が続いたのである。では移封で手を打とうとしたが、豊臣家は拒んできた。開戦すぐ、毛利隊が突っ込んできたと思ったら、真田幸村が突っ込んできた。逃げる家康、追い縋る幸村。たった4騎でつっこんできて、家康は危うく討たれるところだった。夏の陣は終わる。幸村討死。家康は首実見により確認した。家康は幸村について調べることにする。
有楽斎は真田は徳川と通じているのではないかという疑いを持っていた。だが真田はよく戦っている。真意が掴めずにいたが、機があれば真田を討ちたい。 -
大阪冬の陣・夏の陣を舞台とした歴史ミステリー。この著者の凄いところは、史実を崩さずに「こういう解釈もあるかもしれない」という絶妙な線をついてくるところにあると思う。今回も各人の人物設定がしっかりしていた。
中でも、終盤の家康と信之の攻防は迫力があり、手に汗握る展開に。正に「真田の戦」にふさわしい。 -
今村翔吾の本をずっと読みたいと思っていたが、読む機会が無かった。今回初めて読んだが、歴史小説をこのような描き方ができるのは大変面白いなぁと思った。大阪夏の陣を舞台にして、真田幸村とその周りに登場する人物の描き方、不利だと分かっているのに豊臣方に付く人のそれぞれの理由、もしも、私だったら、絶対そういう考えにはならないよなぁと思いながらも、彼らそれぞれの生き方に納得してしまった。
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講談本などでは有名な真田幸村であるが、史料やその他古文書ではほとんど真田信繁として残され、幸村と綴られるケースはほぼ残っていない。
その謎に果敢に挑戦したのが、著者による本書。
1から6までの六文銭の章で語られる源三郎(信幸のち信之)と源次郎(信繁)の兄弟の少年時代。彼らの間にいたが行方不明となった源四郎と幼長逆の名前の由来についても綴られる。
本章では、徳川家康・織田有楽斎・南条元忠・後藤又兵衛・伊達政宗・毛利勝永、それぞれの視点から大坂の陣での幸村を浮かび上がらせ、各人とも「幸村を討て」と口々に叫ぶ。
著者はこの題名にある仕掛けを施してあり、ミステリー性を帯びたまま最後の章「真田の戦い」を迎えることになる。
大坂の陣で真田家が仕掛けた謎に家康が挑むこの章での、息詰まる攻防は読み応え満点。
信之・幸村兄弟及び大坂の陣を巡る攻防にも独自の解釈を加えた新しい歴史ミステリー小説。 -
大阪冬の陣、夏の陣での武将達の思惑が幸村を中心に展開する。正直幸村以外は殆んど知らなかったので初めて知る武将の物語は新鮮に楽しめた。
死に花を咲かせたい、功名心など人間臭くもあり子供の様に幼い発想であるからこそ魅力的に感じられた。
特に毛利勝永は真っ直ぐでとても好感が持てた。もっと注目をされてもいい名将だ。
もしもルートでもいいので生き延びて欲しかったなんて考えてしまう程。
史実はもう分かっているので徳川は勝つし豊臣は負けて幸村は討ち死する。そこにミステリー仕立てで真田兄弟の共闘が入り込むのだが幸村が何をしたいのか、どちらの味方なのかずっと引き回される。
そして家康と信之の対決も最後までハラハラさせられる。天下を取っても、一度は真田に勝ちたい家康はもう意固地になってる。
信之がこんな遣り手なイメージはなかったので印象が大分変わった。かっこいい。
幸村を討て、題名の台詞が各章に意味をもって各人から発言させる。単純な意味ではないんだ。
最後の家康からので、ああ、と大きな溜息がでた。 -
大坂の陣を舞台に、徳川・豊臣・真田、それぞれの思惑が複雑に交わっていく。
“幸村を討て”という言葉の裏で、誰が何を守ろうとしていたのか――
物語を追ううちに、その答えが少しずつ見えてくる。
幸村その人はほとんど登場しないのに、読み終えるころには確かな存在として胸に残る。
多くの人物の視点を通して浮かび上がる“語られぬ幸村”が、本当に印象的だった。
そして今村翔吾さんの人物描写はやはり圧巻。
家康も政宗も、皆が迷いながら、それでも信じた道を歩いている。
登場人物の言葉や行動の裏にある真意を読み解くようにページをめくる時間が、とても刺激的だった。
戦の裏で交わされる言葉や策略の駆け引きが見事で、
誰もが何かを守るために沈黙を選ぶ――その姿が心に響いた。
上田で真田の歴史に触れたあとに読んだこともあり、
物語の世界がより身近に感じられた。読後の余韻が、まだ静かに残っている。 -
面白かった。
真田家は徳川家康を最後まで悩ませた相性の悪い相手。
”名を残し家を残す”という父の想いを息子たちが受け継ぎ、時に身内同士で敵と味方に別れながらも戦国の終わりを突き進んだ真田家の家族愛の物語。
大阪の陣では勝敗は最初から明らか。
豊臣側に馳せ参じた浪人衆もそれぞれに名を挙げれたらそれでいいとか、武名をあげて徳川に寝返りたい。などの思惑があり、味方でありながらも味方でない状況。
その豊臣陣に入ったうちの1人が真田幸村。
徳川側にいる兄の信之と共に最後まで真田の夢を追う。
なぜそこで真田信繁という名前を幸村と変えて入ったのかなども含め少しずつ明らかになり、その他織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永それぞれの視点からも幸村が語られてちょっとずつ全貌が見えてくる。
毛利勝永さんいい人やったな〜
最後の家康と信之の問答も緊張したー
真田幸村は死んじゃったけど、真田家としては勝ったんだ。 -
面白かった。
物語の構成も上手いと思う。
大阪の冬の陣、夏の陣で徳川家康が感じた違和感が何であるのかを突き止めると言う構成だ。
五人の武将の章もそれぞれ視点が違う物語で興味深い。
そして最後に「真田の戦」は真田信之が家康と対峙して、戦の始末をする。
戦国時代最後の決戦に深みが増し、人間味が感じられる作品だ。 -
壮大で面白い歴史ミステリー
真田家が凄すぎる
こんな観点の大坂の陣を読めるとは
そしてタイトル!
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
今村翔吾の作品
