失敗の本質 日本軍の組織論的研究 (中公文庫 と18-2)
- 中央公論新社 (2024年12月23日発売)
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感想 : 52件
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784122075931
作品紹介・あらすじ
大東亜戦争で日本軍はなぜ敗北したのか。
戦史研究に初めて社会科学的な分析を導入し、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄の六作戦を失敗事例として学際的に検証。
日本軍の組織特性の解明を通じて、日本社会にはびこる組織的病理を剔抉し、自己変革の必然性を提起する。
「文庫版あとがき(二〇二四年)」を新収録。
みんなの感想まとめ
戦争における敗北の原因を深く掘り下げ、組織論や社会の病理を分析する本は、歴史を通じて現代の教訓を導き出します。著者は、日本軍の六つの戦闘を事例に、なぜ日本が敗北したのかを客観的に示しています。読者は、...
感想・レビュー・書評
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あかん、難しすぎた。。
書いてあることは何となく分かったが、腑に落ちるまで咀嚼できなかったのでいつかリベンジしたい。
日本が戦争で負けるべくして負けたという事実を、ターニングポイントとなった戦いの分析を通じて読者に痛いほど分からせてくる。
勝手に惜敗だと思ってたけど全然惨敗だった。
そして自分の勤め先はもちろんのこと、日本企業にも色濃く「失敗の本質」がこびりついていると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・目的を共有する
・見栄を張って嘘をついたり誤魔化したりしない
・組織にはダイナミズムが必須
・空気を読むだけでは真価は発揮されない -
日本軍という組織から戦争を見直し、今日の失敗への警鐘とする。感情を伴わず、客観的に分析された戦史、私はこんな本が読みたかった。個としての戦闘力を恐れられていた日本軍兵士達に与えられたのはシステムではなく精神性だった。「空気を読む」というのは今に始まったことではないことを気づかせてくれる一冊。
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大学時代に読んで感想を書いたもののデジタル化。 -
むむむむつかしい。頭に入ってこず、結構流し読みになってしまいました。戦略の脆弱性(目的目標が曖昧で手段論なりがち)、組織論なし(馴れ合いの関係性、自己学習できないシステム)、ロジ物量軽視などが、事例検証されていました。戦史研究ではなく、組織研究ということで、興味深かったです。(豊島晋作の番組でこの本特集していて、それがわかりやすかったです)
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後半1/3(第二章 失敗の本質〜第三章 失敗の教訓)だけでもいいかもしれない。
疲れた。。。
前半2/3は軍事オタクは喜びそうな内容だけどかなり読むの疲れた….
後半部分は流石歴史的名著と呼ばれるだけあって、現代の組織経営にも通ずる示唆に富む内容。
経営者、組織の上層部にいる人間の必読書だと思う。とはいえ前半部がとっつきにくすぎて、100万部売れてるらしいけど最後までちゃんと読破した人はかなり少ないんじゃないかなぁ。知らんけど -
軍と企業を同じにしてはならないながらも、やはり共通点は多い
40年前の記載されているとは思えないほど今も同じ課題を持っている -
「失敗の本質」を読み終えて
興味深かった内容:
失敗から学ぶという着眼点。
多くの偉人が言っていることには共通点があり、そこから学べることがあると言うが、失敗にフォーカスしているのが興味深い。
成功の再現性より、失敗の再現性の方が高いようにも思える。そう考えると、失敗の研究はとても重要。
本社の中で、明確な指示と組織学習の重要性が特に解かれていたように思える。
自分の所属する組織でも、この2点は課題だと感じていたため、とても自分事として読むことができた。
教訓を自分の組織で生かすために、指示内容を明確にするは比較的わかりやすい改善アクションだと思う。一方、組織学習はどのように実践するか、まだイメージがついていない。
PDCA的アプローチは組織の中に用いられているが、プランに対してどうできたかのチェックではなく、そもそものプランが正しかったのか、そのパラダイムを疑うことが必要なのだと思う。
それは自分は難しいと言う感じているが、それはパラダイムを疑うこと自体ではなく、その後にそれを組織の中で口にすることを難しいと感じていると思う。これは難しいと感じるのは、本書の中でも書かれていた日本特有の雰囲気が、支配した組織だからなのかもしれない。
自分の生活に活かせそうなところ:
* 指示内容を明確にする(5W1Hは当然)
* 曖昧な会話をしない
* 取り組みに対して、成功や失敗と言う評価をつける
* 操作パラダイムを疑うところから始める
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本書を読んで、「八十年経った現代社会は、旧日本軍的組織の課題を本当に克服できたのか?」という問いを突きつけられたように感じました。もし克服できていないとすれば、その理由は何なのか――深く考えさせられる一冊でした。
私が特に学びを得たのは、米軍と日本軍の対比を通じて浮かび上がる「非常時における組織のあるべき姿」です。本書は、組織とは変化する環境に対応するために、「分化」と「統合」という一見相反する機能を、両立させ最大化しなければならないと説きます。そして「適応」とは「安定」と同義であり、過度に適応することは、かえって適応能力そのものを失わせる危険を孕んでいる、とも述べています。
日本軍の失敗の一因として、本書では「特定の状況に過剰に適応しすぎた結果、変化への対応ができなくなったこと」が挙げられています。たとえ変化の機会が訪れても、組織内に自己変革を促す仕組みが存在せず、それが致命的となった。例えば、終戦に向けた戦略が存在しないまま開戦に踏み切ったこと、損害を最小限に抑える「ダメージコントロール」の概念の欠如、戦術における代替案の不在、情報を軽視し経験に過度に依存した体質、内部の調和を優先しすぎた結果としての命令の曖昧さや下剋上の容認――さらには、作戦成果に対する評価・賞罰の不明確さも指摘されています。
私は、こうした課題は形を変えて現代社会や日本の組織にも少なからず存在しているのではないかと感じました。そして、八十年という時間を経てもなお、私たちがこれらを完全に克服できていないのだとすれば、それは単に制度や仕組みの問題ではなく、もっと深い文化的・認知的な要因があるのではないかとも思えてきます。
たとえば、「狩猟民族」としての文化背景をもつアメリカと、「農耕民族」としての歴史をもつ日本。このような背景が、個人の思考様式や集団行動に影響を及ぼし、組織の在り方にまで及んでいるのではないか――そんな仮説にも至りました。もしそうだとすれば、それは一朝一夕に変えられるものではなく、少し悲しい気持ちにもなります。 -
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目的の明確化、共有、流動性の確保等現在でも多くの組織で足りないものが示されている。現状分析のために歴史から学ぶことを忘れてはならない。
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前からこの本は読みたいと思っていたが、テレ東ワールドポリティクスで紹介された前編と後編を見てすぐに読んでみたくなった。前半の史実を追うところは、出てくる単語とか固有名詞が多すぎて混乱する。急ぐ人は後半の失敗の本質から読んでもいいかなと思った。我々、現代のビジネス知識のある人間から見ると、戦中のエリート軍人はPDCAもまともにまわせない仕事のできない奴らだと思った。
戦士した多くの将兵や民間人も浮かばれないだろう。
と、後知恵で言ってしまったが、自分や周りが同じ振る舞いをしてしまっていることも多々あり学ぶことも多い。 -
本書の前半は各失敗事例を順に書いているため、最初から読み進めると、「こうすれば良かったのでは」とか「ミッドウェー作戦など、むしろ勝算が高かったのではないか」と思ってしまいますが、本書はそう言った論議は置いておいて、組織論の観点から、大局的かつ詳細に敗因分析を進めています。その切り口が素晴らしい。圧巻でした。
分析の詳細は後半にも記されてますが、後書きの次の文章に要約されます。これは多くの日本の大企業にも共通する事柄のように感じます。
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われわれにとっての日本軍の失敗の本質とは、組織としての日本軍が、環境の変化に合わせて自らの戦略や組織を主体的に変革することができなかったということにほかならない。戦略的合理性以上に、組織内の融和と調和を重視し、その維持に多大のエネルギーと時間を投入せざるを得なかった。このため、組織としての自己革新能力を持つことができなかったのである。
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◾️追記
環境の変化に合わせて自己革新ができなかったということは、「パラダイム」を変えることができなかったということであり、「白兵銃剣主義」「艦隊決戦主義」を脱せなかったということです。このパラダイムシフトへの対応は、現代の企業でも困難なことで、それゆえに企業の新陳代謝が起きるのだと認識してます。 -
すごくよかった。
歴史マニアでもなくビジネスの組織論として読むのにも興味がないけど、個別の戦略の失敗を読むのがすごく面白い。情緒的な組織で、積極性が評価され、慎重論がやる気がないとされ、失敗した場合の評価はうやむやにされる。どこかの会社のことのようだ。 -
自身の職業柄、教育という視点で読み進めました。
読み進める中で「自己革新組織」という言葉に強く惹かれました。構成員の自律性を高めながら、全体として進む方向を共有することの大切さは、学級経営にもそのまま通じると思います。学級目標や価値観の共有、信頼関係の構築が、子どもたちの健全な意見のぶつかり合いを生み、それこそが心理的安全性につながるのだと感じました。
また、日本軍が特定の戦型に固執して自己革新を失ったという話は、教育に引き寄せて考えると身につまされます。特定の手法や理論に偏りすぎると、変化に適応できなくなるのは教室でも同じ。かつて私自身もある方法に傾倒して柔軟さを失った経験があり、バランスを保つことの大切さを再確認しました。
さらに「新たな認識枠組みを創造することが自己革新の本質である」という一文にも心を動かされました。学習指導要領という模範解答に頼るだけでなく、自分の実践を言語化し、考えを更新していくこと。それこそが教師としての挑戦なのだと思います。
教育を「自己革新」という視点で読み解くことで、日々の学級経営や授業に新しい意味づけが加わった一冊でした。 -
太平洋戦争でのリアルな失敗とVUCA時代における現代組織(企業)の自己革新の必要性が鮮やかに抽象化され、示唆に富んでいた。
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そもそも戦争の内容をよく知らなかったので非常に勉強になった(詳細はYouTubeで動画を見ると良い)し、企業が生まれる前の戦時中の軍隊は組織運営そのものだと感じた。内容を自身の環境に照らしてみると、過去の成功に囚われ組織が自主的に変わろうとしない、ビジョンが組織を通じて各個人まで浸透していない、方針を示すだけで評価やシステムが整っていないなど参考にできる部分が多々あった。とくに過去の失敗を振り返らないのは日本企業あるあるな気がするので、ここに力を入れることがより柔軟で革新的な組織を作れるように感じたので、心掛けていきたい
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すごく疲れた
読むのが大変
最後の章はすごく役にたつと思う -
自分の日常に失敗が多いため、読んでみました。
内容が難しいのと、ページ数が多いため読むのを諦めました。
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著者プロフィール
寺本義也の作品
