夜に猫が身をひそめるところ ミルリトン探偵局 (中公文庫 よ39-11)

  • 中央公論新社 (2025年1月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784122076112

作品紹介・あらすじ

青い16個のボタン、曲がった釘、漏斗、小さな赤い本……

黒猫シンクが持ち帰る“おみやげ”から、猫だけが行ける場所について推理する〈ミルリトン探偵局〉。

謎解きのルールは、解けそうな謎でも決して解かないこと。

人と人、時間と場所のすき間をくぐり抜け、猫がひもとく物語。



作家・吉田篤弘が別名義で著した幻のデビュー作を大幅改稿。

描き下ろしイラストと新規解説を新たに付す。

みんなの感想まとめ

猫の視点から展開される不思議な物語が魅力の作品で、黒猫シンクが持ち帰るおみやげを通じて、主人公の中学生・音と彼女の友人である円田さんが「猫だけが行ける場所」について推理を繰り広げます。解けそうな謎でも...

感想・レビュー・書評

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  •  吉田篤弘さんの別名義「架空の著者・吉田音」による本書。解説の冒頭、吉田篤弘さんは「僕にはデビュー作が5つあります」と…。えーっ!なんですとぉ?(デビューの定義が多岐にわたるから)
     1999年単行本の刊行、2006年の文庫化を経て、本年全面改稿しイラスト・解説を付したとのこと。

     吉田音(おん)は中学生。クラフト・エヴィング商會3代目吉田夫妻のひとり娘という設定。明るく活発な彼女は、なかなかの観察眼と好奇心を持ち合わせ、父の友人で学者にして探偵の円田(つぶらだ)さんと「ミルリトン探偵局」を結成します。

     きっかけは、円田さんの家にある日姿を現した黒猫「Think(シンク)」が、夜中に散歩へ出かけては「おみやげ」を持ち帰るからでした。二人は、その「おみやげ」から、見知らぬ世界である「猫が身をひそめるところ」の謎を推理していきます。

     円田さんと音の日常の「推理」パートと、その推理の解(?)となる「物語」パートが3話続きます。物語パートは中学生の女の子が書いたとは思えない老成文章(モロに篤弘さん!)で、個人的に読んでて楽しいのは推理パートかな。

     食べたことのないミルリトン同様、シンクの運んでくる謎は、答えが出ないところがいいんですね。
    本書に、のちに吉田篤弘さんが手がける多くの小説の芽吹きと源流を見た思いでした。全面改稿の続編を待ちたいと思います。

    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      傍らに、珈琲を。さん、こんばんは♪
      コメントありがとうございます!
      私も結構吉田作品を読んでるつもりが、まだまだ
      追いつきません。また積読本...
      傍らに、珈琲を。さん、こんばんは♪
      コメントありがとうございます!
      私も結構吉田作品を読んでるつもりが、まだまだ
      追いつきません。また積読本が…(笑)
      2025/02/07
    • 傍らに珈琲を。さん
      同感です、積ん読本が 笑
      私、そもそも吉田篤弘さんを好きになったのが遅いのです。
      螺旋プロジェクトの『天使も怪物も眠る夜』からなんです。
      し...
      同感です、積ん読本が 笑
      私、そもそも吉田篤弘さんを好きになったのが遅いのです。
      螺旋プロジェクトの『天使も怪物も眠る夜』からなんです。
      しかもそれぞれ似てるんですよね。
      このエピソードどこかで読んだな~とか、このキーワードは前にも出てきたぞ!とか。
      その世界観がたまらずに読み続けてるんですけどね。
      2025/02/07
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      あー、わかります。こだわり、好きなことがある
      ので、話(モチーフ)が重複してるケースが確かに
      ありますね。
      でも、読んでるとホッとできます(...
      あー、わかります。こだわり、好きなことがある
      ので、話(モチーフ)が重複してるケースが確かに
      ありますね。
      でも、読んでるとホッとできます(^^)
      2025/02/07
  • 黒猫の名前が "シンク"
    シンクというと、みんな "深紅" だと思うらしいが "think"
    あらわれたかと思うと、庭の真ん中で立ち止まり、目を閉じて何やら考えている。
    「考える猫」と呼んでしまったことから飼い主が付けた名前が "think"

    "think"は、夜出かけると青いボタンをくわえて帰って来る。
    そのボタンは16個にもなった。
    どこからボタンを持ってくるのか。
    夜に猫が身をひそめるところはどこなのか。

    「飼い主」と「おん」の二人でその謎に迫ろうと作ったのが "ミルリトン探偵局"
    だけど謎は解かない。
    猫の謎の行動を推理し空想して楽しむのが "ミルリトン探偵局"

    「ミルリトン」は「おん」のお母さんが、知っているけど作ったことも食べたこともないフランスのお菓子。
    どんな形でどんな味なのか想像し、一度は食べてみたいと思っているのが「ミルリトン」

    「考える」とはどういうことか?がテーマで、猫の "think" に登場してもらって作られた物語です。

    そして、ついに「おん」のお母さんが早起きして作った「ミルリトン」
    "think"は「ミルリトン」を持ち帰ることができるのか?を考える。

    登場する「おん」は、吉田音。
    吉田篤弘の娘で本書を書いた時(1999年)は13歳だったということになっている。

  • 小さな路地がいくつもあるこの町には、とにかく猫がたくさんいる。
    円田さんのところの黒猫シンクが持ち帰る"おみやげ"(イラストがとってもかわいい)から、中学生の音ちゃんと、音ちゃんのお父さんの古くからの友人円田さんが、「猫だけが行ける場所」についてあれこれ推理をはたらかせる。
    解けそうな謎でも決して解かない。その名も〈ミルリトン探偵局〉
    たとえば1本の釘、光沢ビスケットの袋、映画のちらし…。
    これらのものから推理された物語は、川の流れのようにするすると進んでいって、私たちをはるか遠くの世界にいざなってくれる。

    小さなフレンチホルン奏者の話がよかったです。
    ブルックナーが作り上げた「音」の地図を旅する男。
    舞台袖がカーテンの迷宮だなんて、考えただけで楽しくなってしまいます。

  • 吉田音(よしだおん)は吉田篤弘さんの別名義。
    篤弘さんと浩美さん(奥様)の娘でありクラフト・エヴィング商會の4代目、という設定の架空の作家。


    円田さんの飼い猫シンクは、夜の散歩に出掛けると必ずお土産を持ち帰る。
    例えば青いボタン。
    最初の1個を持ち帰ってからひと月たらずで16個にもなってしまった。
    一体どこから拾ってくるのだろう?
    夜に猫が身をひそめるところは何処なのだろう?
    けれど、音は言う。
    「分からないのがいいんですよ。分からないから、また考えるでしょう?『考え』だけは、どんなに狭いすき間でもするすると抜けてゆきます。決めつけたり、分かってしまったりしたら、そこまでです。でも、分からなければ、いつまでもどこまでも楽しめます。」
    はたして、音と円田さんの「決して謎を解かない」という、おかしな探偵局の始まり始まり。


    シンクが持ち帰る破れた紙切れや錆びた釘などなど。
    円田さんと音は“きっと大工さんのところから持ってきたんだ!”と推理し、読者である私達も“きっとそうに違いない!”と思うのだけれど、実は…。
    その推理が違っていることが、次の章で明かされる。
    本書は「ミルリトン探偵局」の章と、ちょっとした「種明かし」(かもしれない)ような章が交互に描かれている。

    「久助」の章ではその種明かしに“なるほど!そういうことね”と思いながらも、時代の移り変わりにちょっぴり切なくなった。
    五十嵐さんの工場が、どうかまだ続いていますように。
    「奏者」の生真面目なホルン奏者は、今日もどこかでブルックナーの第七番をかなでているだろうか。
    「箱舟」は私にはちょっと難しかった。
    タトイにとっての水とは何のメタファーだったのだろう。
    少年から大人への成長ということ?


    シンクが持ち帰るものはガラクタなんかじゃなく、今を確かに生きる誰かの、大切な欠片なんだと思った。
    そして本当に、猫にしか通れない道や猫にしか行けない場所があって、彼らは夜毎そこへ出掛けているのかもしれない。

    でも。
    「何度でも新しく考えなおそう。答えなんて出なくていい。」
    のだ。

  • 猫が拾ってきた色んなものから、猫がどこで何を、その背景にはなにがあるのか推理する。けれど、猫が答えを教えてくれるわけではないので、あくまでも「想像」でしかない推理だ。時に的外れだったり、正解がごく身近に実はあったり、様々。最初は良く分からない話だと思ったけど、だんだんと不思議な世界にひきこまれていった。正解にたどり着けない、曖昧な答えを受け入れられるかどうかで、評価が変わりそうな話だと思う。

  • 2025/03/23再読済み

    円田さんのところの黒猫シンクが持って帰ってくるいろいろなお土産。
    それらをめぐり、音ちゃんと円田さんが、ああかな?こうかな?と考える。
    でも決して謎を解かないことがお約束。
    謎を解かなければ、ずっと考えていられるから。
    思考は、猫しか行けないような狭い隙間にも、するりと入り込めてしまうから…。

    なんて素敵な話なんだろう。

    シンクのお土産を音ちゃんと円田さんが推理するパートと、お土産がお土産になる前の、違う時間を生きていたころと、それにまつわる人たちのお話が交互に書かれている。

    雰囲気がめっちゃ好き。
    文体も文章も好き。
    すごい好きな作家さんを見つけてしまった!と小躍りしちゃう。
    言葉も好き、なんでこんな琥珀糖みたいな言葉を紡げるんだろう。

  • 吉田篤弘さんの幻のデビュー作、と聞いて読まずにいられましょうか! 「東京の中でもあまり目立たない町の片隅」で「変な屋号」のある職業の両親を持つ中学生、吉田音。路面電車がガタゴト走り、路地ごとに猫がいて、吉田篤弘さんの小説の何処かで会った気がする人々が穏やかに暮らし…そして、黒猫「Think」が持ち帰る謎のお土産。円田さんと音ちゃんが、物語の種として栽培しているような、そう、植物を育てる的な愉しみが感じられて素敵です。

  • あぁ、やっぱり大好きです
    吉田さんワールドが。

    ファンタジーが過ぎない現実感があって、この町はきっと本当にあるんだろうな。って、いつも思わせてくれる、読書の醍醐味を心から味わえるの。

    デビュー作からこの世界観は…
    しかも続篇があるとは贅沢な!

    続篇行ってきます!

  • ミルリトン探偵局の2人は猫が持ち帰る「お土産」から猫の行き先を推測して楽しむ。探偵局とあるが、決して解き明かすのではなく、ただ、猫はこんな人に会ったんじゃないかな、その人はこんなことをしてたんじゃないかなと想像するのだ。そして、その後に挟まれる短編で本当のことが語られる。読者は探偵局の2人に黙って答え合わせができるという仕立ても面白い。

    この本を読みながら昔飼っていた猫のことを思い出した。学校から帰ってくると玄関の前に置いてあった「お土産」。本とは違って、何があったかは歴然としていた。ひっくり返ったモグラ、もう二度と飛ぶことはないスズメ… 合掌

  • 吉田篤弘さんが実名を出せない訳があって、架空の娘「音」の名で出した、吉田篤弘のデビュー作(5つあります)のうちのひとつ・・・ってこれだけで訳ありで面白そうですよね。

    実際、すごくいいです。
    吉田さんの描く世界は、なんか懐かしいような感じのするヨーロッパみたいで、登場人物にはちょっとしたこだわりがあって、知的で思慮深くて・・・
    大きな事件や展開はないけど、淡々とした日常の中に、少しのヨロコビやこだわりが美しく描かれていて、読んでいるととても幸せな気持ちになれます。
    この作品には続編もあるので、それも読もうと思っています。
    すごくオススメな本です。

  • 大好きな吉田篤弘さんが吉田音名義で書かれた作品。
    知人のブックバーで教えてもらい購入しました。
    少しずつ長い期間を掛けてコツコツ読み終えました。不思議な物語。ほわぁっとした読了感。
    後書きも含めて完成。

    音ちゃん目線のお話パートが好きだけども、ホルンの人のところもよかったです。
    ミルリトン食べてみたいなぁ。

  • 先に解説を読めば良かったかも。
    音って?疑問が膨らみながら、やっぱり吉田さんだったんかぁーと納得(笑)

    独特の世界観は、そのままに初期作品を堪能しました。
    猫のミステリアス感の表現も見事。

  • 黒猫・シンクが拾ってきたものから、「猫だけが行ける場所」を推理する。とてもかわいらしいお話だった。!
    推理をする吉田音の章と、音が推理したシンクの行き先の章が交互に描かれている。というか、この本『夜に猫が身をひそめるところ』がそもそも音が書いた本。という設定。

    シンクが行ってきたところとして推理されているのは3つ。
    出来損ないのお菓子「久助」づくりの名人のところ。
    テレビ装置がほしいホルン奏者のところ。
    地中深くの水脈を探り、生活に水を引き込む「水読み」の青年のところ。

    シンクの行き先はどれもちょっと切ない、寂しい人たちの場所。そして、どの話も「箱舟」が繋がっている。おしゃれで、切なくて、でもあたたかくていいなと思った。

    特に、ホルン奏者の話。
    ついに念願のテレビを手に入れて2時間ドラマをわくわくしながら見るけれど、自分を心配してくれた同僚が立て続けに電話をしてきてドラマに集中できず、結局テレビを手放すことにする。
    「自分にはホルンがある。自分には心優しい同僚だっているのだ」
    「かくもテレビは人を蝕んでゆく。ブルックナーの時代はよかった。われわれは、どこまでも複雑な世界を生きていかなくてはならない」

    「水読み」の話は、ファンタジー感もあって素敵だった。
    「洪水がくる」と予言する男たちに従って「箱舟」をつくる村人たち。結局、その男たちは詐欺師だったと発覚するけれど、「水読み」のタトイは大きな水の気配を感じてひとり「箱舟」に乗り込み、姿を消す。
    そもそも、「水読み」とは水脈を探り当ててることのできる能力?をもつ者のこと。血筋で代々つなげられていて、中も外も真っ黒な「黒い塔」に、真っ黒な服を着てひとりで住む。通常は黒さに呑まれてその姿は見分けられない「水読み」だけれど、タトイは黒さの中でもなにがしかの明るさをもつため、親族はそれを心配する。
    暗闇にタトイの瞳の光がわずかに光る。暖炉の火が目に映る。これが、黒猫シンクの生まれ変わりなのでは?と思ってしまう要素になって切ない。。。
    「箱船」に乗り込む前に、タトイはシラフから葡萄をもらう。その葡萄の記憶が残っていてシンクは葡萄に似た青いボタンを少しずつ持ち帰った。それってすごく切ないじゃないか!
    ちょっと寂しい雰囲気が漂うけれど、よろず屋のシラフが、「箱舟」に何を乗せるか迷ってズボン・プレッサーを乗せると言って村長に却下されているところはとてもかわいい。
    「そもそも「極力」とか「省略」などといったものが自分の中にあったら、「よろず屋」など商うはずがない」
    「われわれは常に大洪水と隣り合わせに生きているようなものです。私はそう思っています。それでも、ズボンの折り目はきちっとしていたい。それが文名人というものです」


    穏やかで自由な?感じの音の世界と、寂しさと切なさが漂う音の推理した世界。このバランスが良かった。


    「分からないのがいいんですよ。分からないから、また考えるでしょう?『考え』だけは、どんなに狭いすき間でもするすると抜けてゆきます。決めつけたり、分かってしまったりしたら、そこまでです。でも、分からなければ、いつまでもどこまでも楽しめます。食べたことのないミルリトンみたいに」

  • 黒猫が持ち帰るおみやげを見ながら、茶飲み話のようにゆるゆると、猫だけがいける場所について推理する、ミルリトン探偵局。
    頭の中で思考の散歩するような、「考える」ことを考えるような。
    "本当のこと"にそうっとしっぽの先でだけで触れているみたいに、おみやげにまつわる物語が立ち上がるのが楽しいです。

    そしてミルリトン探偵局のパートに挟まれるように配された3つの物語は、おそらくそのおみやげにまつわる本当の話。
    だけど、本当に"本当の話"なのかはわからない。
    そのことがとても心地よいと思いながら、漂うように読みました。

    著者である吉田音氏の正体を今回はじめて知りました。
    巻末の解説を読んで「そういうことだったか…」と納得。

  • 序盤のわくわく感に一気に引き込まれた!
    吉田さんの本を読むと、小説っていいなぁと思う。
    あとやっぱりこの人のあとがきが好き。
    まだ何冊かしか読んでないけど、吉田さん!ってモチーフが随所に散りばめられていて、デビュー作と聞いてたけど、むしろベスト盤のような印象。

    すごく忙しい時期に手を出してしまい、細切れかつ眠気と闘いながら読んだので、最後の「解」の部分のお話がよくわからず。近代文学みたいな。
    もういっかい読み返して、そういうことか!!と気づけたときが気持ちよかった…!
    あちこちリンクしてるので、また読み返したら新しい発見がありそう。

    クラシックについて、どこかで読んだ解釈がずっと頭に残ってる。
    →絵画や彫刻は、過去の偉大な芸術家がその手で作った作品そのものを見ることができる。一方で音楽は、作曲家が作ったものを、現代で都度再生する必要がある芸術。
    なので、p.122のここがじわっときた。
    "これから私は百年以上前にアントン・ブルックナーが作り上げた「音」の地図を前にフレンチ・ホルンのパートのみを、ひたすらなぞってゆく。私がそれをなぞることによって、奏でられたものが他のさまざまな楽器と絡み合い、ひとつの世界を現出することになる。世界が地図を作らせるのではない。地図が世界を再生するのだ。"

    あとは170のここも好き。
    “知らない者、分からない者だけが考える。
    そして、「考える者」だけが少しだけ前へ進める。
    そうであって欲しい。いや、そうだと私は思っている。”

    続編も楽しみ!早く読みたい!

  • 吉田篤弘さんが、架空の娘「吉田音」を著者として改めて世に出された幻のデビュー作。
    著者をそうした経緯などの説明も最後にあり、素敵でした!

    物語では、黒猫シンクが持ってくるおみやげから、ミルリトン探偵局の探偵2人による推理が繰り広げられます。

    現実と「猫にだけ行ける場所」を行ったり来たりするストーリー、とても楽しかった!

    シンクが持ってくるおみやげの由来であろう世界のおかけで、幻想的な感じを抱きながら最後まで読み続けました。

    これはまたなんども読み返したい!
    今回は図書館で借りたものを読みましたが、続編含めて購入したいです。

  • 吉田篤弘さんの世界。
    すごく、心地よい。

    「考える」ことは自由でいい!って言われたみたい。
    答えなんて出なくてもいい。
    何度でも考えなおせばいい。
    また、やり直せばいい。

  • 面白い!!謎解きゲームみたいに、猫ちゃんが持ち帰ってきたものを1ページに表示してるのが心くすぐられた。ビスは正直、ビスケットじゃない?と思った(ビス知らないので) 全部謎解いて終わる訳ではないけど、説明みたいに解の短編みたいなのが3つあって一つ一つ少しの解決があるのが面白い
    音ちゃんも円田さんもなりきり探偵だなー、音ちゃんに関しては本気探偵する気ないし、解決しないと思ってるのが一性格で人間って面白い

  • 黒猫のお土産をもとに何が起きたのか推理するパートと、真実を語るパート。真実を語るパートはなんだか他人の秘密を覗き見している不思議な感じだった。
    解決しない探偵って何だか面白い。
    文体が綺麗で読んでいて心地よく、育児の合間にコーヒー入れて読むのが楽しみだった。
    些細なものにも物語があるんだと思うと、日常出目にするものの見方まで変わるかもしれない。ささやかな毎日が楽しくなりそう、そう思わせてくれる本だった。

  • 謎を解かない探偵!
    吉田篤弘さんの世界は本当に斬新で
    いつも新鮮な気持ちで読むことができる。

    ただ読んでいるだけで癒される本。

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著者プロフィール

1962年、東京生まれ。小説を執筆しつつ、「クラフト・エヴィング商會」名義による著作、装丁の仕事を続けている。2001年講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。『つむじ風食堂とぼく』『雲と鉛筆』 (いずれもちくまプリマー新書)、『つむじ風食堂の夜』(ちくま文庫)、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『レインコートを着た犬』『モナリザの背中』(中公文庫)など著書多数。

「2022年 『物語のあるところ 月舟町ダイアローグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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