桜島・狂い凧 兵隊小説集I (中公文庫 う37-5)

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  • 中央公論新社 (2025年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784122076273

作品紹介・あらすじ

自身の戦争体験を通して人間心理を追求し、鋭敏な感性で作品に昇華した梅崎春生。
戦後派を代表する著者の戦争を描いた主要作品を収める小説集(全二巻)。
第Ⅰ巻は、敗戦直後に書き上げた出世作「桜島」、芸術選奨文部大臣賞受賞作「狂い凧」を含む十七篇と、関連エッセイを収める。
〈解説〉真鍋元之/日和聡子

感想・レビュー・書評

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  • 激しい話だった。戦争体験のある作者による、戦争の話。戦争が終わる直前の物語であった。滅亡への賛美を唾棄しながらも、情緒なく蟻のように生きていることに対する憎しみが綴られているように感じた。怒り、怒り、怒りに満ちていた。夜中に読んでいても目が覚めるような激しい感情に満ちていた。この小説は現代文の問題などにも使われるのではないかと思う。問題を解きたい、国語のプロによる解説を読みたいと強く感じた。

  • 自身の戦争体験を通して人間心理を追求し、鋭敏な感性で昇華した短編集

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著者プロフィール

梅崎 春生(うめざき・はるお):1915年福岡市生まれ。東京帝国大学国文学科卒業。在学中に「風宴」発表。42年陸軍に、44年海軍に召集、暗号通信分遣隊長として坊ノ津で終戦を迎える。復員後、戦争体験をもとに『桜島』『日の果て』を発表、一躍第一次戦後派作家の代表的存在となる。『ボロ家の春秋』で直木賞、『砂時計』で新潮社文学賞、『狂い凧』で芸術選奨文部大臣賞、『幻化』で毎日出版文化賞。1965年没。

「2025年 『ウスバカ談義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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