掌の読書会 島本理生と読む 田辺聖子 (中公文庫 た28-25)

  • 中央公論新社 (2025年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784122076303

作品紹介・あらすじ

「感傷旅行」で芥川賞を受賞して以来、四十余年にわたって恋愛小説の名手として数多くの読者を虜にしてきた田辺聖子。
数百もの作品群の中から、時を経てなお色褪せない短編とエッセイを、作家・島本理生が選ぶ。
女の人生における様々な局面、一期一会の瞬間に生じる心の機微を色鮮やかに描き出した、今こそ読んでほしい贅沢な傑作選。

みんなの感想まとめ

女性の人生の多様な局面を描いた魅力的な短編集で、編者の島本理生が田辺聖子の作品群から厳選した内容が詰まっています。田辺聖子の作品は、軽快な関西弁とユーモアを交えながら、したたかな女性たちの姿を描き出し...

感想・レビュー・書評

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  • 作家 島本理生が編者となり
    田辺聖子流の女の一生を存分に味わう一冊として収録作品を選んだのだそう
    田辺聖子(1928〜2019)大阪生まれ1964年芥川賞受賞 91歳で永眠した田辺聖子には一生をかけて刊行した約700冊もの作品がある
    生涯を通して「楽しさ」を追求し、日常を謳歌することの大切さを人生そのもので表現した

    6作からなる短編集
    その中のひとつ
    感傷旅行(センチメンタルジャーニー)は1964年芥川賞受賞の作品…
    昭和39年こんな感じなの?党員って?
    私には何だかよくわからなくて斜め読みしてしまいました

    それ以外では楽しめました
    昔の関西弁?で軽快で、根底ではユーモアを忘れていない、という雰囲気です
    全編通してしたたかな女性が描かれている印象を受けました

    近年に刊行されたアンソロジー集にはあまり収録されなかった短編を中心に選ばれている

  • 乃里子三部作がすごく好きだったんだけど、それ以降何を読んだらいいかわからなかった田辺聖子作品、島本理生セレクトなんて絶対面白いじゃん!と読んでみた。

    軽快でご機嫌な関西弁がどの作品も心地いい。
    あと登場人物がいい意味でふてぶてしく、六十過ぎてからこそ人間はまともになるとうそぶいて、「精神力」で若々しさを維持し、さっぱりした恋をしていたりして、頼もしい。わたしなんてまだまだ!と背筋を伸ばす気になる。
    エッセイで「このニッポンにあるのは、男と女のオトナの世界ではなく、お袋と息子の親子の世界がすべての心情を支配している。」「男と女が対立し、いがみ合い、仲直りし、理解し合うという、オトナの基盤がないと、真の自由も幸福もない。性の本当の喜びも解放もありはしない。」と看破してるのもすごい。めっちゃかっこいい。

    特に好きなのは『女流作家をくどく法』『愛の周り』『シクラメンの窓』。

  • 島本理生自ら編纂した、田辺聖子アンソロジー。短篇5篇、中篇1篇、エッセイ1篇の絶妙なセレクトは、田辺聖子の魅力を存分に伝えてくれる。テンポよく、コミカルで、でも切なくて、時々怖くて。描かれる昭和〜平成初期の空気感も懐かしい。どれも楽しく読んだが、特に気に入ったのは「夢煙突」。思いがけない展開に胸が締め付けられる。これが田辺聖子作品の醍醐味!「篝火草の窓」は既読だが、田辺聖子短篇の中でもお気に入り上位の作品。改めて読み直し、再びうっとり。自立した大人の、酸いも甘いも噛み分けた男女の関係が素敵だ!
    そして、トリのエッセイ「神戸」。これまた田辺さんらしくて、とても読み応えあった。女性の生き方について「予言!?」と思えるような的を射た指摘(いや…世の中が変わっていないということか)、そして田辺作品に多大な影響を与えてきた、神戸という土地の魅力たっぷりのエピソードと、心に刺さりまくりである。
    編者の島本理生さんによる解説も素晴らしい。それにしても、膨大な作品群の中から文庫1冊分の作品を選び出すのは、本当に大変な作業だったことだろう。でも、田辺聖子作品が紙の本ではなかなか手に入りにくくなっている今、こうやって新たなアンソロジーとして(芥川賞受賞作も収録して)出版されることは、新参ファンとしてはすごく嬉しい。ちょっとスモーキーなパステルカラーの装丁もとても素敵だ。

  • サクサク読める感じ。芥川賞受賞作は、ちょっと毛色が違って重かったかも。私は好きでした。登場人物の言動が粋で洒落ていて、大人の恋愛小説という感じでした。

  • 『柚木麻子と読む林芙美子』が良かったシリーズやん!島本さんと読む田辺聖子なんて絶対良いやん!買い。田辺聖子の短編なんて何から読んだら良いかわからんしありがたい〜。1つだけ収録されてるエッセイの「神戸」がおもろくて、勢いづいて他の小説もどんどん読んだ。キタの関西弁だ〜いすき。女の容姿を事細かに書いてても嫌な感じかしないのはなんでなんか。篝火草の窓が好き。あと、脇毛剃ってないから〜って言ってホテルへの誘い断ってた女の子好き。

  • 好きな小説家が選書したというところで気になった一冊。
    好きな人の好きなものを知るのはおもしろい。

  • あいまいって響きが
    すきだった
    あの頃をおもいだした。

  • 芥川賞作家の肩書から、硬質な文章を想像していたが意外に軽やか。多くを語らないのに、登場人物のそれまでの人生を感じさせる巧みな言葉回し。そして、行間から覗き見える作者の人生哲学。軽い読み物とも重厚な文学とも感じるのは、優れた小説の証だろう。ミステリ好きには、「鉄の規則」がオススメ。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00667787

    恋愛小説の名手として数多くの読者を虜にしてきた田辺聖子。数百もの作品群の中から、時を経てなお色褪せない短編小説とエッセイを作家・島本理生が選ぶ。(出版社HPより)

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で第44回群像新人文学賞優秀作を受賞。03年『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞を受賞。18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞を受賞。その他の著書に『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『七緒のために』『よだかの片想い』『2020年の恋人たち』『星のように離れて雨のように散った』など多数。

「2022年 『夜はおしまい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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