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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784122076372
作品紹介・あらすじ
美しくおぞましい調べが生み出す、得も言われぬ酩酊感。目眩がするほど薄暗い欲動の数々に、私はただ圧倒されていた。
〈幻惑の三十一文字はひたひたと悪夢のようにあなたを侵す〉
――梨(ホラー作家)
「猟奇歌」には、笑いと戦慄がつきまとっている。
――寺山修司
***
故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。
発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めてまとめた文庫オリジナル。
短歌史上、最も闇に満ちた一冊がここに。
〈巻末エッセイ〉寺山修司
***
何故に
草の芽生えは光りを慕ひ
心の芽生えは闇を恋ふのか
わが胸に邪悪の森あり
時折りに
啄木鳥の来てたゝきやまずも
【目次】
猟奇歌
[巻末資料]
日記より
参考作品
ナンセンス(随筆)
夢野久作の死と猟奇歌(吸血夢想男)
「猟奇歌からくり」――夢野久作という疑問符(寺山修司)
感想・レビュー・書評
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歌集というか、三十一音の超短篇小説集って感じ。三十一音なのに、めちゃくちゃ夢野久作なの凄い!
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脳髄が二つ在つたらばと思ふ/考へてはならぬ/事を考へるため
短歌集。以前より本として手元に置いておきたい気持ちがあったので、文庫化は嬉しい。
夢野久作は、著作『ドグラ・マグラ』の巻頭歌『胎児よ〜』も印象的だ。
猟奇的で独特な雰囲気が魅力的。血生臭い現場、狂気に満ちた脳内。31音で具現化される。 -
迫力と滑稽みがうまい具合に共存していて、綱渡りを見ているような気持ちになった。
なんでかわからないけど、時折実家のような懐かしさを感じてしまう。
良心が猿の形をしているのが面白かった。 -
やはり夢野久作は天才
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怖い…怖いのだけど、不思議だ……。
夢Qの怖さは、時代も場所も違うはずなのに、街中で振り返ればそこにあるかもしれない恐怖を感じるところ、だと思う。
今でも私の後ろで、誰かの血が流れているのかもしれない。
誰かの悲鳴が、聞こえてくるのかも、しれない。 -
「何もかも性に帰結するフロイドが天体鏡で女湯を覗く」
ってやつが何かTwitterみたいで笑えて好きだった
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