味と人情 食の時代小説傑作選 (中公文庫 ほ24-2)

  • 中央公論新社 (2025年4月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784122076471

作品紹介・あらすじ

忘れられない握り飯の味。貧しさのなかの美味と人情。生きる力が湧いてくる、味わい豊かな時代小説。名手が紡ぐ傑作短篇全八作品。

*収録作

蕎麦切おその(池波正太郎)/塩むすび(笹沢左保)/こはだの鮓(北原亞以子)/蟹(乙川優三郎)/鯉(岡本綺堂)/隠し味(土橋章宏)/うどん屋剣法(山手樹一郎)/四文の柏餅(田牧大和)

みんなの感想まとめ

食をテーマにしたこの作品は、江戸時代の人々の心温まる物語を描いています。貧しい侍や町民の知恵が光るエピソードを通じて、食の持つ力や人情の深さが感じられます。特に、蟹やふろふき大根、柏餅など、登場する料...

感想・レビュー・書評

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  • 2025年4月中公文庫刊。池波正太郎:蕎麦切おその、笹沢左保:塩むすび、北原亞以子:こはだの鮓、乙川優三郎:蟹、岡本綺堂:鯉、土橋章宏:隠し味、山手樹一郎:うどん屋剣法、田牧大和:四文の柏餅、の8つの食をテーマにしたアンソロジー。岡本さんの鯉がホラーめいた話で面白い。田牧さんの話はアンソロジーで時々読む藍千堂菓子噺シリーズのもので、機会をみて纏めて読みたい。山手さんはおなじみの安心して読める話で楽しめました。

  • 「江戸に親しむ」計画実行中。食がテーマならとっつきやすい。
    貧乏侍に嫁がされた武家年増の心をほどく蟹、絆をふくんだふろふき大根の隠し味、町民の知恵を絞った柏餅。いずれも美味だが、池波先生はさすがと言うしか。言葉を絞りに絞って、蕎麦打ちの名人女の必死から驕り、転生をお見事に拵えて、滋味深い!

  • 少し前の作品が多いせいか、ゆったり、はんなり、手数が少ない感じがする。あらすじを要約したら、少ない文字数でできるかも。

    なのに、その少ない手数から、ゆるやかに、昔の景色や心の動きや人情の機微が浮かんでくる。そして、いい香りまでしてくる。

    滋味豊かな作品集でした。

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著者プロフィール

細谷 正充(ほそや・まさみつ):1963年埼玉県行田市生まれ。文芸評論家。著書に『松本清張を読む「張込み」から「砂の器」まで』『歴史・時代小説の快楽 読まなきゃ死ねない全100作ガイド』等。また『きずな』『情に泣く』『なみだあめ』『大江戸綺譚』他、編者として時代・歴史小説の文庫アンソロジーを多数編んでいる。

「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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