- Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
- / ISBN・EAN: 9784123900515
作品紹介・あらすじ
生きることの入口に、いつも少女漫画があった。そして今、少女漫画で育った女性作家たちが、かけがえのないその世界をもう一度、紐解いていく。忘れていたあの頃の思いは、今の"わたし"をきっとやさしくあと押ししてくれる-。私たちが胸を焦がした少女漫画とその記憶。
感想・レビュー・書評
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ずっと読みたかったのに、本屋さんになくてがっかりしていたら
まさかの図書館にしっかり存在していて、びっくり!
三浦しをんを始めとして、
著者として名前を連ねた作家さんの顔ぶれからして
きっとものすごく思い入れの深い文章が並ぶんだろうな、
と勝手に期待していたら、さらっとあっさり、という印象の本でした。
きっと情熱を込めて少女漫画への愛を語るであろうと思ってた
しをんさんの項が割に淡泊なのは、
自分のエッセイでもっといっぱいページを割いて
語りつくしてるせいなのね、と、ひとりで納得したりして。。。
でも、内田善美とか吉野朔美とか岩舘真理子とか
大好きな漫画家さんの昔なつかしい作品を載せてくれてて
読み返したい気分をふんわり盛り上げてくれる本でした。 -
文学的少女漫画讀本というのが副題。
若手女性小説家8人プラス2人の執筆陣による少女漫画論。
特にエポックメーキングな作品や少女時代に愛読した作家についての話なので、けっこう知っていて懐かしく読めました。
夢中になって読んだあの頃を思い出す本です。
文学的というぐらいだから、大島弓子や萩尾望都の話は多いしね〜。
「キャンディキャンディ症候群」という題で横森理香が書いている内容は、当時の少女の憧れが一杯詰まった物語だったのだが、結末でキャンディはお金持ちの王子様とは結ばれず、孤児院で献身的に生きる。こういう日本的なストーリーを読んで影響を受けた少女が大人になってけなげに一生懸命頑張ってる。それは下手すると単なる不幸症の女になりかねないと…
ど、どうでしょうかね!?
三浦しをんはいつも何かを求めて気合いを入れて漫画を読んでいる由。短い文章でもいつもながらオタク爆裂。
嶽本野ばらの「鱗姫」はポーの一族を読まなければ書かなかった作品だとか。巻末に年表みたいな図が入っていて面白いです。 -
少女漫画(くらもちふさことか、一条ゆかりとか、萩尾望都とか)について角田光代とか三浦しをんとか桜井亜美とかがエッセイを書いている。
懐かしいタイトルだけ知っているような漫画に触れ、今さらながら読んでみたくなった。 -
小説家による少女マンガ語り。柴崎友香さん、三浦しをんさん、素晴らしい思春期を過ごされてきたようだ、少女マンガとともに。
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この場合の『少女マンガ』は『=70、80年代~90年代』であり、それぞれの執筆陣の回顧集という趣がある。
なので、00年代を中心に読んできた者にとっては、違和感のある論もチラホラ。
『エースをねらえ!』は私にとってバイブル。 -
2005.10.15. 少女マンガ評論でもなく、各人の思い出深いマンガを思い切り語ってるでもなく。つまらんかった。しをんちゃんと野ばらちゃんも書いてるのに。(談)とかで散らばってる。今現在の私は、少し昔の少女マンガにはまっているから、知ってる本多し。魚喃キリコさんの装丁がステキ。
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少女漫画万歳
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かなり個人的な「まんがの思い出」を語った本なので、語っている作家さんに興味がないとあんまり面白くないかもしれません。
桜井亜美さんの書いた「岡崎京子、少女の解体」は優れて分析的だと思います。 -
少女漫画的なお話の短編集かと思ったのに、少女漫画に対するそれぞれの気持ちみたいなものをつづったエッセイ集みたいな感じでした。
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女性作家群の中にさり気なくいる野ばらさんに乾杯。
少女漫画ってそんなに軽くないのかも…って思っちゃう1冊。
ひょっとして、「ぶ~け」派だったのね?!
内田善美と吉野朔美できゃ~きゃ~言ってくれる人にここで巡り合えるなん...
ひょっとして、「ぶ~け」派だったのね?!
内田善美と吉野朔美できゃ~きゃ~言ってくれる人にここで巡り合えるなんてうれしい!
内田善美は、最後の少女漫画の歴史、みたいな
とこにちょこっと載ってるだけなんだけど
緻密な絵も、文学性の高いストーリーもすばらしかったわりに
あんまり知られてなかったりするので、うれしかった(ノ_・。)
学生時代、寮生活してて、夏休みに帰省したら母に全部捨てられてて、
今帰ってきたばっか...
学生時代、寮生活してて、夏休みに帰省したら母に全部捨てられてて、
今帰ってきたばっかりなのに、速攻で寮に戻ろうかと思ったくらいショックだった(>_<)
私も、ストーリーは「空の色ににている」が一番好き!
あと、「ひぐらしの森」は、友達に作曲を頼んで、ミュージカル仕立てにして
無謀にも、文化祭で上演したりしました!
あと、内田善美のイラスト入り缶ペンを、
ふたがカパカパになって取れちゃうまで愛用してました♪