著者の平岩理緒さんは、お忙しい会社員だったそうだ。だから、仕事を終えてからではスイーツ・ショップが閉まってしまい、買えない。ところが、デパートの地下なら遅くまでやっている。そこで思いついたのが、アフター6からのスイーツ購入作戦。それを1冊にまとめたのが本書だ。
平岩さんは、TVチャンピオン2002年「デパ地下選手権」で優勝の経歴を持つ。現在、スイーツファンのためのコミュニティサイト「幸せのケーキ共和国」を主宰。雑誌、ラジオ、TVなどの媒体で、スイーツを中心に食の情報を発信するジャーナリストでもある。NPO日本フードコーディネーター協会所属。チーズプロフェッショナル認定を持ち、フランス鑑評騎士の会シュヴァリエ。
それほどスイーツに本気になってしまった平岩さんがまとめた本書は、バラエティに富んだスイーツを紹介している。
人気店のスイーツを、都内のデパートや駅で買うのは確かにうまい作戦かもしれない。
有名店や人気店がワンフロアに集結している上に、遅くまで営業しているし。さらにデパートなら駐車場もある。夏の炎天下でも生菓子の持ち帰りリスクをかなり軽減できる。
紹介されている個々のスイーツも、プロの眼で厳選されている。
故事来歴、逸話、それはオーバーだが、ちょっとした薀蓄、エピソードが添えられていて楽しく、スイート欲を刺激される。
ショップ・オリジナルの紙袋や保冷袋の紹介も面白い。お気に入りの保冷袋がほしくなった。夏には、あると便利かも。
それと、有名店の名入り保冷剤のコレクションというのも面白かった。私は気にも留めていなかったが、保冷剤にまでブランド志向が反映しているようで、笑ってしまった。
【私の気になったスイーツ】 都内有名デパ地下で購入可。
<技ありスイーツ>
●テオブロマ・ジュニオー「サンフォアキン ドス」
●オーボンヴュータン「モンブラン」
●クラブハリエ「バームクーヘン」
●和楽紅屋「和楽十五枚と粒餡詰め合わせ」
<手土産スイーツ>
●タントマリー「カマンベール チーズケーキ」
●カドードゥチャイモン「キューブキャンディースイート」
<定番スイーツ>
●シェ・シーマ「リヨンの繭/山繭」
●ドゥバイヨル「ブリズー」
楽しく、役立つ本なのに評価の★が3つなのは、私の個人的な嗜好のせい。私はとにかくケーキが一番好きだから、流行のマカロンやキャラメルの紹介には興味があまり湧かない。マカロンも美味いけど、ケーキと比べたら負け。ましてマカロンは高いし。マカロン2つでケーキ1個買えちゃう。
しかも私は健康上甘いものをセーブしているので、たまに食べる貴重な一品となると、やはり大好きなケーキになってしまう。だから、ケーキだけで1冊まとめてもらえれば満点なんだけど。