世界の名著 22 デカルト

著者 :
制作 : 野田 又夫 
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (566ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124001020

感想・レビュー・書評

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  • 方法序説と情念論を読んだ(情念論は拾い読み)。方法序説に関しては、「仮の道徳」という発想、そして「方法的懐疑」に大興奮した。
    方法序説の終わりの方と情念論は、デカルトの機械論的人間観をもとに行動の仕組みや情念の仕組みについて述べられているが、現代の私たちから見て「明らかに間違っている」ので、知的興奮はない。
    よって、動物精気によってそれなりに筋どおった説明をやってのけたデカルトの努力と、現代生物学・心理学の進歩を確認するにとどまった。

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著者プロフィール

デカルト

Rene Descartes 一五九六―一六五〇年。フランスの哲学者、数学者。数学的明証性を学問的認識の模範と考え、あらゆる不合理を批判検討する立場を確立した。そのことによってしばしば近代哲学の父といわれる。一六三七年公刊の『方法序説』は思想の領域における「人権宣言」とも称される。長くオランダに隠れ住んだが、終焉の地はスウェーデンであった。

「2019年 『方法序説・情念論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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