世界の文学セレクション36 14 新装 E・ブロンテ

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 11
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (503ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124031546

感想・レビュー・書評

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  • 『嵐が丘』

    びっくりするほど読みやすい訳でした。すごく面白くて怖い。そして悲しすぎる。

    登場人物たちが皆けっこう明け透けに話すのが異様だけど、これも全て家政婦ネリーの語りとなれば、その違和感はなくなる。

    憎しみを原動力に生きるヒースクリフを不憫に思ったが、その復讐のあまりの過激さに、いったいそんなことをして何になるのかとだんだん虚しくなった。と、最後にヒースクリフ自身がその気力を失ってしまった時、ハッとして胸がえぐられる。

    意味があるかないかなど関係なく、そうするしかない状態に陥ってしまうことが人間にはあるんだった。

  • 純文学を避けて今までやってきたけど、
    「テヘラン~」を読んでから考えを改め少しずつ読み始める第一歩。なるほど、青臭いそのへんのライト小説とはまるで話にならない深さがあるね。一見気の狂ったキャシーとヒースクリフの物語だが、土地の風土や解説までを読んでようやくその味がわかる。ヒースの執拗な執念も最後にはなんか理解できる。まぁ血族の結婚ってどうなの?は時代と、風土なんだろうね。こういう本は買って書棚に並べたいって思う。

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