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- Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124031751
感想・レビュー・書評
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最低賃金保証がないとどうなるのか、
文明に浴する生活をする人たちのすぐ横で底辺の生活をするひとがいる。
生物学を学んだ著者らしく、その悲惨な状況をみつめる眼力は確かだ。
発表当時アメリカでほんとにこんな事があるのかと話題になったらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの精神を感じた。ルート66を走覇したい。
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Route66の映像を観ながら読み進めた。やはり翻訳がしっくりこなくて、読むのに苦労したが(なので星は3つ)、内容はしっかりと受け止められ、さすがスタインベックだと思えた。これでもかというほどの不幸の連続。それに立ち向かう不屈の精神はアメリカ人ならではか。アメリカ人の前向きな姿勢はすごいと思った。そして逆境における女性、特に母親の強さは全世界共通だろうと思う。結末はハッピーエンドでもなんでもないが、やはり生命を生み出す母親の強さが印象的な最後だった。だから、ケルアックの『路上』のようなロードノベルと評するのはやめてほしい。もっと重厚で、人間の悲哀と希望がぎゅっと詰まった話である。
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