東海道中膝栗毛―マンガ日本の古典 (29)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124033076

感想・レビュー・書評

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  • 面白い。絵がシンプルで読みやすい。

  • #2540-89-302

  • あとがきで
    「ところで江戸に帰るまでの続編もありますが、もう一巻どうですか」
    の問いに
    「もうやだ」
    と一言のこし、忽然と表舞台から消え去った土田よしこさん。

    それから20年。
    この『マンガ日本の古典東海道中膝栗毛』は
    よしこさんの絶筆になってしまうのでしょうか?

    よしこさんはフジオプロや赤塚不二夫さんのアシスタントをされたあと
    りぼんやマーガレットなどの少女雑誌でギャグマンガ家として大活躍
    あの清水みっちゃんがファンレターを出したほど。

    さて、この作品について。
    私は歌川広重さんの『東海道五十三次』が大好きなんです。
    美しくて風情があって、江戸の皆さんの素朴で健気で平和な様子が描かれていて。
    しかしこの『東海道中膝栗毛』で、東海道のイメージがガラガラと音をたてて崩れました。
    もちろんある程度おちゃらけていることは覚悟していましたが。

    といいながら、この本はとても面白かったです♪
    よしこさん、お疲れ様。
    そしてカムバック!

  • 東海道エリアを旅していると必ず話題に出てくる十返舎一九さんの『東海道中膝栗毛』を土田よしこさんのまんがで読みました。

    1冊にサクっとまとめてあったので割愛されたシーンも多いんだろうけれど、こういうお話だったのか~って思いました。

    ヤジさんは栃面屋・弥次郎兵衛(とちめんや・やじろべえ)っ名前で、良いところの坊ちゃんだったんだけど、お金とお姉ちゃんでトラブって静岡から東京に夜逃げしてきた人なんだ。

    で、キタさんは喜多八(きたはち)って名前の元役者で、恋人(男)とトラブってヤジさんと一緒に東京に出てきたって設定でした。

    なんかさ。
    ギャクまんがとして書かれていたから良かったけれど、この2人がやっていることってけっこうダークだったよ。

    目が見えないあんまさんをだましたり、同じお宿でキレイなお姉ちゃんがいると夜中に勝手にお姉ちゃんのお布団に入っていったりとかさ。
    なんで?!

    まぁ、これだけ困ったオヤジどもが東海道中を観光しながらお伊勢さんを参拝し、ついでに大坂や京都あたりも楽しむってのが、観光ガイドみたくて面白かったんだろうね。

    しかし…。
    こんなに困ったオヤジたちの話だったのか。
    ほぇ~っ!

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著者プロフィール

土田よしこ

1948年(昭和23年)、東京生まれ。高校卒業後、赤塚不二夫のアシスタントとなる。1968年「小説ジュニア」に掲載された『ハレンチくん』でデビュー。いくつかの連載作品発表を経て、73年より「週刊マーガレット」誌上で『つる姫じゃ~っ』を連載、少女マンガ界に過激で破壊的な笑いをもたらし、少女のみならず男性読者からも圧倒的な支持を得る。75年、同作品により第四回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。90年にはテレビアニメ化された。主な作品に『よしこで~す!』『きみどりみどろあおみどろ』『わたしはしじみ!』『なの花つぼみ』『かがやけ! うめ星ながれ星』などがある。

「2021年 『ワイド版 マンガ日本の古典29 東海道中膝栗毛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

土田よしこの作品

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