アジアと欧米世界 (世界の歴史25)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124034257

感想・レビュー・書評

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  •  衣食住のうち、戦争に関わるのは「住」のみであり、国の興亡は個々の戦争の結果よりも「食・衣」で経済的文化的優位を長期に持続するにあるというのが最近の歴史学の見方らしく、覇権国家となったオランダがイギリスに地位を奪われたのは人口が数百万しかなく国外“棄民”(相手からは植民)となる階層がなかった、英国海軍は海賊が起源。英国産業革命で綿花を輸入し衣類にして売る加工貿易。アヘン戦争の必然性。ただ一人も英語を学ぼうとしない清官僚の独善。楽勝ではなく2年以上、莫大な戦費。その戦力誇示で日本を開国させられないか?英国戦略
    の上手をゆく合衆国の強引交渉。
    圧倒的な核戦力を擁するアメリカ帝国の絶対優位は、十年ごとに戦争をしないと周知されない?テロという非対称の攻撃と、内部では非白人、性的queerの伸長で揺らぐ国是。ネット監視で軍事行動の正当化がしにくくなっている。「中国は今なら叩き潰せる」、習近平が“天安門事件”に謝罪する時が怖い。

  • イギリスのインド支配と産業革命付近の復習のつもりだったけどつい面白くて読んじゃった

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著者プロフィール

1936年東京生まれ。東京大学文学部卒。専門は日本近代史、近代アジア史。横浜市立大学教授、同大学学長などを経て、現在、同大学名誉教授、都留文科大学学長。おもな著書に『イギリスとアジア』『黒船前後の世界』『黒船異変』『世界繁盛の三都―ロンドン・北京・江戸』『地球文明の場へ』、共著に『アジアと欧米世界』ほか。

「2012年 『幕末外交と開国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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