マノンレスコー (マンガ名作オペラ 8)

  • 中央公論新社 (2005年12月20日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ) / ISBN・EAN: 9784124034738

みんなの感想まとめ

女性の悲しい性をテーマにした作品が描く悲恋の数々は、現代女性の根底に潜む弱さや悲しみを浮き彫りにします。特に『マノンレスコー』や『トスカ』、そして『ローエングリン』は、ヒロインたちの切実な感情を通じて...

感想・レビュー・書評

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  • 有名な歌劇3作を里中満智子さんの手によりマンガ化したもの。
    収録されているのは「マノンレスコー」、「トスカ」、「ローエングリン」の3作。

    「マノンレスコー」はマノンレスコーという美女とデ・グリューという青年の悲恋の物語。
    デ・グリューは明日修道院に入るという女性、マノンレスコーと出会い、ひと目惚れする。
    後に二人は駆け落ちするも、マノンは貧しい生活に耐えられず金持ちの愛人となる。
    しかし、彼女はやがてその贅沢な生活に退屈するようになる。
    そんな中、再び彼女に会いに来たデ・グリューと駆け落ちして-という物語。

    愛とお金。
    両方が一度に手に入ればそれで問題はないけれど・・・。
    どちらかを取れば別のものが良く思えてしまう。
    分かりやすい女性の心理を描いている作。
    この物語の最初に、
    『フランスの上流階級では「結婚」はお互いの家の「契約であり、「愛人」はおおっぴらな「実質上の妻」として扱われてきた。
    「愛人」は周囲に堂々と紹介しカップルとして認められる存在だった。』
    と書かれています。

    「トスカ」は恋人を救うため、殺人を犯した歌姫の物語。

    「ローエングリン」はおとぎ話的な物語。
    もともとはゲルマン伝説の「白鳥の騎士ローエングリン」伝説から由来しているそうです。

    弟殺しの疑いをかけられ裁判にかけられたエルザ姫。
    彼女はその裁判の中で森の中で美しい騎士に出会ったと言います。
    そして、彼こそが自分の運命の人、この国を託す人物だと-。
    やがて、彼女の呼びかけにこたえて、白鳥の引く舟に乗ってやって来た騎士。
    二人は悪者の企みをしりぞけてめでたく結婚します。
    ただ、結婚の際、彼はエルザに「理由はいえないが、自分は名乗る事ができない。だから私がどこから来たのか、何者なのか、名は何というのか、いっさい聞かないでほしい」と言います。
    エルザは「あなたが何者か知らなくていい」と誓うのですが、後に悪者に彼を疑うような言葉を吹き込まれ、約束を破ってしまう。
    そして、騎士ローエングリンはエルザ姫のもとを去るという悲恋の物語。

    里中満智子さんのマンガは小学生の頃に読んでいたので、どうしても「昔のマンガ家さん」というイメージがあったんですが(失礼!)、最近、「天上の虹」を見たりしてそんな事ないな、と改めて思っています。
    絵も私からすると、最近のマンガよりも親しみがあるし、かと言って古臭くない。
    騎士ローエングリンがカッコイイ!!
    ちゃーんと、違和感ない程度に今風な絵にアレンジされていると感じました。
    ただ、ローエングリンが白鳥に引かれる舟と鳩(?)に引かれる舟に乗っている絵はちょっと笑えました。
    文章や絵本だとどうって事ないんだけど、どうしてもマンガにするとね・・・^^;

  • マンガ名作オペラ


    『マノンレスコー』
    『トスカ』
    『ローエングリン』

    この3作品は女性の悲しい性によって引き起こされる悲恋。

    現代女性は随分、ドライで逞しくなったが
    根っこの部分はこの3作品のヒロイン達のように
    弱く悲しい存在なのかしら。(涙)

  • (2022-06-27)

  • トスカのストーリー知らなかったー。マノンレスコーも同様。映画のミュージカルもストーリーだけだと、なんちゃーない話だと気付かされました。素敵な音楽があるから素晴らしいのですね。

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  • この本の最後にある『ローエングリン』はワーグナー、
    そして『マノン・レスコー』と『トスカ』は、ワーグナーより45歳若い、イタリアのプッチーニの作品。

    このマンガ名作オペラ5冊目にして初めて、作画アシスタントの名前を発見。
    大宮良子・野村有美・横川知子とあります。

    最初からずっと、背景や服など絵が精緻ですごく上手いなあと思っていました。
    たぶん有能なアシスタントがついているんだろうなあと。
    スクリーントーンもたくさんで細かくて、大変だったと思う。
    でも、きっと、とてもやりがいのある仕事なんでしょうね!!

    一流の漫画家里中満智子さん、一流の解説岡田暁生さんと松本矩典さん、そして一流のアシスタントたち。
    素晴らしいシリーズです。あと3冊♪

  • 有名なオペラの筋書きを里中満智子さんがまんがにしたシリーズ。
    この巻は
    プッチーニさんお『マノンレスコー』と『トスカ』
    ワーグナーさんの『ローエングリン』
    の3作でした。

    『マノンレスコー』は、正直言ってヒロインがつまんないんだよね。
    「私が美し過ぎるから~♪」って脳内お花畑の美しいだけで中身のない勘違い女って感じ。

    トスカさんは芸術家だからなのか直情径行。
    それなりに骨のある女性だから、このなかでは一番好きかな…。
    迫ってきたエロ警視総監を殺したり、かなりの行動派。

    『ローエングリン』のエルザさんは、なんだか人に流されやすそうなお姫さま。
    ストーリーというより印象派の絵のようなお話です。

    音楽は素晴らしいってことで名作オペラなんだろうけれど、やっぱりそれなりにインパクトのあるヒロインがいる作品のほうが面白いね。

  • 2011年2月8日

    <Comics The masterpiece of opera 8 Manon Lescaut>
     
    装幀/こやまたかこ
    作画アシスタント/大宮良子、野村有美、横川知子

  • 図書館の本

    内容(「BOOK」データベースより)
    その魂の彷徨はあまりの無邪気さゆえ…永遠に結ばれぬ哀しき愛。全8巻完結!同時収録『トスカ』『ローエングリン』。

    図書館に全巻そろっているのですが、だいたいオペラの筋はわかっているけれど、マノン・レスコーだけはまだ勉強したことなくてストーリーを知らなかったので借りてみたの。
    「トスカ」と「ローエングリン」も入っていたのね。
    オペラのストーリーがどう漫画になっているか楽しみにしつつ読みました。
    うん、白人のお姉ちゃんの強さってすごいわ。想像できない。
    マノンもトスカもイタリアで作曲されているけど、こわいよね、二人とも。
    『ローエングリン』の女性がドイツらしくて好きだな。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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