- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124035018
感想・レビュー・書評
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僕の不変の目標はぶらぶらして暮らすこと。そういう生活はご機嫌だろうな。
家の前に椅子を出して、日がなそこに座り、
帽子をかぶり、コーラを飲み、なんにもせずに
ぼおっとしていられたらいいなあ、と思う。
それのどこがいけないんだ?
ときどき煙草なんかも吸って。
ぺっと唾を吐いて。ナイフで木を削っていろんなかたちにしたりして。
それが何か問題なのかね? 気が向くと犬たちを呼んで、
兎狩りに行こう。たまには、それも悪くない。
金髪で太った男の子(僕みたいな)を呼び止めて、こう
言うこともある。「おいお前、どこの子だったかな?」
「お前、大きくなったら、何になるつもりだ?」なんて、言わない。
『Shiftless』詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初の詩が、随筆の様な、思想を短く小説っぽくちょっと書いてみた、といった定だったので、海外の詩というのは、あまり飾り気のないものなんだな、と錯覚した。読み進めていく程に深みの増す、漂う死臭。人生への観念。ある種の諦め。
欲しいものを手にしたはずなのに、空虚が覆い、過去に囚われるといった作風があまりにも多いことに驚いた。過去は確かにあったが、しかしそれはかつて読んだ小説に登場した人物の人生であって、自分ではないはずだ、という時間の経過について嘆く内容だかりだ。中には、もう一冊の本を読まなくても十分楽しい人生が送れるはずだとあったり、もしものことが起こってももう十分だ、とあったりする。
詩だからこそ、小説とは違い、短い、抽象的な言葉を、何度も読み返し、意味や言葉の並びやリズムを、自身にどう共振するのかを吟味する。普段詩集は読まないが、詩の味わい方というのは、こういうものだと思う。それにしても、有名な詩というのは、どれも悲観的なものが多い気がする。
著者の詩はもう一冊、刊行されているらしい。そちらも、いずれ読むだろう。 -
カーヴァーの末期の詩集。そこはかとなく漂う終末感。日記のような詩で、短編になりそうな。
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晩年のカーヴァー。哀愁がより深まって、ぐっとくる。
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[ 内容 ]
人生の混乱から脱し、作家としての名声を得、詩作に還った平穏な日々。
そこにはしかし、打ち消しがたい死の予感があった…。
喪失感、温かなユーモア、深い愛情、崩落の予兆―短篇小説の核を成す、詩人カーヴァーの心象風景を映し出し、その円熟期の到来を告げる詩集。
[ 目次 ]
ウールワース、一九五四
電波のこと
ムーヴメント
ホミニイと雨
道
怖い
ロマンティシズム
灰皿
今でもやはりナンバーワンを求めているんだ
水と水とが出会うところ〔ほか〕
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
途中で放棄してしまいました。
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たしか舞城王太郎の『煙か土か食い物』の
作中に出てきて興味がわいた。
英語能力も乏しく、翻訳についても
よく分かってない自分が言えることじゃないけど
改行の仕方に違和感を覚えた。
死の匂いがする作品が多い気がする。
江國香織さんも、「活発な暗闇」で翻訳している
「僕のヨット」(「My Boat」)が一番好き。
でも、翻訳の仕方も、江國さんの方が好きかな。 -
「怖い」が個人的に好みだった
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2008 11/7
レイモンド・カーヴァーの作品





