大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 1063
感想 : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124035025

作品紹介・あらすじ

表題作に加え、「ぼくが電話をかけている場所」「ささやかだけれど、役にたつこと」ほか、一級の文学としての深みと品位をそなえた、粒ぞろいの名篇を収録。成熟期の風格漂う、レイモンド・カーヴァー最高の短篇集。ライブラリー版刊行にあたり全面改訳。

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹さん直筆原稿 オークションに出品 編集者から流出か | NHKニュース
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210320/k10012925991000.html

    山村浩二が“言葉から作り上げる”アニメーションに共感、「新しい街 ヴィル・ヌーヴ」試写会 - 映画ナタリー
    https://natalie.mu/eiga/news/394760

    大聖堂|単行本|中央公論新社
    https://www.chuko.co.jp/tanko/2007/03/403502.html

  • とても、おもしろかったです。
    読むと、心がざわざわする短篇ばかり。

    人の何気ない行動とか、その人の目に映る風景などの描写が続くのですが、それらがこんなにも人間の感情を映し出しているなんて、と驚かされます。
    すぐれた小説は映画と同じなのかも。直接的な言葉であれこれ説明しないところが。

    村上春樹氏の解説も良かった。
    同じものを読んで、こんなにも理解力が違うとは! 驚きます、自分に。(笑)

    でも、村上さんが選んだ「ベスト4」より、「それに続くAダッシュクラス」の作品が私は軒並み好きでした。「轡」とか「熱」とか、すごく好きだなぁ~。
    うーん、でもやっぱり「ささやかだけれど~」もいいし、「羽根」や「コンパートメント」もいいな。

    どれも甲乙つけがたい作品集です。

  • レイモンド・カーヴァーの短編集。これぞ読書の醍醐味と言っても決して過言ではない。どの短編も捨てがたいが、特に表題作である「大聖堂」を読んだときには、何かが「降りてきた」ように感じた。そんな本ってあまりない。

  • 風景と物語との距離感が実に心地良い。風景を物語の象徴だと受け取ってしまえばそれまでなのだけれど、そこはあえて、ただそこにあるものとして読んだ方が楽しめるはずだ。

    この短篇集で描かれるのは、人情劇に近いものなのだけれど、それにしてはテーマが明確で無いし(けして悪いことではない)登場人物たちの感情もはっきりしない(重ねて言うが、けして悪いことではない)。

    こういうタイプの小説としては、O・ヘンリーほど劇的ではないし、モーパッサンほど冷たい視線を注いではいない。

    ただ実に正確に、実際に存在するであろうタイプの人々に心を寄せて描くその姿勢には、不覚にもうるっとくるものがある。レイモンド・カーヴァーというのは、本当に良い小説家だ。

  • 前短篇集『愛について語るときわれわれの語ること』では、満たされぬ女、落伍しつつある男の絶望的な瞬間をばっさり切りぬいた胸苦しい作品が多かった。しかし描かれないラストや行間にわずかな光や望みを感じた。その続きとして『大聖堂』という短篇集があり確かな何かを描いたのかなと思った。破綻した主人公たちを支える前世代的な良き夫婦が現れ道を示す話が多くなった。『僕が電話をかけている場所』がとても好き。ジャック・ロンドンや井戸の中やロキシーのエピソードそしてラストもとても良かった。『熱』『大聖堂』では再生がみられ『羽根』にもどこへ行きたいか道が示されている。『ささやか〜』は『愛について〜』の中の『風呂』とあわせて読むと作者の大きな転換がみられて面白い。『コンパーメント』はずるずるアリ地獄に落ちていくように結果ダメ男になるけれど、あれは息子達を大事に思うゆえのずるずる感なのではないかと、私は思う。冷淡なダメ男ならばあんな絶望にはならないのではないかと。素晴らしい短篇集だった。




    た。

  • 優れた小説は確かさに裏打ちされる。フィッツジェラルドの短編も、ヘミングウェイの短編もそうだ。確かなあたたかみ、確かな孤独、確かな悲しみ。そういった確かさをレイモンドカーヴァーの短編はしっかりと備えている。それは一級の文学作品であることと裏表だ。優れた小説を読む喜びに胸を浸しながらゆっくりと一冊読んだ。
    どの短編もじんわりと良くて一言ぐらい何か言いたくなるが、『ささやかだけど、役に立つこと』がなかでも抜きん出ていたように感じた。突然の悲劇に見舞われる夫婦と、愛から見放されて投げやりな日々を送るパン屋の出会い。悲しみはとめどなく、そこから浮上する方法は見えないが、パンは確かにあたたかくて柔らかい。そういったことがシンプルな描写から実感としてずしりと伝わってくる。
    派手さと分かりやすさがない分、カーヴァーを読みこなすにはそれなりの小説を読む力というか、味わう力が必要なように感じた。これはある人にはあるし、ない人にはない、私もかつてはなかったのだけれど、いろんな小説を読んで鍛錬して、小説を読む力が少しずつ育てられたみたいだ。そういうことを感じられるのは、私にとってとても嬉しいことだった。

  • どの作品でも、何気ない日常を描きながら、そこに不意に起きる奇跡的なシーンが印象的だった。人に優しく生きるとはどういうことかを考えさせられた。
    特に、タイトルでもある大聖堂はよかった。カーヴァーはまた読みたい。

  • 羽根
    ささやかだけど、役にたつこと
    大聖堂

    がよかった
    大聖堂の最後はどういうことだろう?と考えた

    なんだか不気味だけど、味わい深い
    またカーヴァーの作品を読んでみたいと思った

  • 短編小説集。
    どれも一見ありふれた日常のお話なんだけど内容が独自の切り口で面白い。
    特に表題作の「大聖堂」は良かったな。余韻が半端ない。
    カーヴァーの他の本も読んでみよう。

  • すべて違うストーリーを集めたものだけど一貫して人と人とが接した時にぽっと起こる奇跡みたいな。同じことを形を変えてみせられてるような感じがした。影響し影響され、癒し癒され。タイトルになっている大聖堂がピカいち。次は原文読みたい!

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