グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

制作 : Francis Scott Fitzgerald  村上 春樹 
  • 中央公論新社
3.62
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本棚登録 : 6826
レビュー : 622
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124035049

作品紹介・あらすじ

村上春樹が人生で巡り会った、最も大切な小説を、あなたに。新しい翻訳で二十一世紀に鮮やかに甦る、哀しくも美しい、ひと夏の物語-。読書家として夢中になり、小説家として目標のひとつとしてきたフィッツジェラルドの傑作に、翻訳家として挑む、構想二十年、満を持しての訳業。

感想・レビュー・書評

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  • ギャッツビーはデイジーとの過去を取り戻そうとした。デイジーの夫であるトムは自分の愛人を、妻が運転する車にはねられる。
    ギャッツビーは自分の力で裏社会をのし上がる。
    デイジーはその場の気持ちで流されるだけの女性。

  • フィッツジェラルドの自由自在、融通無碍な美しい文体、優美なリズム、村上春樹の手によってある程度味わえたような気がする。いつか原文で味わいたいけど、そのレベルにたどり着けるかは…。冒頭とラストは何度も味わいたい名文。

  • さまざまな表現で情景、心理が描写され、想像力をかきたてられるが、徐々に良く分からなくもなる。
    前半はやや苦戦。
    でも読み進めるうちにそれぞれのキャラクターが見え始め、ストーリーに引き込まれ、衝撃をうける。最後は再び美しい描写に終わる。
    村上春樹による訳者あとがきで、本書に向けた熱い情熱が語られ、自分が読み取ったものよりもっと深く知り得るものがあったのだと知る。<言語技術>なんてものがあることすら知らなかった。

  • 最初は文化の違いや、独特の言い回しからページが進まなかったが、徐々に登場人物について知るうちに夢中になって一気に読んでしまった。

    主人公のややこしい人をほっとけないところや、傲慢なトム、悪気なく人を傷つけるデイジーなど、時代や文化は違えど全く別の世界の話とは思えなかった、むしろとても近く感じた。

    何より過去に囚われた哀れな男、ギャツビー。

    人をから女を奪うにはあまりにも優しすぎた。
    そして時とともに人は変わる。どれだけお互いを強く思っていたとしても。

    ラストはあまりにも衝撃的で切なかった。
    現実的でもあり、幻想的でもある。
    なのになんだか納得してしまうラスト。

    パーティーで見たたくさんの人々は幻だったのだろうか。
    それともギャツビーが幻だったのだろうか。

    彼はデイジーを手に入れるためにたくさんのことを犠牲にし過ぎた。
    デイジーがすでにギャツビーの中のデイジーではないということを知らずに。

    村上春樹がこの小説を愛している理由がわかる気がする。

  • ○「誰かのことを批判したくなった時には、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないんだと」
    ○ギャッツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすればある晴れた朝にー

  • 1

  • 村上春樹が絶賛している本なので読んでみたが、あまりこの本の良さが分からなかった。また時間を置いてまた読んでみたいと思う。

  • 「訳者あとがき」で、村上春樹は、これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本をどうしても一冊だけ挙げよと言われたら、「僕はやはり迷うことなく『グレート・ギャッツビー』を選ぶ」と書いています。
    確かに、この「グレート・ギャッツビー」という小説の持つ雰囲気には、何処か村上春樹ワールドに通じるものが感じられる。

    特に圧巻なのは、ギャッツビーの邸宅で繰り広げられる盛大なパーティの場面。
    生き生きとした猥雑さと非日常性に満ちた空気がとても魅力的。
    そこに現れるギャッツビーという人物の神秘性もまた好ましい。

    一方で、終盤になるにつれ、メロドラマ風の俗っぽさを帯びてくるのはあまり気に入らなかった。
    そもそもプロットが「ロミオとジュリエット」やら「シンデレラ」やらのスタンダードものの組み合わせで構成されている印象もあるけど。
    この俗っぽさは村上ワールドとも相容れないものがあるような気がしたんだけど、どうでしょう?

  • 素晴らしい!とても有意義な読書体験。読む快楽にここまで浸れる本もなかなかないのではないか。

    ・訳文についての感想
    原文はわからないけれども、村上春樹訳は英語のネイティブが日本語で思考・会話する場合を想像させ、かつ日本語として違和感を覚えさせないという意味で名訳だと思う。
    日本を舞台にした村上春樹の小説に、日本の風土と合わないと感じさせられたり、表現が鼻に付くことがあったりした一方で、「グレート・ギャツビー」の訳文は、そんなことを微塵も感じさせなかった。清潔で流麗な文章が心地良い。
    個人的には「グレート・ギャツビー」をフィッツジェラルドの傑作というばかりでなく、村上春樹の代表作の一つに数えたい。
    村上春樹が日本文学ではなくアメリカ文学であると言われる理由について、この小説を読むことで少しわかった気がする。

  • あんなに煌びやかな生活を送って華々しい交友関係を持っていても最後は1人。心から信頼できる相手がいないなんて悲しいな。

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著者プロフィール

スコット・フィッツジェラルド

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2019年 『ある作家の夕刻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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