谷崎潤一郎全集 鬼の面/人魚の嘆き/異端者の悲しみ ほか (第4巻)
- 中央公論新社 (2015年11月25日発売)
本棚登録 : 41人
感想 : 4件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (540ページ) / ISBN・EAN: 9784124035643
感想・レビュー・書評
-
恐怖時代、亡友、美男、病蓐の幻想、人魚の嘆き、魔術師、既婚者と離婚者、鶯姫、或る男の半日、玄獎三蔵、詩人のわかれ、異端者の悲しみ、晩春日記、十五夜物語、ハッサン・カンの妖術、ラホールより
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全集は全集で、解説がありーので魅力はあるけど、持ってると重くて肩がこるので、私は単行本が好き。
でも、全集の魅力を改めて、再認識。
この一冊は谷崎がいかに悪のさからいがたい魅力を感じてるかについての作品をまとめた本。ボオドレエルの「悪の華」を主軸としてまとめてある。
「鬼の面」については200ページもの中編なのだが、働きながらなのでパラパラと読んでしまったためか、タイトルの鬼の面と中身とのつながりがはっきりとつかみきれず。
鬼の面と異端者の悲しみに共通するのが、このままではだめだと分かっていながら楽な方へと流されていく人間の弱さ。谷崎文学の正直さがここに溢れていると思う。
それにしても、やはり異端者の悲しみは、読むのは二度目だけれど、やっぱり優れていると思う。全集ならではの魅力は、作品に対する本人の執筆時序文などがついていることである。
「亡友」や「詩人のわかれ」(島崎藤村)なども含まれており、谷崎のプライベートの香も濃い一冊であった。
全体としては、「異端者の悲しみ」以外は、そこそこの作品が収録された全集。 -
美貌と才智に恵まれた物憂げな貴公子が恋に落ちたのは、人魚でありました――。幻想譚「人魚の嘆き」から自伝的作品「異端者の悲しみ」まで、大正期に書かれた艶やかな作品を収載。
著者プロフィール
谷崎潤一郎の作品
