谷崎潤一郎全集 神と人との間/痴人の愛 ほか (第11巻)

  • 中央公論新社 (2015年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (556ページ) / ISBN・EAN: 9784124035711

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の愛と欲望の複雑さを描いた作品が収められており、特に一人の女性を神聖視し、倒錯した愛に溺れる男の告白が印象的です。登場人物たちの心情や背景が緻密に描かれ、特に三角関係のもつれは読み手を引き込む要素...

感想・レビュー・書評

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  • 久々に痴人の愛を読んだ。こんなことを言うと失礼だけど、記憶以上に、一人の女性を神聖化して倒錯している男の告白が真に迫っていた。欠点が目についても、それを飲み込んで溺れていく、その過程の心の捉え方がすごい。

    神と人との間については、筆者をもってしても、自らに材を求めるのは難しいんだなと思わされた。穂積の道化ぶりや純愛など、時代のせいもあるかはわからないけど、理解しづらいところが多かった。

  • 2021年12月
    痴人の愛のみ読了。

  • 「映画と一緒に原作も」シリーズ第5弾。『TANIZAKI TRIBUTE』なるマニアックな映画シリーズがあってそのひとつが『神と人との間』です。ケチな三角関係のお話なんだけれど、読むにつれどんどんハマっていって、いよいよ読む者が我が身を顧みる結末にまで追い込まれるという悪魔の書。

    そういえば谷崎自身も酷い三角関係にあったなぁなんて思ってたらそのお話なんですねこれ。奥様千代さんをポイ捨てしてその妹せい子さんを愛でたというねぇ。でもこの小説をリアルと見るとその関係はもっと複雑、というか谷崎のワガママな話ということになりますが、それを悪びれもなく書けてしまう凄さにちょっと感動。とばっちりを受けたのは佐藤春夫ってことになりますか。

    この全集11巻は他に『痴人の愛』というなかなかに意地悪&親切な編集。『痴人の愛』にでてくるナオミのモデルはせい子さん。この2話を読めば世紀の四角関係を理解できる仕組み。にしてもなぁ、千代さんにもせい子さんにも惹かれちゃうんだよなぁ、ほんと悪魔の書。

    短い文章で瀬戸内寂聴さんが谷崎への思いを書いていますがこれが強烈。寂聴さんは谷崎はもちろん千代さん、せい子さん、松子さん(『細雪』幸子さんのモデル!)にもお会いしているんだそうです。谷崎と別れた千代さんは佐藤春夫と一緒になりますが、なんとまぁ谷崎家の目の前に住んでらしたとか。意味がわからん。また谷崎を生涯にわたって翻弄しつづけたせい子さんったらいっつも谷崎の悪口をいってらしたとか。その理由として彼女は高らかにいうのです。

    「15の時の私をやっちゃったのよ、犯罪でしょ」

    た、谷崎……。

  • 美少女ナオミの若々しい肢体と奔放な魅力の虜となった譲治。女の魔性に跪く男の惑乱と陶酔を描いた「痴人の愛」、最初の妻千代をめぐる三角関係が反映した「神と人との間」を収載。

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著者プロフィール

1886年(明治19年)〜1965年(昭和40年)。東京・日本橋生まれ。明治末期から昭和中期まで、戦中・戦後の一時期を除き執筆活動を続け、国内外でその作品の芸術性が高い評価を得た。主な作品に「刺青」「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」など、傑作を多く残している。

「2024年 『谷崎潤一郎 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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