双調 平家物語 8 乱の巻(承前)平治の巻

  • 中央公論新社 (2001年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (302ページ) / ISBN・EAN: 9784124901283

みんなの感想まとめ

物語は、保元の乱を背景に源義朝と平清盛の対照的なキャラクターが描かれ、源平合戦の幕が上がる様子を描写しています。義朝の知恵や為朝の弓の腕前が際立ち、彼らの行動が物語に勢いをもたらしています。特に、清盛...

感想・レビュー・書評

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  • 保元の乱の巻。
    源義朝とか平清盛とか、源平合戦に関わる人たちがやっと活躍し始めて。
    物語に勢いが出てきた。

    義朝と清盛が対照的に描かれていた。
    貴族風に眉毛描いたりしてたって聞いたことがあるけど、
    それも朝廷で生き残っていくための知恵だったんだな。
    この2人が同世代ということは、頼朝とは親子くらいの隔たりがあったわけか。
    文中、「本来」が解体されるとき、親子でも足場が違ってくる、みたいなことが書かれてた。
    清盛と頼朝の足場がどれくらい違うのか、今から楽しみ。

    為朝がかっこよかった。すごい弓の使い手だ。
    為朝の鏑矢の音ってどんなんだったのだろう。
    音でびびらせるってどんだけー?

    金子の十郎を見逃してやるところもよかった。
    いつか家来にするから~なんて。

    やあやあわれこそは(以下略)ってみんなやってたけど
    その間、敵は待ってるわけだよね。
    この時代の戦争はのんびりしてたんだなあ。

    頼長の最期はかわいそうだった。
    とーちゃんひどいよ、
    後で泣くくらいなら来るなとか言ってないで会ってやれよ~。

    為義と息子達との別れの場面
    ひとりひとりにかけた言葉が、この先どんな意味を持ってくるんだろう?
    「頼賢」「達者で暮らせ」「頼仲、身をいとえよ」「為宗、堅固でな。為成、命を保てよ。為朝、父は恨まぬ、父を恨むな」「泣くな!別れだ!為仲、武士たることを忘れるなよ、よいな!」

    そして信西。
    藤原氏の独裁が長かった上に、はた迷惑な親子喧嘩までしてくれたので
    この人の暗躍で忠通が蹴落とされるのは小気味良かった。
    清盛との会話は、底なし沼みたいに不気味。
    この先の暗躍に期待大。
    (10.05.22)

    図書館
    (10.04.24)

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著者プロフィール

橋本 治(はしもと・おさむ):1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルの垣根を越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』『思いつきで世界は進む』他多数。2019年、逝去。

「2026年 『「わからない」という方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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