時の森殺人事件 6 (C・Novels 37-7)

著者 :
  • 中央公論新社
3.00
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125002255

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 標高1300メートルの森と湖に囲まれた不思議な不思議な町「時の杜」。外部の人間を寄せつけない奇妙な異次元空間で美少女殺人事件が発生。現場の森では、古い柱時計が時を刻み続けていた。それが過去に前例のない動機による連続殺人の序曲とも知らず、里見捜査官が真相解明に乗り出した。…が、時の杜では駐在所の巡査までが敵だった。全6巻の壮大なミステリー。 (「BOOK」データベースより)

    吉村氏がツインピークスに触発されて書いたというこの作品。
    私、読めるかなあ、楽しめるかなあと、少し心配しつつ手にしたのですが、それが全6巻だと知って愕然。
    うわ、絶対途中で投げ出したくなるに決まってる。

    ところが、ところが。
    読み始めると、先が早く読みたくてうずうずするくらいで、おもしろくてびっくり。
    登場人物が50名くらいの登場人物全員が、一癖も二癖もある個性的な人々で、はじめは混乱するかなと思いましたが、おかげですんなり時の杜の世界に入っていけました。

    そんな人いる? とか、そんんことある? とか色々思うところはあっても、楽しめる作品でした。
    6巻なんてあっという間でした。
    作者さんの保証書にあったように、きちんと論理的な解決が用意されており、謎は謎のままなんてことにはなりません。
    前巻までのまとめや「残された50の謎」など各巻の巻頭に整理してあったりして親切ですし。

    吉村氏、2012年になくなったことが残念です。
    吉村作品は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいです。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉村達也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×