空漠の玉座―デルフィニア戦記〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125002897

作品紹介・あらすじ

ついに、ここまできた-流浪の国王ウォルとリィの率いる軍は王都コーラルの目前に迫る。だが、救い出すべき父はすでに亡く、王座奪還の目算も潰えた。欲しいのはただ父の敵の首ひとつ。同胞相討つ内乱を避けるためわずかな供を連れ城に乗りこむ。ウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行方は。

感想・レビュー・書評

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  • ついに、ここまできたーー。流浪の国王ウォルとリィの率いる軍は王都コーラルの目前に迫る。だが、救い出すべき父はすでに亡く、王座奪還の目算も潰えた。欲しいのはただ父の敵の首ひとつ。同胞相討つ内乱を避けるためわずかな供を連れ城に乗りこむ。ウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行方は?
    (1994年)
    —- 目次 —-
    1〜11
    あとがき

  • 母の強さ
    自分の子供を守りたかった
    もちろん
    王の子供も守りたかったのだけど、
    自分が産んだ子供だけは守りたかった
    その子供が守れなかったのならば
    その犯人を捕まえたかった
    復讐を果たしたかった
    自分の想いが
    そこにあったのだろうか
    進めなかったのか
    自分のわがままが
    いろんな人の命を失わせてしまったのかもしれないから
    どうしていればよかったのか
    何を守りたかったのか
    守れなかったのか
    厳しさ
    辛さ
    言わなかったことを
    初めて
    形にするその時よ

  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記4巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • デルフィニア戦記シリーズ4冊目。
    現国王ウォルが前国王の直系ではないとの疑いのもとに(なぜ改革派はそれを確信している)、次期国王候補であるバルロ率いるティレドン騎士団と対峙することに。
    いまだ国王筋ではないとの情報を信じきれないバルロとはいえ、全力で立ち向かってくる改革派に、このままでは勝ち目はないかもしれない国王派は、奇襲作戦に出ることになります。
    これがまたリィがいなければきっと無理だったでしょうが、やはりバルロとの直接対決は心が痛む読者としては皆ほっとしたことでしょう。
    そして、最後のどんでん返し!
    女官長、秘密を話すのが遅いよ…。

  • ま、まあ言っても仕方ないこととは思うけど、そこまで血が大事か???と引いちゃうなー。
    順当にぼんくら王子が国継いでたらどうしたんだ。せいぜい3代ぐらいで国つぶれっど。

  • コーラル奪還完結編

  • 国王の庶子であることが、王座を継ぐにふさわしくないという改革派の言い分だったが、今度は庶子ですらない、全くどこの誰とも知れない出自であることが分かった。
    誠実に王家に忠誠を誓う人たちがここでウォルに敵対した理由がこれだった。

    ここにきて沈黙を守っていた女官長・カリンが、ついに真実を語る。

    言っても詮無いことではあるが、フェルナン伯爵といいカリン女官長といい、もっと早く真実を周りに告げていたらここまで事態は悪化しなかったと思うんだよなあ。
    それぞれの気持ちというのはあるにせよ、本来自分の気持ちより国の在りようを優先する人たちだと思うのだが。
    そういった意味では、間違った手段とはいえ、目的を見失ったとはいえ、ラスボスだったペールゼン侯爵の方が国を見据えていたともいえるかもしれない。

    ともあれ、ウォルとリィの国盗り物語はここで完。
    ああ、面白かった。

  • デルフィニア戦記4。

    コーラル奪回へ向け最後の戦へ。
    そんなの戦いの最中、誰もが驚く真実が明かされる。


    父の仇を討つことだけを考えるウォルを否定しなかったリィの存在は、戦力としてだけじゃなくとても大きくて。
    彼女の言葉に考えさせられる場面が多々ありました。
    第二部も楽しみ。

  • 王座奪還編、完結!タイトルは「岸壁の母」でも良かった気がするな。それくらい、カリンの働きは重要だった。ウォルも王様になったし、次巻からはどうなるんだろう。

  • ウォルの出生のあれこれを語る女官長カレンのゆるぎなき信念に感動した.全て,収まるべきところに収まったが,魅力溢れる人物が多く,これからの展開も楽しみである.

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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