風塵の群雄―デルフィニア戦記〈8〉 (C NOVELSファンタジア)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125003788

感想・レビュー・書評

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  • とうとう、リィが魔法を使っちゃった!
    まぁ、使えてもおかしくはない(なにしろ人外ですから)んだけども、一線は超えてほしくなったというのが個人的な感想ではある。
    ウォルやバルロ、ナシアスをはじめとして、主要人物のほとんどはヒーロー性やカリスマ性、戦での強さは常人離れしてるけれど、あくまでこの物語の推進力は、人々の想いや地に足をつけている力だったから。
    確かに今までにも、魔法街といういかがわしい場所は出てくるが、これも表向きは玉石混交の、占術や呪術を扱うというレベルで、そういうものは古来から実際に人々の間に息づいていたものだと思うのでまだ許容範囲だけれど。
    リィが使った魔法は、まるで彼女が堅固な城壁をいともあっさり飛び越えるように、その"ありうるもの"という枠を軽々と超えてしまっている気がするのだ。
    それがまかり通ってしまえば、なんでもありになってしまって面白くない。
    これが異例中の異例であってほしいな、と切に思う。

    さてそれはそれで、前巻から引き続きらぶろまんす、王宮近辺には春の嵐が吹き荒れておりまする。筆者曰く「めろどらま」だそうで。
    そのなかにありながらも、両隣の大国との衝突は避けられない模様。
    純朴でぼんやりしてそうなウォルの意外なしたたかさ、腹黒さにまた心臓打ち抜かれています←ここにも春の嵐が吹き荒れている者がひとり。

  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記8巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • デルフィニア戦記8。

    結婚式の途中に隣国タンガとの対戦へ向かうことになった国王軍。

    ドレスを破いて動きやすくし戦う王妃リィの姿は想像たやすく頼もしく。
    国王の結婚により、周りの公爵たちにも縁談話が出て来て、なんだかちょっと楽しい場面が多かった。

  • もう何度目か判らない再読中。
    コーラル城は恋の季節、タンガとの戦いを終えそれぞれが人生の伴侶となるべき相手と…。

    好きなシーン…バルロがリィを押し倒してしまうところ(笑)、腕を斬られたイヴンが平静を装うところ。

  • 図書館で借りた本。

    ウォルとリィがとりあえず落ち着いたら、今度はバルロとナシアスかぁ。ん?イヴンも?

    気になるのは、パラストとリィ。

  • 婚礼衣装のまま駆けつけたウォルとリィはタンガの王子を捕獲。しかし、タンガの国王ゾラタス率いる援軍が到着し…。ラモナ騎士団長・ナシアス、ティレドン騎士団長・バルロには結婚の話が舞い込む。そしてシェラは偶然シャーミアンに男であることがばれてしまうが…。

    (感想)
    どうにか戦争に一段落ついた後、周りの人々の生活模様が描かれていて楽しめる巻です。色々と今後の展開に重要である伏線も登場しています。しかし、この巻の一番の主役はやはり戦争でも大活躍、そしてシャーミアンを止めたイヴン!彼は将来的にシャーミアンとくっついてほしいのですが、どうなることやら…。

  • デルフィニア戦記第8巻。

  • デルフィニア戦記第八巻。ランバー砦での戦況は上々。イヴンとタウの自由民は敵の猛将の首級を挙げ大活躍。結局タウの東峰を手に入れ和睦となった。一方、コーラルではあの人もこの人も恋の季節の予感vそして黒いのの挑発を受け自分を鍛えなおすシェラだが、うっかりシャーミアンに見られてしまう!止めに入ったイヴンは大怪我を負い、リィは秘められた力で奇跡を起こす。睨み合う大華三国は銀鉱を抱えるタウを巻き込み、それぞれの思惑が交錯する。男装の麗人ロザモンド登場、この人も色んな意味でツワモノvほんの少しだけどルウも登場v

  • 王子が敵の手に落ち、意気消沈するタンガの陣に国王ゾラタス率いる援軍が到着した。迎え撃つデルフィニア国王ウォル。両国の王を将とした大軍が国境の砦をはさんで対峙する。パラストを加えた大華三国は三つどもえの戦乱に突入するのか!? デルフィニア王妃リィの存在がすべての『鍵』を握っている……?
    (1995年)
    —- 目次 —-
    1〜12
    あとがき

  • やってはいけないこと
    この世界に
    来る時から
    やってはいけないと思っていたのだけど

    この時に
    やらなければいけないと思う
    自分を怖がらないでいてくれる
    ただそれだけで
    優しさをもらえたような気持ちになる
    そうやって
    優しくしてくれることで
    今の自分で
    できることを返したい
    その力を進めることが
    世界にどれだけの影響を与えるのか
    自分自身をどれだけ削るのか
    それも分かっているのだけど
    助けたい
    助けられるものを
    助けたい
    失敗すれば
    黒焦げになって、なくなってしまうことも
    分かっていても
    できることを
    やってあげたいと思う
    この状態でやることは初めてなのに
    やるしかないと思う
    最初に優しくしてくれた人にを
    少しでも不安な気持ちにさせないためにも

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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