闘神達の祝宴 (C・NovelsFantasia か 1-13 デルフィニア戦記 13)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125004822

感想・レビュー・書評

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  • 公式の場に姿を現したリィ。
    もちろん着飾って、神々しいまでの美しさを放ち、
    尊厳に満ち、『きちんとした対応』をしている。やればできるじゃないか。
    (ポーラに泣き落とされ、しぶしぶの態ではあるが)
    これがウォルのためでなく、ポーラのためというところがリィのオトコマエなところだ。

    国交復活の祝賀パーティなんて盛大にやってるコーラルでは、主だった登場人物が皆、一応のゴールインをし、なにやら彼の首都の空気はバラ色に染まってるが、その水面下では、両隣国と北の果てスケニアがキナ臭く。

  • 獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後でタンガ・パラスト両大国は飽くことなき権力への執念に策動し、周辺諸国と大華三国のかかわりは微妙にかわり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手をとり大広間に踏み出した。偽りの宴が始まる…。

    (感想)
    国交回復記念式典にリィが居なくては参加しない、というポーラの意見から、周りも協力し、どうにか今回だけという約束でリィが参加。その姿たるや、当代一とよばれる歌姫・シャーリーもひきつる位の美しさ。やはり見せ場はリィの国交回復記念式典での立ち振る舞いです。その席でナシアスの妹・アランナは偶然にも、過去に助けたヴァンツァーと再会。しかし、それがきっかけでアランナはファロット一族に狙われる羽目に。シェラとリィの助けもあって無事、難をのがれるのですが。そしてこの巻では、ジルがアビーとの結婚を決め、ナシアスとレティーナの関係も一歩進み、シャーミアンはイヴンのところへ押しかけ女房になる、と現れ…。今巻の始めではバルロに双子の子供が出来ていますが、次巻ではいよいよ結婚するカップルが出るかな…?

  • 獅子の紋章を象った招待状が届けられ使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後でタンガ・パラスト両大国は飽くことなき権力への執念に策動し、周辺諸国と大華三国のかかわりは微妙にかわり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ互いの手をとり大広間に踏み出した。偽りの宴が始まるーー。
    (1997年)
    —- 目次 —-
    1〜9
    あとがき

  • 神として
    人ではないと
    言い切れる
    生き方
    人として生まれて
    人では無いものとして
    育つ
    その思いを
    言葉にして
    伝える
    役者のように
    神の声を伝えるように
    闘神と言い切る
    あの場の雰囲気として
    それで良いと思うのが
    言い過ぎとも言えるのに
    良いんですよね
    自分では無いものに
    成れる
    自分から近いものに成るだけでなく
    全く違うものにも

  • 王妃の見事な化けっぷりにニヤニヤ。

  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記13巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • デルフィニア戦記十三冊目。
    ナシアスのプロポーズ大作戦、ジルの歳の差婚、イヴンの身分違い婚の三本で。
    次々既婚者となりそうなデルフィニアの面々。
    一方ほのぼのの裏では近隣諸国にスケニアも動き、きな臭さ満タン状態で次巻へ。
    リィの化け物感は着飾っても獣としても両極端な人間離れなのでした。

  • ウォルはいとこであり親友のバルロの結婚式に出席する気満々なのに、国王が親戚とはいえ臣下のイベントに出席するものではないとバルロに言われ、彼らの結婚式に合わせて王室主催の舞踏会を企画する。
    王室主催の舞踏会ともなれば、他国をも招待する大掛かりなものとなるわけで、国際政治がここで動き始める。

    それとは別に、お互いに思いあっているのに一歩が踏み出せないナシアスとラティーナの間も動き始める。
    次はイヴンとシャーミアンの話になりそうで、そろそろ大団円に近づいている模様。

    この手の話は、絶対にハッピーエンドで終わるはずだから、安心して読める。

  • デルフィニア戦記13

    他国を招いての盛大な宴。
    表向きの華やかさと、内に秘めたそれぞれの思惑。

    心にもない言葉が飛び交う空間で、言葉巧みに立ち回る国王はさすが。
    頭の良い男性は魅力的ですね。
    国王の側近たちの恋愛事情もやっと進展が見えて、微笑ましくて仕方なかったです。

  •  従弟殿の結婚式に出れないことに拗ねた国王がそれなら自分でパーティやっちゃえばいいじゃん! というタンガとパラストを呼んでの国交回復記念パーティとかやっちゃう話。

     本来ならば、公式行事には不参加なリィが、ポーラの哀願によって、担ぎ出されちゃって、再び天下の大変身をやってのける……というちょっとしたドタバタ劇でした。

     いやでも、こういう言い方をすると語弊があると思うんですが、やっぱり一発目の方がパンチ効いててよかったなあ……と思うんですよね。
     さすがに二回目になると、こっちにも心構えが出来てしまうので、「どっきり」感はないなあ……
     まあ、それがよくも悪くも、文字情報しかない小説の限界ってところなのだと思いますが。
     きっと多分、ここでキラキラの素敵なものを想像できる人には、字だけの方が楽しいって思うんでしょうけど。

     そんなちょっとしたお遊びもはさみながら、物語はついに最終局面へと向かっていきます。

     相変わらず、遊びと真面目のバランスが丁度いい、できた小説だなあ……と思いますが、続きが楽しみです。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茅田砂胡の作品

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