夢にも思わない (C・NOVELS)

著者 :
  • 中央公論社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125004983

感想・レビュー・書評

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  • 「今夜は眠れない」の緒方&島崎中学生コンビシリーズ

    軽いタッチは相変わらずだけど、前作よりも心の闇に深く切り込んでいて、
    自分の体験や感情をなぞれる描写が多かった

    宮部さんさすが

    刑事さんが語ってた
    「探検家が悪天候のときは、前進できる日を待ってビバークして何日もじっと待ってる」

    という話は、家からも出られない、どこにも行けない、闘病の自分には勇気になった

    今の自分は晴れ間を待って前進できる日のためにビバークしてるんだって

    主人公の子の気づきだったり
    たまにものすごく核心をつく意見を言う島崎くんの言葉もなかなか深い

    主人公が身近な人の体験を通して、売春婦への偏見を持ってた自分に気づくくだりでも

    自分がいろんな知識から身につけた偏見は、自分の体験や自分の身近な人の体験となったときに、はじめて
    ああ、自分の持ってた感覚は偏見だったんだなって気づもんだよな

    当事者にならないと気持ちを心底理解することは難しいのかな

    とか考えさせられたり。


    親子の血の繋がりで受け継がれる悪癖のことだったり

    アキコの母娘関係で我慢させられてるアキコの状態を自分と重ね合わせたり

    今回の作品は

    血縁関係、DNAや育った環境の宿命、そこから生まれた闇、闇が狂気につながること
    犯罪も善悪ではなくそれぞれの心の問題になってることなど、

    いちいち、私が最近やっと
    そうだよなーって気づいたことを宮部さんが1995の時点で小説にしてるのもすごい
    時代の流れや集合意識の移り変わりをちゃんと把握できてたんだな

    最後の終わり方は、ちょっとひきずるけど、中学生ならしょうがないよね

    何が正しいとか
    何が悪いとか
    どうするのがいいとかないもんね

    それぞれがどう捉えるかだもんね

    軽快に深い気づきをくれるこのシリーズ、好きだな
    このシリーズの続編あるのかな?

  • H29.02.08 読了。

    確か図書館で借りた本の最後の本紹介コーナーで素敵なタイトルだ、と思いメモっていた一冊。
    しかし、作品名しかメモしていなかったので、ジャンルすら分かっていないまま読んだ。
    読んでみて、まさに「夢にも思わな」かった。

    ミステリーかよ!
    青春、恋愛系だと思ったよ!

    そして何より、読みにくかった。
    なかなか読み進められなくてしんどかった。

    にも関わらず、最後まで読んで
    面白い!!
    とはならなかった。

    宮部みゆきさんの作品は映像化されていて有名な作品が多いので、
    他にも手を出していきたいところだが、
    他の作品もこんな感じだと、読めないかも。

  • こういう結果になるなんて
    夢にも思わなかったかな?(笑)
    中学生のお話なんだけど、
    時々、中学生達だと言う事を
    忘れてしまってました^^;

  • 久しぶりに楽しかった。

  • 夢にも思わない結末…
    ティーンエイジャー向けのお話と思っていたけど、複雑で考えさせられますね。
    このシリーズは2冊だけなのかな?

  • タイトルかっこいい。
    宮部みゆきは長いのにどんどん読めちゃう。
    おもしろかったー。

    男子中学生の探偵ごっこ?シリーズの第2弾みたいで、第1弾も読みたくなった。
    まっすぐな緒方くんと中学生離れした冷静さをもつ島崎くんコンビがいい感じ。
    二人で謎にせまっていく、同級生の従兄弟の殺人事件。
    主人公の淡い恋心も絡まって、どんなラストになるのか全然読めなかった。
    終わり方がまさに
    I can't dream of...

  • 1998年3月13日読了。

  • 今夜は眠れないの続編で、またまた中学生の緒方&島崎コンビの作品です。
    前回がとても面白かっただけに自然と期待してしまったのか・・前作には及ばずといったところでした。
    もちろん中学生の主人公、緒方くんの視線で書かれた本作も面白いです。
    ただラストはちょっと残念で、そして哀しい事実でした。
    そのことに対して曲げられない純粋な緒方くんの気持ちもわかります。
    でも寂しいラストでした。
    この二人の作品はもっとほんわかとしていて欲しかったという願いもあります。

  • 本棚に「今夜は眠れない」と「夢にも思わない」という似た題名が並んでいて、どっちでもいいと「夢にも」を選んでしまった。「今夜は」の続編とは「夢にも」思わなくて(^^;
    ともあれ、前作を読んでなくても十分に面白い。事件の関係者である同級生を庇って、彼女に恋する主人公と親友が事件を追っていく。中一という設定に疑問はあるが・・ともあれ宮部さんらしい展開で、物足りないけど青少年向きだからいいんじゃないかと読み進め・・ラストで不意打ちの重さがあった。
    これは、「誰か」や「名もなき毒」に繋がる作品です。物足りました(笑)

  • 虫聞きの会に出かけた雅夫は同級生の従姉の殺人現場に遭遇してしまう。恋心を抱いていた同級生の為に事件を推理する中学生コンビ。そして少女売春組織が事件に絡んでいたことを突き止めるが・・最後には雅夫も少し大人になり、夢にも思わない結末となる。「今夜は眠れない」の続編らしいですが先にそっちを読めば良かったみたいですね。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2018年10月、『宮部みゆき 全一冊』を刊行。

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