11月そして12月 (C・Novels BIBLIOTHEQUE 67-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125005027

感想・レビュー・書評

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  • 再読。ミステリーではない。
    高校を中退し、大検を受けて入った大学も中退し、就職もせず、生きている意味を見つけられないまま、都会の生き物を撮影している柿郎(シロウ)22歳。
    11月、公園で偶然女の子と出会ってから家族の問題など柿郎の身辺が急に慌ただしくなる。
    柿郎のゆる〜い成長物語か。こんなふうに生きてみたい。

  • 切なくてドロドロで綺麗な物語でした。
    まさに11月そして12月。

  • この作家大好き。
    イノベーションだの金融危機だの自己実現だのライフハックだの・・・・
    どうでもよくなります。

  • 晴川柿郎(シロウ)
    高校を中退し、大検を受けて入った大学も中退し
    自分が生きている意味を見つけられずに 居場所を探して 日々生きている 22歳。

    11月のある夕方 【高田馬場一丁目公園】で 山口明夜と偶然出会った。
    変わり映えのしない毎日が それから急に忙しくなった。

    そんな11月そして12月の物語。


    樋口さんの描く季節感や風景は 私をそのまま本の中に連れて行ってくれる。
    時に情けなく 時に繊細で 時に独断的で たいていは頼りない柿郎と一緒に
    いつのまにか 歩き回っている私を見つける。

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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