勝利への誘い (C・NovelsFantasia か 1-15 デルフィニア戦記 15)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125005164

作品紹介・あらすじ

トレニア湾にスケニアの大艦隊、国境にはタンガ軍2万集結、ビルグナ砦陥落-!王妃の矢傷も癒えぬうちにデルフィニア包囲網は厚く強固に完成されつつあり、獅子王ウォルは防戦一方に-。この危機に黒衣の独騎長は飄然と形勢逆転の『切り札』を担ぎ出すべく、単身大海に乗り出すのだった。

感想・レビュー・書評

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  • デルフィニア戦記の十五冊目。
    東西南北あちこち敵だらけのデルフィニア。海から山から結構強力な敵がやってきて、戦闘開始。
    イヴンの父親の関係でこれまたうまいこと敵の一部を寝返させたり、敵方のパラストに従属させられていた国を味方にすることに成功し、窮地を脱します。
    そのどさくさにイヴンはやっとシャーミアンに求婚し、ひとまず今回の戦が勝利で終わったところで結婚式となりました。
    ところが王と王妃は臣下に対して平等でなければならないという皆の主張に結婚式に公に出席することも叶わず、こそこそとのぞきに行く始末。
    そりゃ見たいだろうねぇ。親友と妹のような女性の結婚式だものね。気づいた面々が見て見ぬふりをしていたのが、なんとも笑えました。
    そして、いよいよ最後でリィの相棒がどうやらこちらの世界にやってきた様子。次巻からクライマックスに向けて気になります。

  • 北から西から東から攻め込まれ、絶体絶命のデルフィニア。
    コーラルを死守すべく、ウォルはコーラルを離れられないぶん、イヴンが大活躍の巻。
    海千山千とはイヴンのことを言うのかしらね?
    シャーミアンとはようやく結ばれ、めでたしめでたし。

    相変わらず、誤字が目立つのが残念。。。

  • トレニア湾にスケニアの大艦隊、国境にはタンガ軍2万集結、ビルグナ砦陥落ーー! 王妃の矢傷も癒えぬうちにデルフィニア包囲網は厚く強固に完成されつつあり、獅子王ウォルは防戦一方にーー。この危機に黒衣の独騎長は飄然と形勢逆転の『切り札』を担ぎ出すべく、単身大海に乗り出すのだった。
    (1998年)
    —- 目次 —-
    1〜12
    あとがき

  • 馬鹿義理堅い男たち
    受けた恩は忘れない
    絶対に忘れない
    その恩を返すために生きる
    借りた相手がもしもなくなったら
    その子供に返していく
    法律やルールが決まっているから守るのではなく、
    生き方が
    繋がっている命を
    守る
    自分が
    自分であるために
    自分であることを
    形作ってくれたものを
    守るために
    書面を交わしたわけではない
    信じることを
    形に
    信じてもらうことを
    形に
    何かをするだけでなはなく、
    そういう生き方を続けてきたのだから
    これからも
    繋がっていく
    そういう生き方しかできないからこそ
    その生き方を
    続けながら生きてきたのだから

  • イヴンが申し分なく大活躍の巻。あの人脈とコミュ力はうらやましい財産だ

  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記15巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • デルフィニアの一人勝ち状態のこの世界で、両隣の大国が手を結び海から山からデルフィニアを攻めに来る。
    おかげでウォルもリィも首都であるコーラルから動くことができない。

    そして、さらには大陸の北からとてつもなく強い男たちがやって来て、あっという間にコーラルの目と鼻の先の島を占拠する。
    そこで今巻ではイヴンが大活躍する。

    血筋的には南の海の民、そして北の山の民と共に生きる彼は、その男気で北と南の民をデルフィニアと繋ぎ、ピンチを回避する。

    というメインストーリーの脇で、ちゃっかりプロポーズして結婚もしてるしな。
    これはもう、イヴンの回と言ってもいいだろう。

  • デルフィニア戦記15

    リィの負傷で騒然とするデルフィニアを、ここぞとばかりに攻める国々。
    かつてないほどの苦戦を強いられるデルフィニアの秘策とは。

    戦いの最中でも、ウォルはやっぱり王様らしくない王様で、リィもやっぱり王妃様らしくない王妃様で。
    二人が二人らしくいることが素敵だなぁと改めて実感。
    イヴン大活躍の巻でした。

  •  おー! 勝ったよ!! 勝った!!
     という感じでした。

     とまあ、いきなり結論から言ってしまったのはさておき。
     ついに湾内にスケニアの大艦隊が現れ、パラストもピグルナ砦を陥落させ、四方から攻められたデルフィニアは絶体絶命のピンチに陥ったけれど、ここかはイヴンがあちこっちに立ち回って、スケニアの先住民族を味方につけ、見事形勢逆転の勝利を手に入れた……という流れでした。

     いやあ、スケニアの先住民の言ってることがむちゃくちゃなら、国王の言ってることもむちゃくちゃで、なんかまあ、このラインは話が合うんだろうなあ……って思ったけど、本当に話ががっつり合ってて、笑いました。

     そんなこんなで、多少の苦労はあったものの勝ったデルフィニアにめでたし、めでたし。
     しかし、レティが不穏な動きをしていることが一点と。
     ついに、リィの相方がやってきた……? のがなにやら今後の動きに不安を残しそうな雰囲気です。
     でも、続きも楽しみです。

  • イヴン大活躍!!戦地で結婚式、おめでとう!こそこそ覗き見するウォルが可愛い。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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