西の善き魔女 3 薔薇の名前 (C★NOVELSファンタジア)

  • 中央公論社 (1998年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784125005263

みんなの感想まとめ

物語が一気に動き出し、キャラクターの対比や心理描写が深まる中で、王宮編に突入します。ルーンとフィリエルの関係性は、互いに大切に思うがゆえの行動が対照的で、物語に緊張感を与えています。前作までの軽快さが...

感想・レビュー・書評

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  • 西魔女3巻目。一気に物語が動き出しました。
    ルーンとフィリエルが見事に正反対で苦笑ものです。
    二人のとる行動の片鱗は1巻で既に出てましたが、
    大切だから自分から離そうとするルーンと、
    大切だから側にいようとするフィリエル。
    次巻以降では、どう動くかな?

    ロウランド兄妹の行方とともに、楽しみであります。
    しかしながら裏表の激しそうな大人が多い中、
    メリング医師はほっとしますねぇ。

  • 二作目とはまた打って変わって、今回は王宮編。外伝を除けば全五巻の本作。ぐんと核心に迫ってきた感があります。

    王宮ですから勿論栄華を極める描写ではありますが、いやはやしかし華やかさで言えば学園編の方が勝るやも知れません。王宮と言うところはそれだけ“現実的”な場所のようです。どこか雑然殺伐としているのですね。

    公式の場と言うものはそんなものなのかも知れません。

    前作までのようなついニヤニヤしてしまうような気楽なムードは薄れ、ストーリーもシリアスになってきます。荻原先生の本領発揮とも思える深み、重厚感が漂ってきました。

    登場人物たちのキラキラ眩しいような大活劇は見られないにせよ、じりじりとした心理戦だったり、ゾッとするような謀略だったり、やはり核心に迫ってきます。

    全五巻の真ん中に当たる本作は起承転結の転、序破急の破になるのでしょうから、“ハッピー”とはいきません。しかしどん底では終わらせず、前向きに持ち直してくれるので、早く次の巻を!となります。

    静の描写も多く、やるせない巻ではありますが、必要不可欠な巻でもあります。

    あとは完結に向けスピードを増していくはず。

    それが淋しくもありますが、読むのをやめられない私でした。

  • 恋の醍醐味であるすれ違い。
    この巻では、普段からすれ違っている主人公とその幼馴染がもっとすれ違う巻であると感じた。
    すれ違いの恋が好きな私にとっては、嬉しい展開ではあったけど、主人公の揺れの多さが少しイライラしたかな。

  • あとがきで思わず大笑いしてしまいました。
    このかたもあさのあつこ先生、海外へ行けばダイアナ・ウィン・ジョーンズと同じく、登場人物の行く末を、自分が書きながら楽しむタイプの方なんですね。

    作者が楽しんで書いているところというのは、楽しんで読めますが
    作者が苦しんで書いたと思しきところは、私も読むのに苦心します。
    それがどういう理由に由来しているのかはわかりませんが
    作者ご自身がわくわく、時にはハラハラしながら書いた話は、
    私もわくわく、時にはハラハラしながら読めるという事だと思うので
    続きも面白いんだろうなーと手元にある拍子を見ながら思っている次第です。

  •  いよいよ、物語が佳境になってきた気がする、「3巻」。

     いやまぁ、佳境というよりもむしろ、フィリエルが本領を発揮し始めただけのような気がしますが(苦笑)
     やっぱ、こういう物語の、一番面白いところは、主人公が一筋縄ではいかない、普通のお姫様を目指すような女の子じゃない所に、あるんですよね!
     素敵!

     これでこそ、フィリエルです♪

     にしても、フィリエルは意外とあっさりルーンのことが好きだってことを認めちゃって。
     あっさりユーシスを振っちゃうんだね……なんて、もったいない(ぇ)。

     でもまぁ、気持ちに素直じゃないフィリエルはフィリエルじゃないんですもんね!
     しょうがないのかなぁ……と、思います。

     ただ、ルーンはついに消えてしまいました。
     恋や愛には障害がつきものだけど。

     これはちょっと、悲しい……。

     次を楽しみにしてます♪

  • 2003年11月17日読了。

  • 「そんなことないわ。わたくしは、ルーンがいないとだめなの。もしも世界のあらゆるものが、わたくしとルーンを引き離す方向に動くとしても、まちがっているのは世界のほうなのよ。そう信じることができるのが、第恋愛じゃなくて?」

    自分の気持ちに気づくフィルエル。
    にしても、いったいこれはどんなふうに物語が収束に向かうんだろうとドキドキしてしまう展開に・・・!
    単純に、優しくキラキラしたファンタジーじゃなくって、本当に黒くてあざといといった悪の部分もちゃんと描かれているのが、とても、好きだ。

    家の思惑だとか、個人の画策だとか、そういう部分があからさまになっていて、読んでいて、返って安心出来るようでもある。

    私は密かにアデイルが好きで、彼女の突拍子のないお嬢様っぷりがこれからも変わることなく磨きをかけていく様子が読めるのが楽しみだったりもする。
    フィリエルよりも、どちらかというとアデイルに共感できるからかな。
    なにはともあれ、次が楽しみ。

    【3/16読了・初読・市立図書館】

  • 1番好きな巻。
    表紙の世界観が独特で、好き。中表紙も、牛島さんお得意の「キャラを描くのではなく、場面を描く」絵で、作品の世界を膨らませていた。

    ルーンがフィリエルのもとを去る場面が美しくて何回も読み返した。
    挿絵も劇的で大好きだった。
    上田敏「海潮音」、こんな美しい詩があるんだと初めて知った。

    そのあと、ふさぎこんでもルーンへの想いを自覚して自分の力で立ち上がるフィリエルが強くてかわいかった。

    続きが気になって身がよじれる思いだった。

  • え…ルーン…まさか君…

    結構ダークな話だな汗

  • 2008/08/18 読了

  • すいません、一番好きなシーンは、フィリエルが変態公爵に襲われるところです。笑。・・・なんだかコメント読んでくと私がルーン嫌いみたいに思えるかもしれないですが、もちろんそんなことあるわけがありません。一番はちゃんとルーンなんです、これでも。

  • ルーン好きにはたまらない巻でした。ルンフィリ好きになった巻。

  • 2008/2/25読了

    兄さまらぶ。(おい)

  • 光輝く王宮ハイラグリオンでは、華やかな宴が夜毎繰り広げられる。
    虚飾の仮面の裏に潜む陰謀。
    真実は幾重にも衣を纏い、姿を変えてフィリエルを誘惑する。
    「きみのそばにいたかったよ」
    言葉だけが最後に残された。
    そして彼女は気づく。
    失ってはいけない一番大切なものに。
    −−−そう、私が一番大切なのは……

  • 西魔女第3作目。「きみのそばにいたかったよ」と言い残すルーンに、残されたフィリエル。切なさが残る、そして話が大きく変化する1冊です。

  • キャラクターの魅力は言うまでもないが、世界観も独特のものがあります。まさにファンタジー。

  • 甘く、酸っぱく。
    切ない感じ。

  • 白銀の王宮編
    此処で二人がすれ違います。両者相手を思うからの行動だからこそ切ないですね。
    そして決心した(切れた)フィリエルが行動を起こします。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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