皇国の守護者 2 (C・NovelsFantasia さ 2-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 447
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125005379

作品紹介・あらすじ

「皇国」軍主力の撤退を援護するため寄せ集めで急遽編成した新城指揮下の剣虎兵は、背後に迫る「帝国」軍追撃部隊に奇策をもって果敢に挑む。極北の港に追いつめられた「皇国」軍将兵一万八千を水軍が撤収させるまであと2日。刻々と間近に迫る敵軍から新城は友軍を守れるのか-。

感想・レビュー・書評

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  • 直衛率いる剣虎兵大隊は帝国軍の遅滞任務を達成できたか…
    負け戦を払拭する為に英雄として持ち上げられるのだろうな。本人は嫌がりそうだ。
    [more]
    それにしても被害が大きいな。捕虜になった人数は両手両足で数えられるぐらいとは
    捕虜交換で帰還する前から苦労を背負わされそうな相談が行われているのが、何だかなと思ってしまう。しかし、新城直衛当人がアッサリと受け入れた事には驚いたな。
    やはり、育てられた事への恩義は大きいのだろうか?
    一方で戦争の本質についての会話がなされていたけど、内容からすると絶望しかないな。

  • 2016/03/16-03/24

  • 読んだきっかけ:漫画が面白かったから。

    かかった時間:1/27-2/1(6日くらい)

    内容:2巻は、苗川防衛戦途中から、撤退の完了、俘虜、そして帰還してのごちゃごちゃ、まで。

    漫画は2巻の途中まで。
    最後のなにやらかにやらは、初読です。
    作者は、こういった諸事細かな日常の中に刺激を描き、飽きさせないのはうまいですね。(ときどき飽きるけど)。

    小説と漫画で、正確に差異があるように思えてきました。
    漫画の方がソフト??

  • 漫画の5巻最後までとその後。
    前巻に引き続き、友軍を北領から撤退させるべく殿にて時間を稼ぐ新城大隊。

    渡河した敵のしちょう(※食物を運んでる兵)段列と敵の騎兵との合流を防ぐべく交戦。
    カミンスキィ隊のバルクホルン大尉と衝突。
    失われていく兵の命。
    命じられた時刻まで稼いだ新城は敵ーー〈帝国〉に降伏し捕虜となる。

    そこで〈帝国〉総司令官ユーリアに出会う…


    そのあとは北領撤退戦後の穏やかな日々を過ごす新城直衛の姿が。

    蓮乃に対しての感情その他日常での主人公の様子を見ることができます。

    漫画から入ったせいか、戦争に対する知識がなくてもすんなり読めました。
    面白いです!!

  • 「皇国」軍主力の撤退を援護するため寄せ集めで急遽編成した新城指揮下の剣虎兵は、背後に迫る「帝国」軍追撃部隊に奇策をもって果敢に挑む。極北の港に追いつめられた「皇国」軍将兵一万八千を水軍が撤収させるまであと2日。刻々と間近に迫る敵軍から新城は友軍を守れるのか―。

  • 篤胤と新城の読書に纏わる回想


    気に入っています。

  • キャラが書き分けられてるし、おもろいよね。同窓がいいよ。蓮乃さんの心情もおもろかった。

  •  コミカライズはここまでだったんですねー。コミックを読んだのでここから知らないストーリィに突入。九巻まで一気に借りてきたので止まりません。

     特殊設定の説明がちょっと少ないと思うのですが……両性具有者とか具体的にどうっていう記述がなかったので分からない人もいるんでないかしら、と思ったり。
     でも、この世界ありき、でつむがれている文章だからこそ入り込むのかもしれない。

  • 2巻目。コミック版はこの2巻の途中までなんですね。 後半で主人公のとある(閨における)癖があらわになるのですが、ちょっと引きました。 今まで読んできて、世界観や歴史と同様に主人公の造形も丁寧な筆致で肉付けがされており物語に入り込みやすかったのですが、この性癖は…女性読者として非常に愛しにくいです。 戦況の細かい描写も新城の気持ちに寄り添って読んだのですが、主人公に親和性を持つことができなくなると、この先読んでいくのがつらいかも…。

  •  北領で味方の撤退完了予定時刻までねばった新城たち。わずかに生き延びた人数は捕虜となり、敵からは高く評価され、住民からは罵倒されながら捕虜交換によって皇国へ帰ってきた。 新城は駒城家ではおおむね好意的に迎えられている。保胤の娘は千早と新城になついていてほほえましいくらいだ。しかし新城には性格的な歪みがあり、●乃への暗い情愛があった。ここらへん、ヒーローなのにいいんかなと思うくらい陰気で猟奇的な性格描写だ。 駒城家は、天皇に戦況について奏上するとともに、帝国への報復戦争を阻止するための文言をそこに織り込むよう、新城に求めた。 帝国は内なる経済的利益のためにまもなく皇国への侵攻を始めるだろう。平和を楽しめるのも後わずか−新城は旧友たちと酒を酌み交わす。 個人的に金森君が死んでしまったのが悲しかった。あーあ。

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著者プロフィール

佐藤大輔
1964年4月、石川県生まれ。ゲームデザイナーを経て作家となる。戦略シミュレーション小説に独自の世界を切り開き、ミリタリーSFなどでも活躍。著書に『征途』、「レッドサンブラッククロス」シリーズ、「皇国の守護者」シリーズ、「地球連邦の興亡」シリーズ、「エルフと戦車と僕の毎日」シリーズ、『帝国宇宙軍』など多数、コミック原作に「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」ほかがある。2017年3月、死去。

「2023年 『凶鳥〈フッケバイン〉/黙示の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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