巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 354
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125007496

感想・レビュー・書評

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  • 京極夏彦の著作で、あらゆる場所に顔を出す又市が主役のシリーズ。
    ほんと、全ての元凶はこいつちゃうか(なぜ関西弁)というくらい、ちょこちょこ存在を見せる小悪党。
    物語としては、勿論好きですよ。キャラクターも良い。百介がいい味出してる。
    哀しい話も多いんだけど、あまり残らない感じがある。何故だろう?
    やっぱり京極堂シリーズが好きだなあ。

  • 【読間】
    時代物の連作中編集。

    京極夏彦に初挑戦。
    ………もとから好きだった宮部みゆき、大沢在昌と仲良し(?)の作家さんだということで、以前から興味はあったのだが………①作品がどれもとんでもなく分厚い②作風は妖怪もの=ファンタジーは好きくない、という理由で敬遠していた。

    ちょっと前に企画モノアンソロジー(「小説こち亀」競作短編集)に載せられた短い話が面白かったので、読む決意が高まった。


    さて、現在、一編目を読み終えたところ。面白い。漢字使いは難しいが読みやすい、かつ、十分に引き込まれる文章は、先が気になり一気に読まされた。

    “もののけ”の存在が大きなポイントとはなるが、危惧していたファンタジー要素は皆無。“妖怪とは人の心が自分に見せるもの”という大前提のもと、でも科学だけでは説明できない“不思議”もある………というスタンスが、イイ。
    ………だって、現実世界にも、妖怪や幽霊の姿は誰も見たことなくても、科学で割りきれない不思議って、あるものね。

    そういうリアリティが、好きだな。
    続きが楽しみ。
    2012.09.06.書。

    【読了】
    上述の感想は、ちょっと間違っていた(苦笑)。「でも、科学で割り切れない“不思議”もある」と・・・書いたが、そんな“不思議”ですら全く“無い”ハナシだった。

    小悪党たちが繰り広げる“勧善(?)懲悪”の連作中編。
    必殺仕事人か?ルパン三世か?

    魅力的なキャラが盛りだくさんなので、続編にも期待大。
    また、京極さんの長編にも、興味がわいた。

    ★4つ。8ポイント。
    2012.09.10.了。

  • やっと読み終わった。
    何カ月読んでいたか解らない。
    内容はそれなりに面白いんだけど、とにかく長い。
    そして重いから持ち運びしにくい。
    けど、短編で京極の雰囲気が味わえるから結構楽しかった。

  • 『嗤う伊衛門』に続き、『巷説百物語』も新書化されたんで、早速買いました。
    伊衛門で狂言廻し的な存在だった、又市が仲間と供に、御上が裁けぬ悪を仕置きする、さしずめ京極版仕掛人といった内容の中編集です。
    本家の仕掛け人とは違って、実際に手をくださずに、大掛かりな仕掛けで、悪人を罠にはめます。
    しかも、その仕掛けがみんな妖怪にちなんでいるのも京極夏彦らしいとこです。
    かなりおもしろかったです。。
    この作者の作品のなかでは、講談社の百鬼夜行シリーズ本編を除いたなかでは一番好きです。
    映画のスティングのような騙しのカタルシス!!
    又市の口先三寸は、京極堂の憑物落しに通じるものがあるね、爽快です。
    WOWOWでドラマ化(もともとドラマ用に書いたのかも…)されてましたが、そっちはイマイチ。

  • 最初は悪人を懲らしめる(我ながら古臭い言い方だな)動機が明らかでなかったので確信を持てなかったが、読後にはこれが京極版必殺仕事人であることが明らかになった。
     ただ彼らは直接悪人達に仕置きをしてはいない。悪人達が自滅の道をたどるような舞台を設定しているに過ぎない。例えるなら、彼らは悪人を転がり落ちる坂の上に連れていっていくだけで別に背中を押しているわけではないのだ。もしかしたら、坂の手前までも連れていっていないかもしれない。また、彼らも運命(偶然)の一部として坂の近くにいるに過ぎないのかもしれない。

  • 京極堂シリーズとはまったく逆の手法を用いる一味を主人公とする物語。妖怪が「いることにする」。

  • 巷説百物語シリーズ1作目

  • 京極はこのシリーズが一番好き。

  • 雨で立ち行かなくなり、粗末な小屋に身を寄せた見知らぬ面々。
    僧侶、商人、山猫廻しに御行・・

    気まずい雰囲気の中、百物語が始まる。
    小豆洗い、白蔵主に舞首・・・それは現か幻か、

    ―りん― 御行の鈴が鳴る

    「御行 奉為(してたてまつる)―」


    怪談話と思いきや、怪談になぞらえた悪人退治ものでした。
    昔の悪事が、怪談となって語られる『小豆洗い』。やがて聞こえてくる「しょりしょり」という音・・心に疾しさを抱えた者には、さぞ恐ろしいだろうと。

    御行こと、小股潜り(詐欺師みたいなものかな)の又一が、だんだんかっこよく思えてくるから不思議だわ。

    なんとなく、遣る瀬無さが残るものの、面白かったです。

  • 2006年3月26日読了

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著者プロフィール

’94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。’96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞受賞。この二作を含む「百鬼夜行シリーズ」で人気を博す。’97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、’04年『後巷説百物語』で直木賞、’11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。’16年遠野文化賞、’19年埼玉文化賞受賞。

「2020年 『文庫版 今昔百鬼拾遺 月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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