覆面作家の夢の家 (C★NOVELS BIBLIO)

  • 中央公論新社 (2003年2月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784125007977

みんなの感想まとめ

軽妙なユーモアと心の機微が絶妙に融合した作品で、シリーズの最終作としての魅力が際立っています。各収録作は異なる良さを持ち、特に表題作ではダイイングメッセージがユニークな形で描かれ、印象深い体験を提供し...

感想・レビュー・書評

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  • ★ここ。・・・・・・わたしの家に(p.221)
    【覆面作家と謎の写真】勇介と美奈子結婚/ディズニーランド取材/遠く離れた地に同時期に同じ人物がいた?
    【覆面作家、目白を呼ぶ】マルハナバチ愛好家の新人作家に会いにいく/その知人の車が岡部の目の前で崖から落ち死亡。
    【覆面作家の夢の家】殺人事件現場をドールハウスにした作品にダイイング・メッセージ、その意味は?

    ================================

    ■覆面作家についての簡単なメモ

    【第一巻 一行目】新妻千秋。ペンネームだとしたら、時代がかった、今時流行らない名前だ。
    【第二巻 一行目】会社の年末年始といえば、学校同様――というより、学校がそうだから、三月四月になる。
    【第三巻 一行目】双子同士のびっくり結婚式というのを、聞いたことがある。

    【新妻千秋/にいづま・ちあき】世田谷の豪邸に住む御令嬢にして作家。世にも珍しい、内弁慶ならぬ外弁慶。天国的美貌の持ち主。いろいろ天才的。いきなりピアノが弾きたくなったので買ってきて三ヶ月で人の心を打てるようになるし、格闘技の心得もあるようだ。一を聞いて十を知るタイプで推理力もすごい。ペンネームの姓は「覆面」、名は「作家」。編集部では「フクちゃん」と呼ばれている。
    【岡部良介/おかべ・りょうすけ】編集者。千秋さんの担当となる。双子の兄の優介は警視庁の刑事。

    【赤沼/あかぬま】新妻家の執事。どちらかといえばボクサー崩れという感じのいかつい男。第三巻でイラストが。イメージではサンダー杉山みたいなタイプを想像してましたが違いました。
    【安達行彦/あだち・ゆきひこ】ミステリ界の貴公子。
    【尼口銃児/あまぐち・じゅうじ】本格推理に並々ならぬ愛情を持つ。
    【碇】部長。
    【イワトビペンギン】烏山にあるフランス料理屋。オーナーがペンギン好きでペンギンの風船たちが泳いでいる。オーナーの妻は静美奈子の友人鳥飼さくら。
    【大島】同僚。編集部の部屋で大ケガをする。
    【岡部優介/おかべ・ゆうすけ】警視庁の刑事。捜査内容を弟に漏らしまくる。
    【金山真奈美/かなやま・まなみ】新人として応募してきた。マルハナバチ・ファンクラブ会員。本人もマルハナバチみたいな人。
    【左近雪絵/さこん・ゆきえ】先輩編集者。いい作品を見分ける嗅覚がすごい。嫌な仕事を他者に振り分けるのも上手い。姉は雪絵、娘に花絵という名前をつけ「雪月花」を完成させた。
    【サンマルク】「パティスリー・スズミ」の菓子。上はカラメルのマーブル模様、サイドは白とココア色、白はほんのり柑橘系のクリームでココア色はチョコレートクリーム、下はスポンジ。パテシェは鈴見明美、静の高校時代からの友人で鈴見の二代目と結婚した。しばらくしてフランスで「小さな大職人」と呼ばれていた義父のすすめで作ったオリジナルケーキが「サンマルク」だがそれを食べた義父は修行し直すと言って禅寺にこもった。明美もまた天才で食べたらレシピを再現できるし完成イメージができればそのレシピも完璧に作れるタイプ。技量の不足は夫の藤一(とういち)がカバーしている。
    【静美奈子】洋々出版の雑誌『小説わるつ』の編集者。元気そうなメガネ女子。末松と大学の同期。ハードボイルドの大家である山根先生によると、近来まれに見る、歌って踊れる編集者なんだとか。
    【女子高】岡部家のお隣さん。全寮制のお嬢さま学校として独自カリキュラムで高品質の教育を行っており評価は高い。単位的にカバーできない部分があるので正式な高校ではないが全員に大検の資格を取らせており進学率も高い。三十人のクラスが各学年四つある。全校生徒数三百六十人ということか。学費高そう。両家の娘ばかりのようだ。制服もセンスがいいらしい。
    【推理世界】新妻千秋が応募してきた雑誌。
    【末松/すえまつ】左近雪絵去りし後、『推理世界』編集部に異同してきた後輩。自称「青い炎」らしい。
    【世界社】千秋さんの本を出している出版社。
    【田代】新妻家の運転手。
    【月絵】左近雪絵の姉。ガードウーマン。
    【鳥飼さくら/とりがい・さくら】静美奈子が雑誌「わるつ」の編集者時代に友人となった。
    【南条弘高/なんじょう・ひろたか】劇団「南条劇場」演出家。斬新な舞台作りで、覆面先生と静さんが観た「ハムレット」や岡部もともに観た「オセロ」などを演出。かつてこの劇団のスターは自分だけだったが、河合由季という女優を得た。
    【新妻春夫】千秋の父。
    【錦木/にしきぎ】ダンディライアン社。ヒロイック・ファンタジーやホラーにチカラを入れている。
    【百首歌】「堀河百首」が最初のもので決定版。歌をまとめて発表するときに形式。春夏秋冬と恋、雑に分類された百の題が決められている。俳句の季語に近いイメージ。
    【藤山秀二/ふじやま・しゅうじ】歌人、評論家。NHK教育テレビの顔。ドールハウス好き。由井美佐子の知人。
    【真美/まみ】いちばん若手の編集者。
    【マルハナバチ】ころころしてかわいい。コマルハナバチは寒くなると「ガス欠」になって道端などに転がっている。
    【宮前みつ子】ミステリ界の姫。
    【森崎】金山が働いている店の主任。大柄な中年女性で威圧感がある。
    【山科/やましな】新妻家の料理人。息子は山奥にホテルを建てた。
    【由井美佐子/ゆい・みさこ】固定ファンを持つミステリ作家。今度尾道を舞台にした連載を始める。ドールハウス好き。
    【話題】《この国では、どんな時でも、自然の話題から入るのが無難である。》愛の歌p.96
    【わるつ】洋々出版の女性誌。

  • 覆面作家シリーズ三作目にして最終作。 

    ユーモア溢れる軽妙なやり取りと、心の機微の繊細な表現が、ごく自然に両立されているところが流石だと思います。

    収録作それぞれで違った良さがありますが、ドールハウスや和歌をモチーフに、ダイイングメッセージを変わった形で取り入れた、表題作が最も印象に残りました。

  • シリーズの完結編までたどり着きました。あまり馴染めなかったけど、千秋お嬢様は可愛かったです。

  • 3冊中、一番ページ数が少ないのではないでしょうか。
    そして初っ端からA面が…w
    この勢いでB面も?! と思ったら、勢いはありました。
    が、同じところに行きつきませんでした…残念。

    3作中、やはり人死が1作。
    1作位…という感じなのでしょうか?
    最後の小さな世界、はすごかったです。
    謎というよりは、発想というか細工がw
    遠まわしのラブレター、すごいです。
    そして便乗してるのもすごいです(笑)

    今回は…かなり謎そっちのけで
    人間関係の方が気になってました。

  • 2003年10月7日読了

  • 世田谷の大邸宅に住む美貌の御令嬢が〈覆面作家〉としてデビューした。
    彼女は現実の世界に起こる難事件にも信じ難い推理力を発揮する。
    かくしてお嬢様に振り廻される日々が続く…。

  • 2006/08〔図書館〕

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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