暗闇―ホラーセレクション (C・NOVELS)

  • 中央公論新社
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125008592

感想・レビュー・書評

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  • 農家を営む主人公が手がけることになったある仕事【闇仕事】、築き上げてきたエリートの経歴は、その「指」のなせるものだった【ブラインドタッチ】、近江安土城城下の村、家族等二十余名を斬殺した男。信長がその男の口から聞いた話とは【戦場にて】など、“闇”をテーマとした短編7編と、監修者と井上雅彦氏(作品でも参加)の対談を収録したアンソロジー。

    正直「異形コレ」の二番煎じという感がしなくもないが、そちらの監修者が参加し、しかも対談までやっているんだから、ある意味じゃシリーズの一環と言えなくもないか……。作品自体はなかなか楽しめるし、水準も高いと思う。

  • タイトルどおり「暗闇」テーマのホラーアンソロジー。現代人が忘れがちな「暗闇」の恐ろしさを思い知らせてくれる作品ばかり。さらに作品各々にそれぞれのテーマらしきものが記されてるなあ、と思ったら、こっちは「七つの大罪」だったのか。奥が深いぞ。
    イチオシは花田一三六「紛失癖」。身の周りの物が次々に消えてしまう「ブラックホール」という闇の恐怖を描いた作品……かと思いきや。実はこれが、誰にとっても一番身近な「暗闇」の恐怖だったり。盲点といえば盲点。この発想はやられたなあ。

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著者プロフィール

1960年、東京都出身。81年「消防車が遅れて」が都筑道夫のショートショートコンテストに入賞、83年「よけいなものが」が星新一ショートショートコンテスト優秀作を受賞したのを機に、文芸誌に短い小説を発表。それらを集めた個人短編集『異形博覧会』が話題となる。怪奇幻想、SF、ミステリの分野で多岐にわたり作品を発表し続け、『竹馬男の犯罪』『珈琲城のキネマと事件』などの幻想ミステリ、『夜会 吸血鬼作品集』『燦めく闇』などのホラー短編集、『1001秒の恐怖映画』『綺霊』などのショートショート集、『夜の欧羅巴』『遠い遠い街角』などの現代ファンタジーと著書多数。97年より書き下ろしアンソロジー・シリーズ〈異形コレクション〉の企画・監修を務め、同シリーズで第19回日本SF大賞特別賞を受賞。

「2020年 『ファーブル君の妖精図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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