本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125008592
感想・レビュー・書評
-
農家を営む主人公が手がけることになったある仕事【闇仕事】、築き上げてきたエリートの経歴は、その「指」のなせるものだった【ブラインドタッチ】、近江安土城城下の村、家族等二十余名を斬殺した男。信長がその男の口から聞いた話とは【戦場にて】など、“闇”をテーマとした短編7編と、監修者と井上雅彦氏(作品でも参加)の対談を収録したアンソロジー。
正直「異形コレ」の二番煎じという感がしなくもないが、そちらの監修者が参加し、しかも対談までやっているんだから、ある意味じゃシリーズの一環と言えなくもないか……。作品自体はなかなか楽しめるし、水準も高いと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルどおり「暗闇」テーマのホラーアンソロジー。現代人が忘れがちな「暗闇」の恐ろしさを思い知らせてくれる作品ばかり。さらに作品各々にそれぞれのテーマらしきものが記されてるなあ、と思ったら、こっちは「七つの大罪」だったのか。奥が深いぞ。
イチオシは花田一三六「紛失癖」。身の周りの物が次々に消えてしまう「ブラックホール」という闇の恐怖を描いた作品……かと思いきや。実はこれが、誰にとっても一番身近な「暗闇」の恐怖だったり。盲点といえば盲点。この発想はやられたなあ。
全2件中 1 - 2件を表示