煌夜祭 (C・NOVELSファンタジア)

著者 :
  • 中央公論新社
4.15
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本棚登録 : 644
感想 : 106
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125009483

作品紹介・あらすじ

十八諸島の世界を巡り、世界各地で話を集め、他の土地へと伝え歩く。それが我ら語り部の生業。冬至の夜、我らは島主の館に集い、夜を通じて話をする。それが煌夜祭-年に一度の語り部の祭。お話ししよう。夜空を焦がす煌夜祭の炎壇でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語を…廃墟となった島主の館で、今年もまた二人だけの煌夜祭が始まった-!第2回C・NOVELS大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • フォロワーさんからの情報で「冬至」に読めばいいということを知った。冬至は過ぎていたけど今読まないと積んだままになると思ったので読む。

    遠野の語り部を思い出してしまった。最初は語り部のバラバラな話から始まり、徐々に接点と接点がつながっていくので面白かったです。途中までは想像通り。終盤はあれ…?誰だっけ…状態になったので、メモしながら読めばよかったなぁ…と思った。たぶん何度か繰り返して読めばつながっていくんだろう。推理っぽい部分があってミスリードに引っかかってしまった。

    再読すると思うので本棚で保存。【2017積読消化1】

  • 素晴らしい本に出会った。
    読み終わった時、まずそう思った。
    本を閉じて、ひとつ息をついて余韻が残る本は久しぶり。

    語り部達が夜通し火を灯して語り合う煌夜祭という場で、世界の歴史の物語が順番に語られていくので、淡々と静かな印象はあるものの、ひとつひとつのお話は実に濃い。
    世界の歴史がどんどんリンクしていくのがわかる瞬間がぞくっとした。

    魔物の扱いは多くのファンタジーで色々語られているけれど、多崎さんのように悲しい存在だという設定が私は好きだ。
    そして決して報われないだけで終わらないところも。
    基本的に悲劇が大好きだけれど、こういった悲劇を含みつつ幸せになるお話も素敵!
    魔物の存在理由にも個人的には非常に納得できた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「余韻が残る本は久しぶり」
      多崎礼は全然知らない作家さん。ちょっとウォッチしてみようっと。
      「煌夜祭」このタイトルも良いなぁ~
      「余韻が残る本は久しぶり」
      多崎礼は全然知らない作家さん。ちょっとウォッチしてみようっと。
      「煌夜祭」このタイトルも良いなぁ~
      2012/12/06
  • 面白かった!
    こういう「おはなし」の雰囲気好きだし、ベタなファンタジーの要素もとても好き。最後に全部つながる構成もすばらしい。
    ただ、…まあこれは自分の記憶力の問題だけど、島の名前や登場人物の名前がいまいちちゃんと記憶できていなかったせいで、最後のカタルシスを味わい損ねた感がある。いや、「つながる」こと自体は予想できていたんだけども、「じゃあ君の正体は…!え?あれ?違う?えーと、てことは…んん?やっぱ違う?あれ?」と脳内映像がこんがらがったまま読み終えてしまった…。カタカナは苦手…というかやはり記憶力の問題だな、うん。

  • 再読。
    やはり、素晴らしい。
    魔物が生まれる意味。食べること。苦しみ。
    もう、大好きすぎて!
    本当に、たくさん読まれて欲しい話です。大好きです。
    こんな小説が書けたらいいのに。

  • 十八諸島では時おり魔物が生まれ、冬至の夜に人を喰らう。
    けれど物語を聞いている間は魔物も人を襲わない。
    だから冬至の夜には島主の館で煌夜祭が開かれ、
    語り部達が集い朝まで物語を語り合う。
    これは語り部の話を集めた短編集だと思って読み始めた。
    けれど散りばめられた伏線を回収し始めた辺りで気付く。
    あれ?この話に出てくる人って・・・あの人?と・・・
    疑問は確信になり、そして一つに収束され
    あの景色を目の前にした時、涙出そうになりました。
    悲しくて切なくて愛しい物語

  • 新人賞をとった作品らしい。
    連作としてきれいなつくり。個人的にラノベのファンタジーって割と好きかも。
    できれば最初の世界地図のところで、もう少し世界観の詳しい説明が欲しかった。

  • 自分がとにかく押してる構成の妙の一冊
    大人から子供まで楽しめるが、少しシリアス系

    とにかく構成!本当に素晴らしい
    あえて表紙絵があるイラスト版をおすすめします
    この作者の本は他に夢の上、慣れてきたら八百万の神に問うをおすすめします

  • 十八諸島の世界を巡り、各地で話を集め他の土地へと伝え歩く―それが語り部の生業。
    そんな語り部達が、冬至の夜、島主の館に集い夜を通じて物語を語り合う。
    それが煌夜祭―年に一度の語り部の祭。
    廃墟となった島主の館で出会った2人―ナイティンゲイルとトーテンコフ。
    交互に語るのは、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語……

    ファンタジーで世界の歴史。そして愛の物語。
    友愛・家族愛・理想への努力と信念―叶わなくて切ない部分もあるけど美しいよね。

    戦争だから仕方ないにしても…人死にが多くて辛い…
    割とあっさり多数が犠牲になる策がとられててね-
    最期を託したのも信頼ともとれるし、最後に見た姿に怖じ気付いてしまったようにもとれるかな。

    人を喰らう=その人生を読む=物語を聞く?
    変容する前なら死ねるのかな-
    しかし人の世を繋ぐために生まれたなら、もう少し便利な生態でも良さそうなのに-昼間の行動力とか。

    秋の夜にぴったりな一冊でした。

  • 物語の構成は新鮮的で、世界観や雰囲気の醸成も魅力的で、強いて言えば、叙述トリックによった錯乱は少し抜けないな

  • 何か、相性あんま良くなかった気がする。

    周回する島々や、魔物という生き物、語り部の存在、
    忌むべき魔物が人を食べて、その思いや記憶を語り継いでいく、とかすんごい素敵!好み!!なはずなんだけど、とにかく登場人物とか島の名前が覚えられなかったのだ……。

    聞き慣れないカタカナの名前、本っ当覚えるの苦手で。
    しかも作者さんがミスリードさせようとしているのか、似たような背景を持つ魔物さんや語り部さんが出てきて更に混乱し、作者さんの意図と関係ない方向にミスリードし、恐らく今作で一番の見せ場であるトーテンコフの正体が明らかになるシーンでも、「ああ、うん」くらいの感想しか持てなかった……。

    世界観とかすごく好きだったんだけどなー。
    メモしながら読めば良かったかなあ。

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著者プロフィール

多崎礼

二月二〇日生まれ。二〇〇六年、『煌夜祭』で第2回C★NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」シリーズ(全四巻)、「夢の上」シリーズ(全三巻、外伝一巻)、「八百万の神に問う」シリーズ(全四巻)(以上小社刊)、『神殺しの救世主』(角川書店)、『血と霧』(全二巻 ハヤカワ文庫)がある。

「2020年 『夜を統べる王と六つの輝晶3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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