前巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 281
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (731ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125010700

感想・レビュー・書評

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  •  体調を崩し気味で、なかなか先に進めませんでした。健康って大事ですね・・・。
     大好きな巷説シリーズです。今回は又市が語り部です。
     又市の計画はいつも完璧で、失敗知らず、裏の裏まで考え抜かれているイメージです。でも今回の又市はかけだしの頃。失敗、詰めの甘さがありました。
     他の巷説シリーズでは知ることができないような又市の思いを知ることができました。それにしてもやっぱり又さんはかっこいいですね。しゃべり方とか、自分を「奴(やつがれ)」と呼ぶところとか、ラストの物語でその理由が語られていました。そうだったのか。

     <以下引用>
     お前等が何でもねえように、侍だって百姓だって何でもねェんだよ。町人だって長史だって非人だって何でもねェやい。そりゃ枠はある。枠ゥとっ払いたくなるこたァある。枠の中ぁ不自由だし、おまけにピンキリだ。下の者は苦しいし、上の者は辛ェんだ。人はみんな哀しいんだよ。それをな、枠の外から斜に見て、小馬鹿にするようなことを語るんじゃねえわい。そう思ってンなら、そりゃ侍が百姓見下げる心持ちと変わりねェじゃねェか。(p.689)

    長くなってしまいましたが、この文章が自分の心にグサッと刺さりました。

  • 2015/10/31

  • 巷説-巷(ちまた)の夢。
    巷の夢を紡ぐことで、人が少しだけ生きやすくなるための手助けをする-それが巷説百物語。
    1番古い話があえてシリーズのラストになっている、この順番だからこそ心に沁みるのだという感想です。
    http://matsuri7.blog123.fc2.com/blog-entry-128.html

  • 長かった・・・いつもどおり会話や表現が長く、楽しかった。

    又市がなぜ御行になったのかを描いてあり、やはり単体で読むよりも巷説百物語や続巷説百物語を読んでいるほうが楽しめる。

  •  岡本 綺堂 『もっと、「半七」!―半七捕物帳傑作選 (ちくま文庫)』に通じるものがある。『前巷説百物語』の方が、やや洗練された感じを受ける。言葉遣いには多少抵抗はあるが、それにも増してストーリーが面白い。テレビドラマで人気のある、仕置き人シリーズの新バージョンの様な印象だ。

     裏家業では受けた損を相手に返すことを仕事にしている。だが、完全無欠ではいられない損料屋。お話がすすむむにつれ、同じ裏家業の闇の勢力とぶつかることになる。小股潜りの又市が大活躍、最後に決着はつけられるのだろうか。その後の又市がどうなったのかとても気になる終わり方だ。

  • やっぱり巷説百物語は面白いです!
    でも、闇に身を投ずる又市さんの姿になぜか切なさを感じてしまいました。

  • 『寝肥』では、又さんがあまりにも青臭くて少しイラっとしたが、私の嫉妬心がまじってるかも。 初めのうちは若い又さんにとまどったが、味のある脇役が話を締めてくれていて、途中からどんどん物語りに引き込まれた。 祇右衛門に関わる一連の事件は切ない。そんな中でも『死んでいい命はない、人は生きていてこそ』と言い続けられる又さんの精神がどこから生まれたのか知りたい。

  • いままでとはちょっと違う、若い又市が楽しい。

  • 又市さんの若さに惚れました
    なにげに先生が出ていてびっくりしました…!

  • 本が厚いのがねぇ~ とってもおもしろいけど
    又市が 損料屋にスカウトされるエピソードがある
    又市って いい人だなぁ~

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著者プロフィール

’94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。’96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞受賞。この二作を含む「百鬼夜行シリーズ」で人気を博す。’97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、’04年『後巷説百物語』で直木賞、’11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。’16年遠野文化賞、’19年埼玉文化賞受賞。

「2020年 『文庫版 今昔百鬼拾遺 月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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