月影の罠: 夜に彷徨うもの (C・NovelsFantasia さ 4-3)
- 中央公論新社 (2009年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125010786
作品紹介・あらすじ
長い逃亡生活に決着をつけ、異形相手のなんでも屋を始めたニコとキャルの下に、吸血鬼のプロミスから依頼が持ちこまれる。楽勝と思われる人狼組織への潜入調査であったが、依頼人はキャルの魔物の血を蔑んだ。怒るニコをなだめつつ仕事に乗り出すと、なぜかロビンとキャルに刺客が差し向けられ…。
感想・レビュー・書評
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人狼の組織に入り込み、頭を殺す。
キャルとニコの兄弟愛が素晴らしい。
ニコ、プロミスとできる。キャルとジョージーナはお互い好きなのにキャルが避ける。解決策ってないのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
正直言ってイラスト買いでした。
吸血鬼ものは昔から好きだし、美形魔物なら大歓迎。
なんて、思って読み始めたんだけど、アメリカ的なラノベに慣れてないので違和感もありです。
日本で人気が出るのも頷ける設定と登場人物の美形っぷりなんだけど、魔物が何でもありのごた混ぜなのがちょっと気になるか?
吸血鬼はほとんど脇役で、正体の良く判らない魔物ハーフの兄弟が魔物と戦うという構図。
呼び名が何種類もあるのはアメリカ人の特徴なの?
なんかテンポがちょっとどんくさいとかいろいろあるんだけど、まあそこを改善するとラノベじゃないんだろうな。
普通に楽しくは読めます。
ひとつめの話を先に読めばもっと入っていけるかなあ?
というわけで最初の話を買おうかと検討中。
そのくらいには面白かったです。
そしてイラストがいいので得してるかも。 -
うーん、血なまぐさい。キャラクターは魅力的なのですが、これでもかと、斬ったりはったり・・・。読んでるだけでも身がもちません。キャルとジョージーナのロマンスもどこへやら。次作もやはり1年後になるのでしょうか。それでも絶対に読むと思います。
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シリーズ2作目。
1作目で少し登場した人狼族がメインに。
真の敵が誰なのか、クライマックスまで二転三転して楽しめた。
1作目で登場したトロルも出てきたり、1作目読んでること前提なのは、シリーズ物だから仕方ないかな。でも、2作目だけ読んでも、話は分かる親切設計かと。
1作目でも思ったことで、今作で特に強く思ったこと。
ニコは本当に人間なのか。
下手すると、半分魔物のキャルよりも強いのではないかと言う描写がたくさん。
そんな兄に勝てない弟も可愛いけども。
ニコと同じようにキャルをからかうプロミス、彼女にも勝てないキャルの関係も微笑ましい。
ジョージーナとキャルは今後どうなるのか、次作が翻訳されるのを楽しみに待ちたいと思います。
ただ一点残念だったのは、1作目に登場したラファティがあっさりと退場していたこと。
そのうち旅から帰って、また本編に登場してくれることを願います。