ファロットの休日―クラッシュ・ブレイズ (C・NovelsFantasia か 1-54 クラッシュ・ブレイズ)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 724
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125011165

作品紹介・あらすじ

レティシアは至って気楽に声を掛けた。「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。「その…誰か紹介してもらえないかな。こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。「…違うの?」-連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。

感想・レビュー・書評

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  • 目が見えるからといって
    物の本質が見えているわけではない、
    声を聞こえるだけの方が
    香りを嗅いでいるだけの方が
    よりその本質に
    一歩でも二歩でも迫っていける。
    亡くなったものを嘆くことは誰でもする
    そこに留まるのではなく
    あるものを信じて
    少しだけ先に踏み出していけるか
    人と人とが繋がるのは美醜ではない。
    自分の価値観だけで生きるのではなく
    人それぞれに大切に思うものがあり
    自分が何を思うのかを
    お互いに素直に交換し合いながら
    あまりにも素直になりすぎると
    恋愛には向かないみたいだけど
    この関係もまた読んでいて面白い。

  • [2021年4月現在、江戸川区にあり。
    墨田区には、1巻のみ。
    江東区には、1,4,5,9,10,11,12,13巻の8冊のみ。]

    クラッシュ・ブレイズ最終巻。
    デルフィニア戦記とスカーレット・ウィザードで知った茅田砂胡。
    人生の転換期を経てから全くこの手の本を手に取る機会がなくなり、子供が出来てから復活した読書は主に幼児本と育児&家庭本、ついで勉強本といった感じで、それこそ10年ぶりにまたファンタジーの世界を再読するようになったら、、、色々出てる!多少は題名を耳にした気もするけれど、そもそもスカーレットの外伝とか、デル戦も外伝2から恐らく読んでいなかった模様。読み進めるべきシリーズを書き留めておこう。

    4冊づつ読んでいったらあっという間に4回目の貸し出しで終わってしまった、、、、しかも巻数がこのシリーズには振られていないこともあって、全体で何冊あって今何巻なのかを意識せずに読んでいたので、後書きを読んで拍子抜け。えーん、終わっちゃうの~~?しかも最終巻となったこの巻の主役はレティとヴァンツァー。そしてレティは「スペシャリストの誇り」の元医学部仲間と絡み、ヴァンツァーはまさかの女の子と知り合いに!段々事件の内容が突拍子もないことになってくるけれど、例によってそのあたりは「とりあえず」でいいので、もっと彼らの話を読んでいたかった。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • クラッシュ・ブレイズは一応完結だそうだ。金銀天使と赤黒ゴジラにはもっと活躍して欲しいそうだから、どうなるかはわからんが…。
    今回はファロット二人が主人公。レティシアとヴァンツァーそれぞれに1話ずつ。レティシアのほうは以前の「ファロットの美意識」の続編みたいなもの。ヴァンツァーのほうは女の子といい感じで、自分としてもこっちのほうが気に入っている。
    次作は名前が漢字だらけだそうだが、どんな話だろ。楽しみ(^^;

  • ファロットの休日
    200315読了。
    今年31冊目今月5冊目。
    #読了
    #ファロットの休日
    #茅田砂胡

    シリーズ完結。
    寄り道せずにシリーズ一気読み。

    シリーズ通して株を上げたのはこの暗殺者2人。
    特にヴァンツァーは人間関係の中で学ぶということは苦手そうだから意外。

    ビアンカのキャラが素敵。
    基本的に「美しい」よりも「聡明」な方が良い。

    良いお話!

  • 201805

  • 20170607読破

  • シリーズ最終作とのこと。

    ファロットの二人レティシアとヴァンツァーがそれぞれ
    巻き込まれる事件と出会いが描かれてます。

    まぁこの登場人物たちはまだまだ出てくるでしょう。
    一体この先どんな話が待っているのか。

    ヴァンツァーの話は短いけれど面白かったです。

  • 珍しくヴァンツアーの方のが印象深かった。
    (ラストがある意味衝撃なので)
    お母さんのキャラが好き。

    ジンジャーといい、最近良い女性陣に恵まれているので
    彼の今後の交友関係に期待したい。

  • 再読。読みやすい文体とすかっとする内容で何度読んでもこのシリーズは楽しめますね。ビアンカのキャラがいいなあ☆

  • レティシアとヴァンツァーが主役の二本立て。
    二本とも事件の犯人捜しにルゥの占いを当てにする。
    殺すよりも生かすほうが難しい。・・・なるほどね。

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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