- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125011233
作品紹介・あらすじ
夢売りは請う。「私は、夜明けを所望します」夜の王は答えた。「ならば、見せて貰おう」夢売りが取り出したのは夢の結晶。その中心が淡い緑の光を放ち-「これは結晶化した女の『夢のような人生』」地方領主の娘として平凡に生きるはずだったアイナの物語。
感想・レビュー・書評
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表紙の2人が主人公かと思いながら読んだら、いい意味で裏切られました。
この1巻だけでなく2、3巻ある一本の物語をたくさんの登場人物の物語で肉付けしていく形式をとっています。そして、表紙の2人もまた、その物語を肉付ける登場人物でした。
描写がとても素敵で、想像して感嘆しながら、さらに物語の深さにどんどんと多崎さんの世界観にはまっていきました。
2巻を読むのが楽しみー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。ノベルズを読むのは久しぶりで2段もあるし、読むのに時間がかかるかな?と思っていましたがそれは杞憂でした。一気に読んでしまった。
「彩輝晶」は叶うことのなかった夢の結晶。
1巻では翠輝晶と蒼輝晶に込められた想い・夢の話。
翠輝晶は地方領主の娘・アイナがツァピール公の息子・オープに嫁ぐことから始まる物語。強く、そして切ない話。
蒼輝晶は夢を持てない男・アーディルの話。女騎士イズガータとの関係が切なくて、でも面白い。
設定・文章の書き方などとても自分好み。話がリンクしていて、少しずつ明らかになっていく展開も良かった。サクサク読める。登場人物がいっぱい出てきて読み慣れるまでは頭の中で「あれ、これはどの方?」と思うことがあったけれど(笑)
早く続きが読みたいです。 -
『煌夜祭』を初めて読んだ時から、大好きな作家さん。
最初はラノベ感が強い文章に戸惑う人もいるかもしれないけど、途中からどんどん引きこまれる。
全体的に切ない物語だけれど、苦しさよりも温かさを感じる。
登場人物がとても人間らしくて好き。続きが楽しみ。 -
収録作がそれぞれでリンクして、一つの物語を紡ぐ形式のファンタジー。
横文字の人命・地名が結構出てくるので、慣れるまでに時間がかかった。
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ちょっと期待値が大きかったかなあ。
多崎さんの本は外れがなかったので。
とはいえ、翠輝晶の話はイマイチだったけど後半の蒼輝の話は物語も繋がっていて面白かった。
次巻に期待 -
96:多崎礼さんの新シリーズ。「本の姫〜」よりも「煌夜祭」のが好きなのですが、今回はどんな展開になるでしょうか。期待しながら読みましたが、裏切られませんでした! アイナとオープ、アーディンとイズガータ。収録されている二話はどちらも、「誰か他の人のために」何かをする、何かができることの素晴らしさを考えずにはいられません。人を思いやること、信頼すること。ストライクゾーンど真ん中です。次は来年1月だそうですが、楽しみに続きを待とうと思います。多崎さんはもっと多くの方に知られてもいいんじゃないかなあと思うのですが……。
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シリーズものが読みたくて選んだのだが挫折してしまった。。
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【収録作品】翠輝晶/蒼輝晶
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美しさの中に儚さや切なさが潜む物語に、ページをめくる手が次第に重くなっていった。それでも読むことを辞められなかったのは読みやすい淡々とした文章と、物語の結末を見届けたかったから。続き2冊、怖くもあり楽しみでもあります。