- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125011295
作品紹介・あらすじ
やる気なし、根性なし、能力なしの事務所の所長が、凶器あり、指紋あり、目撃者あり、動機もありで現場不在証明なしの被告人の無罪証明を頼まれた!?茅田砂胡の新境地。
感想・レビュー・書評
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茅田砂胡さんの作品を初めて読みました。
「ポンコツそうに見えて実は…!」というのはこの手のシリーズものでは良くあるお話ですが、主人公の百之喜は「ポンコツそうに見えて本当にポンコツ」という残念な主人公。でも憎めない。
その代わり彼の周りを固める幼馴染や秘書がすごいです。何だかかんだ全員美形で、しかも一部すごい特技を作中披露します。
ただし、やっぱりというか、主人公の百之喜自身もも必殺技をもっています。(必殺技というより体質?)
犬も歩けば何とやらというか、百之喜歩けば何とやらというか…(∵)。
このお話は全てこの必殺技に起因して展開していくのでまさに必殺技、これだけでなんでも解決できちゃいます。
全体的にミステリーのようなトリックや伏線らしい伏線はなく、裁判の話がチラッと出てくるけど法律モノでもなくて、何だか世にも奇妙な物語を本にしたような話。
内容は「アリバイ無し、目撃者有り、犯行動機も有り、さらには自供供述までしてしまった殺人事件の容疑者の犯行を覆す」という中々興味が湧くものでしたが、容疑者の言動に共感や納得できるものあまりがなく、話が通ってるようで本当に通ってないような、フィクションとわかっていても何だかしっくりこない感じ…。
エンディングももっと丁寧に話を畳んでほしかったなぁ…。シリーズものみたいだから仕方のないことなのかもしれないけど…。
うーん…ストーリーはしっかりしていて登場人物に魅力を感じたから続きは気になるけど、もう一回読みたいとは思わない作品でした。なので★★★。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
御本人も事件を扱ってるけど推理物ではないと仰ってますが
・・・じゃあ何?って感じで
キャラも沢山出てくる割には、皆似た雰囲気で
名前に含みや伏線が有るのかと思えばそうでもなく
ストーリーー、キャラクター共に中途半端 -
1~4巻まで読んだ
3冊目の短編集が一番好き -
いつもならテンポ良く続きが気になって一気に読んでしまうんですが、今回は3日に分けてちょっとずつ読みました。
特にテンポが悪かったとかって言うわけじゃないんですが、余りにも現実にありそうな問題で拒否反応が出たのかな?
それでも登場人物は魅力的なので次回もでたら即購入するんだろうなぁ。 -
推理をしない探偵、でも謎は不思議と溶けてしまう…。 犬・猿・雉と鬼までそろって、なんちゃってミステリーの開幕です。シリーズ4巻まで。
(児童担当/ししかーち)令和4年5月の特集「探偵小説を読もう!」 -
[台東区図書館]
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祝もものき事務所
191022読了。
今年95冊目、今月3冊目。
#読了
#茅田砂胡
#祝もものき事務所
茅田砂胡新境地。
ミステリー、ではないけど、痛快だし笑えるし何より楽しんで書いてるのがわかる。
徹底的にポンコツな、とある能力持ち主人公。ベタだが強力な脇役たち。
デル戦のクオリティを求めてはいけないけれど、アンチ権威主義の部分は強烈に痛快。
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またもありえない能力の持ち主を主人公としたシリーズです。
能力がどんなものなのかは読んでのお楽しみですが、
史上最低ともいえる主人公です。
弟の無実を信じるという姉が持ち込んだ事件。
しかしそこには数々の謎が。
証拠も動機も自白調書のある事件が、
解く鍵はある男……。
幼馴染と美人秘書が大活躍です。
これってシリーズ化するんでしょうか? -
やる気のない探偵のお話。ライトノベルにありがちな設定ばかりですが、依頼人に関係ある家の体質がよく描けていた。こりゃ、たまらんだろうなあ。