夢の上 2 (C・NovelsFantasia た 3-7)

著者 :
  • 中央公論新社
4.26
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本棚登録 : 336
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125011387

作品紹介・あらすじ

夢売りは三つ目の彩輝品を手に取った。「心の炎-その情念がかくも美しい紅輝品を生む」夢売りの声が広間に響く。「これは身を焦がす炎。成し遂げられぬ夢。誰よりも熱く、激しい夢に身を焦がした『復讐者の遺言』」その生涯を賭して挑んだ夢が語られる。

感想・レビュー・書評

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  • 2巻目は紅輝晶と黄輝晶。それぞれの主人公はハウファとダカール。
    紅輝晶ではハウファの強い意志とアルティヤの生き様に胸打たれ、ラストの真実に驚かされる。良い意味で裏切られた。面白い。
    黄輝晶ではシアラという夢を抱いたダカールの苦悩と一途さ・献身さに胸が切なくなり、イズガータやアーディンの決意の強さに圧倒された。アーディンの話で同じ場面を読んでいるはずなのに、違った視点から描かれているから、より深く物語の情景を追うことができる。
    3巻で完結。ラストを締めくくるのは光輝晶と暗輝晶。2人の王子ということはアライスとツェドカかな?楽しみだ。

  • 相変わらず、お話の構成がにくいほど巧く、非常にボリュームがあるものの、読む手を止められませんでした。
    夜の王ではありませんが、「続きを」と言わずにはいられません。

    この物語をもっと読みたい、と思うことはしばしばありますが、この物語がもっと読まれてほしい、と思わせる話を書けるのが、この作者の強みだと思っています。

    最終巻でどのように物語が収束していくのか、楽しみです。

  • 同じ時間軸の中で、それぞれの思いや葛藤を丁寧になぞっていくような作品。
    多崎さんの好きなところは、脇役がいないところ。
    物語の派手さよりも登場人物の心情に重きをおいているから、合わない人もいるかもしれないけど、個人的にはとても好き。

  • 前巻に書かれていた出来事と、内容がリンクしているので、あの時このキャラはこんな心情だったんだと気付かされる。
    復讐に身を焦がすキャラの心情は、読んでいて辛かった。

  • 面白かったー。
    次はどうなるの!?

  • 光の神の化身とされる王が統一している王国を舞台とした、ある一時代の様々な人々の生き様を描いた作品。ある物語では「この人はこう思っていた」と書かれていても、それは本当のその人の気持ちなのかなんて、わからない。実際にはこうだった、というようなところが描かれていてぐいぐい読まされる。面白すぎ。
    「炎輝晶」はラストまで全くわかってなかった……やられた~(嬉しい悲鳴)。悲しいラストだったけど、でもそれで満足したかのような、生き切った彼女にご満悦。「黄輝晶」では、ラストの美しい情景が描かれ……次の巻ではどうなることやら。奇跡起こるよね!このシリーズでは、「夢」と称されますが、従来思っていた「夢」よりは確固たる、しかし手が届きにくい、それでもあきらめられない、努力というよりはすさまじい積み重ねの後に手が届きそうになるもの、という印象でした。翻訳ファンタジーが好きな人にもおすすめです。

  • 16:徐々に明かされていく光神王の秘密と、空を覆う光神サマーアの由来。登場人物がそれぞれに夢を持ち、信念を携えて、道を選んでは傷つき、あるいは満たされる様子が丁寧に描かれています。物語はついに佳境へ! 最終巻は5月発売とのこと、それまで楽しみに待とうと思います。
    中二といえばそれまでなんでしょうが、個人的には多崎さんの作られる世界設定が大好きです。割とあっさりめの筆致なのに、ものすごく盛り上げるのがお上手で、ありとあらゆる設定にもえツボを突かれまくっている私がいます……。そのあたりを差っ引いても、良い作品だと思うのですが。

  • あれは神ではない!ーーー

    たくさんの人が繋がっていく人生を辿っているようでとても面白かったです。彩輝晶は強い想いで形作られている、それぞれのキャラクターの人生、想いをなぞれて面白かった。

  • 読み進められず…。
    肌に合わなかったのだろうか。

  • 【収録作品】紅輝晶/黄輝晶

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著者プロフィール

2006年、『煌夜祭』で第2回C・NOVELS大賞を受賞しデビュー。著書に「〈本の姫〉は謳う」、「血と霧」シリーズなど。

「2023年 『レーエンデ国物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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