私は歌い、亡き王は踊る (C・NovelsFantasia お 4-1)
- 中央公論新社 (2012年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125012094
作品紹介・あらすじ
今朝、あなたの家は断絶した-見知らぬ屋敷で目覚めた少女リセは、父親の謀反により処刑されるところを一人助けられたのだと告げられる。森に暮らす貴人と姿を見せないその主に匿われ暮らすことになったが、リセには王家の存亡にかかわる"力"を持つという誰にも明かせない秘密があって…。第8回C・NOVELS大賞佳作。
感想・レビュー・書評
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面白かった!
リューイが最初傲慢で我侭な少年かと思ったら…少年だった。かわいかったけども最後は格好良かった。
兎のスープは食べられたんだろうか(・ω・`)
彼と一緒にいるなら会えないよね。でも会って欲しいなぁとも思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
突如家族を亡くしたリセは、ある青年に連れられて屋敷に住まうこととなった。彼もその屋敷で主人に仕えているらしいが、主人の姿は見えず……。ラストが割と唐突だったけど、中盤までは二重丸。これは期待のファンタジーの新人!さすがC Novels Fantasiaだなあ。ラストの絵は綺麗だったけれど、そこまでの過程も大事。次回に期待大です!
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力を使うことを禁じられていた少女と、隠棲する主従が出会って、曲げられていた運命が元の形に戻るかんじの異世界ファンタジー。
(個人の感想です)主人公の心の動きが丁寧に描かれていると思う。けど、もう少し、自分としては読者に委ねてもいいかなとも思う。伏線はもう少しちりばめられていてもよいかもしれない。
亡き王で短編読んでみたい。いっそ突き抜けてるかんじで、楽しそう。
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設定とか方向性はお約束で良いんだけれど、ところどこ…正直全体的に読みづらい。この読みづらさは冊数が増える毎に解消される類いのものだと想うので、今後に期待。
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(No.12-62) 第8回 C・NOVELS大賞佳作受賞。ファンタジーです。
内容紹介を、表紙裏から転載します。
『今朝、あなたの家は断絶した。
見知らぬ屋敷で目覚めた少女リセは、父親の謀反により処刑されるところを一人助けられたのだと告げられる。森に暮らす貴人と姿を見せないその主に匿われ暮らすことになったが、リセには王家の存亡に関わる〈力〉を持つという誰にも明かせない秘密があって・・・。』
この賞を受賞した作品については、とりあえず手に取り数ページ読み、ピンと感じたら買うことにしています。
絶対売れる大御所の本は基本的に図書館で借りることにしている私ですが、新人さんを応援するには買うのが一番だから。
この人はなかなか上手いです。まず感心したのがちゃんと一冊で収まっていること。ファンタジーが長くなりがちなのは、世界設定の説明にどうしてもページをとられるからです。
この世界は基本的には大きな皇国の中にいくつもの王国がある、とそれほど複雑なものではありません。だからそれについてはあまり説明がなくてもすぐに分かりました。
でも、王家の人たちの絡み合った血族の複雑さをさらっと流していることは、冗長になりがちな箇所を上手くクリアしていると思いました。
主役陣が3人というのはかなりありふれた設定ですが、ありふれていないのが彼らが一ヶ所にとどまり旅に出ないこと。ファンタジーといえば、何かの理由をつけて旅に出ることがものすごく多いのに。
何しろ一人はその場所に固定され移動できず、もう一人はその人を守り、その二人に保護された少女、という3人なので。
家族愛についていろいろ書かれていて、若い人には訴えるものがあるだろうな。
終わりのほうでやや唐突感もありましたが、きれいにまとまっていたし読後感も良かったです。
もう次の作品の構想があるそうなので、これからも応援してあげたいと思います。 -
リセがもう…ツボ過ぎて。ふわっとしてるけど天然じゃなくて、特別な賢さはなくてもじっくり考えて、お嬢様なのに(育ちの都合上もあるけど)身の回りのことがキチンとできて。うわああ、このこが幸せになれないのなら世の中間違っとる!
恋愛パートが若干唐突なのと、王女対面の些か説明調なところ、あと地の文にクセがあるので余韻よりも引っかかりを感じてしまうところなど、気になる点はいくつかあったけど、これがデビューならこの先が楽しみです。